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LOVE DREAM HAPPINESS を追いかけて

【映画】『PRINCE OF LEGEND』と『チア男子!!』をハシゴした最高の休日

順調に(?)ランペにハマり続け、LDH TVでプリレジェ一気見して「え!?ここで終わり!?!?」となったりプリロワ(プリレジェのアプリ)を再開してちょっとイベント走ってみたり…と楽しいオタクライフを満喫しています。笑
そんな中、昨日は『PRINCE OF LEGEND』と『チア男子!!』を続けて見てきました~!プリレジェのほうはもう関東はお台場で9:15~1回だけなのですが、公開が3月半ばだったことを考えると本当にありがたいですね。
プリレジェの感想のところ長くなりそうなので、先にチア男子の感想から書いておきます。

 

映画『チア男子!!』は青春の中にある“人生”を考えされられる

映画『チア男子!!』公式サイト

なんか無駄に重い見出しをつけてしまった…笑 『チア男子!!』は小説が原作で、実在する男子チアチーム“SHOCKERS”がモデルとなっています。漫画化・アニメ化・舞台化もされている作品です。2016年に放送されたアニメに当時ものすごくハマっていて、かつランペのパフォーマーである岩谷翔吾くんが出演しているということですぐに見に行きました。(5/10公開作品です。)

私は原作は読んでいないのでアニメのイメージが強いのですが、メインキャラクターの7人がほんとにイメージそのままでした。メインの二人(ハルとカズ)を見て「よくぞこのお二人を抜擢して下さった……!!!」と思いました。
フォロワーさんに教えていただいたのですが、この作品実写化は難しいと言われていたみたいですね。それもそのはずでガチでマジなチアリーディングのシーンがたくさんあります。撮影前に3ヶ月チアの特訓をしたと聞いて本気度が伺えました。
その本気度がビシビシ映画から伝わってきて、だからこその迫力でしたし、手に汗握って(少し前のめりになるレベルで)見ましたし、映画の世界にどっぷり入り込めました。以下はネタバレ含む感想になります。

 

この作品が面白いのは「男子がチアリーディングのチームを作って頑張って練習して初舞台で成功を収める青春物語」ってだけじゃないところですよね。
実家が柔道道場をやっているハルが柔道が強い姉と自分を比較しながら「誰かに勝つよりも誰かを応援したい」と幼少期からやっていた柔道を辞めてチアリーディングにのめり込んでいく姿、
明るくて社交的なカズは両親を亡くしていて、両親との唯一の接点と言えるチアリーディングを始めたものの、最後の肉親である祖母が認知症になり自分のことも忘れてしまい孤独に悩む姿、
程度の低い連中とつるむくらいなら孤独を選ぶと言っていたミゾがBREAKERSの仲間と懸命にチアに取り組み、親の敷いたレールに乗らずに就活をして父親にも認めてもらった姿、
笑われることに慣れて「どうせ自分なんて」と思っていたトンが諦めずに練習に取り組み、自分をからかっていた相手にも演技を見て欲しいとまっすぐいえる姿、
一見誰からも羨まれる“なんでもできる”天才型ゆえの孤独を抱えて人に頼ることをダサいと思い本音を明かすことがなかったがイチローが本当の意味で仲間になっていく姿、
明るくてチャラく見えるけど実は努力家でずっと隣りにいたイチローの才能と自分の平凡さに苦しみイチローに感情を露わにぶつかっていくゲンの人間くさい姿、
チアリーディングの高いスキルを持ちながら自分のミスで怪我をさせてしまった女の子にずっと最悪感を感じている翔がみんなの頑張りや気持ち、女の子の言葉に背中を押されやっぱりチアが好きだと言う姿…
7人がそれぞれの人生と苦悩を背負って生きている姿が描かれていて、爽やかな青春物と言ってしまえばそうかもしれないですが、それだけじゃない魅力が詰まった作品です。
人間には光と影が同居していて悩んだり苦しんだりしている。でもそれを乗り越えたい、どうにか変えていきたい…ともがく姿って心を打つのかもしれないですね。

私は関西弁コンビ(イチローとゲン)がアニメでも大好きだったのですが、ゲンが怪我を隠して練習に参加するイチローに感情をぶつけるシーンが最高によくて…翔吾くん本当に映像作品でメインキャラやるの初なの!?って思うくらいでした。
アニメでストーリー知ってるせいもあって「あああ…この言動はこれに繋がるから…」って考えたら泣けて仕方なくて序盤からずーっとぐずぐずしてて、上に挙げたシーンで号泣しました…最後の文化祭のシーンも涙腺ゆるみっぱなしで…。
オススメしてもらったメイキングDVDも速攻注文したので楽しみです!!!『チア男子!!』めっちゃオススメです。上映館数が少なめなのがもったいない~( ;∀;)

2019/05/15 追記:
メイキングDVD見ました。あの…なんというか、想像を遥かに超える過酷さで、メイキングがもうそのままドキュメンタリー映画にできそうなくらいにすごかったです。
「役者さんてここまでやるんだ……」ってちょっと絶句してしまった。映画でももちろんみんなが懸命に練習したり、うまくいかなくて悩んだりするシーンはあります。でもやっぱりキラキラしてるな、青春だなって思う部分もたくさんあって。
でもあのキラキラは役者さん(そしてスタッフさんや監督さん、なによりチアを教えてくださってた杢元さんやSHOCKERSの方々)が何ヶ月もかけて磨き上げたものなんだなと痛感しました。
みんなの腕や足に巻かれたテーピングがその過酷さを物語っていて。ひとりひとり元々の体力や素養やポテンシャルっていうのはバラバラだったろうけど、それでも誰一人楽にパフォーマンスできた人はいないと思う。他の仕事もある中で……どれだけ懸命に取り組んだことか…。(きっとメイキングでも分からない部分もあるとは思いますが。)本当に尊敬しかありません。
映画見た方はぜひこのメイキングDVDを見てもう1度映画館に行きましょう。私ももう1度見たいと思います。

 

映画『PRINCE OF LEGEND』はよく考えられた乙女ゲー

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prince-of-legend.jp

プリレジェの映画の感想にいく前に前提として話しておきたいことを書きます。(めっっちゃ長い上にただの素人の浅い考察です。)

前置きここから:
私が二次元オタク全盛期の頃、乙女ゲーム(特に『金色のコルダ』『Vitamin X』)が好きでそこそこのタイトルは把握していますしプレイもしています。
近年はほぼソシャゲしかやってませんでしたが、女性向けというくくりでいうと『刀剣乱舞』『文豪とアルケミスト』『あんさんぶるスターズ』『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』『イケメンライブ』『IDOLiSH7』『B-PROJECT 無敵*デンジャラス』『KING OF PRISM プリズムラッシュ!LIVE』など……挙げるとキリがないほどやりました。プレイはしてないもののA3!やMマスも少し齧ってます。
昨今女性向けソシャゲは本当にたくさん存在していて、少し前にはiPhone X対応ができずにサービス終了したタイトルもたくさんありました。
つまりものすごい競争の激しい分野なんです。客の取り合いです。ファンの年齢層が高い作品もありますが、メインターゲットは10代~20代前半だと思います。そうすると普通のその世代の子がお金を落とせるとしてもせいぜい1、2タイトルが限界なんですよね。
刀剣乱舞うたプリみたいに超人気タイトルになったらいいですけど、絶対そうなるとは言えない…どころかサービスが1年も持たずに(きっと開発費や宣伝広告費で赤字)終了せざるを得ないほうが多いくらい。
それを回収するためにCD出すし(楽曲のクオリティが本当に高いものが多くて普通にオリコンに食い込んでくる)、声優さんのリアルイベントもやるし、2.5次元舞台もやるし、アニメや映画にもなるし、もちろんグッズも出すし…そこでもお金と時間を使うからファンは“お金を落とす先を選別”せざるを得ません。

そんなレッドオーシャンの女性向け市場にLDHがぶちこんできたのがプリレジェ(ソシャゲとしては『PRINCE OF LEGEND LOVE・ROYAL』、以下プリロワ)です。
LDHはソシャゲだけで勝負しなくていいっていうのはこれまで挙げてきたタイトルより明確で、むしろソシャゲのほうが付随的なものでメインはドラマ、映画、ライブ…というか個々人の売り込み要素が強くて、結果としてGENERATIONSとかRAMPAGEとか劇団EXILEとかに流れてくれればいいんですよね。(ただ、プリレジェはハイローよりもずっと既存ファン向け要素がかなり強い感じもあるので、新規も取れればいいけど狙いとしては既存ファンを喜ばせるほうが強いのかなぁ…?)
で、そのメディアミックス展開をLDHという1つの会社の中でほぼほぼできるのがめっちゃ強い。もちろんゲーム開発とか自社以外の俳優さん引っ張ってくるとか必要なんですが、自社レーベルでもろもろやりたい放題(言い方)なのってやっぱりすごい強いと思うんですよ。
だからプリレジェはどっかに忖度することもなく、「え、現代でそういう設定する?」「ベタofベタだな~」なんて一見チープに見えるような演出も盛り込みつつ、奏様の自宅とか車とか学校とかにめっちゃお金かけてる感じとか、ライブとはまた違ったメンバーの一面(演じてるキャラクターとはいえ)を見て若い女の子がキュンとする要素(若くない私がキュンとする要素もw)も詰めてある意味で“新しい”プリレジェというジャンルが確立したんだろうなと思います。

っていうのをつらつら考えてたらちょうどHIROさんのインタビューがYahoo!ニュースに来ててめっちゃテンション上がりました。笑

news.yahoo.co.jp

このインタビュー、私はLDH沼の住人かつまだまだ新規なんで「HIROさんてすげーや!」くらいな感じですが、LDH嫌いな人とか逆に超初期からのファンの人とかっていろいろな複雑な感情を抱くと思います。
いわゆる“オタク”を呼び込んだハイローにいいイメージを持ってない初期ファンの方、アニメの主題歌にLDHが来ることを超嫌がる方、EDMやHIPHOP色が強くなって初期のメロディーラインが美しい曲が減ったと感じて距離をおいた方……マイナスを挙げたらキリがないでしょう。
既に受け入れられているものって変えなくてもファンがある程度いるなら維持はできるんですよね。だから大きな変化をさせたりまったく新しいものを作るのって(特に事業だと失敗したら会社が傾く)すげー覚悟と決断がいるし、既存のファンからの反発&変化したあとにファンがつかないと詰みます。
でも維持って成長ではないし、結局先細りで……特に今の時代ユーザーの好みや価値観が分散しまくっててプロダクトアウト(いいものできたから売る!買って!)ではうまくいかなくて、マーケットアウト(市場のニーズを掴んで需要があるものを売る)思考じゃないとほぼ成功はないと思います。
難しいのは既に調査・把握されてるユーザーニーズのところへあとで参入しても勝てなくて、潜在的なニーズを掴まないと当てられないってところ。「物」を売ってた時代と違って、「もの(サービス・体験)」を売るのって本当に難易度高い!しかも歳を重ねて考え方をアップデートするだけでも大変なのに、がっつりそういうところへ食い込んでいこうとするHIROさんもといLDHっていうのはいろいろ言われることはあるだろうけど個人的にはすげーなという感想になります。
(ただ、長時間労働の件で是正勧告されてたみたいなんで……そこは…芸能界っていう時点で難しいだろうけど…頑張って欲しいですね。。)
:前置きここまで

 

さて…ようやくプリレジェの映画の感想ですが…笑
ドラマが「さあこれから伝説の王子選手権始まるよー!!」で終わってたので、映画はもちろん伝説の王子選手権がメインとなっています。
その中でヒロインであるかのんちゃんと王子たちの恋(?)の行方の決着もつき…ドラマ見てた人は是非とも見て欲しいですね!すごくよかったです。うっかり泣きました…正直泣かされるとは思ってなかったのでちょっと悔しいw
今書いてて思ったけど奏様が自宅に戻って弾いてたのパッフェルベルの『カノン』か!!!(だいぶ遅い)
最初に「よく考えられた乙女ゲー」と書いたのは、王子選手権のところでカメラアングルが完全に乙女ゲーのヒロイン視点だったからです。笑 映画でなかなかああいうことしないですよね…?壁ドンでイケメンたちのお顔がアップになったり、お姫様抱っこされた状態を味わえたり、横顔をヒロイン視点で眺められたりかなり楽しみました。
かと思えばにらめっこ対決があったり、メンバー同士の仲の良さ(Team 奏もネクストも京極兄弟もそれぞれのよさがあり絆があり…!)を感じられるシーンがあったり…いやー濃いなぁ。もりだくさんすぎます。
ストーリーとしてはかのんちゃんの頬をつねる癖の意味に気づいた京極兄(鈴木伸之くん)の告白シーンが本当に切なくて…ぽろっと涙を零したシーンでもらい泣き。。竜(京極弟、壱馬くん)が第三者のように振る舞いつつかのんちゃんを好きになってしまって悩むシーンとかも好きでしたね~(完全に京極兄弟推しとバレる)
ドラマのとき奏様(片寄くん)にそこまでときめかなかったのですが、映画で超好きになっちゃいました。ピアノと歌も感動的だったし、最後のかのんちゃんと思いが通じたシーンとかほんと素敵でした。
誠一郎(第一側近)は奏様が好きなのに背中を押してあげて…奏様のことを真に思うからこそなんだろうなっていうので泣けて泣けて。。元(第二側近)と幸せになればいいじゃない!!
光輝(北人くん)のピュアさもめっちゃよくて、「あ~~~こんな可愛い後輩に懐かれたらたまらん~」と年上の心をくすぐる絶妙な年下男子感ね…!!ちょっとこの路線で北人くんメインの作品作ってくれないかしら。年上ファンが増えそう。笑
最後に亜嵐くんが出てきたので続編か何かはあるんでしょう!あ、その前にランペファン的にはまずはハイロー×クローズですね!!ほんとに目が離せない(*´Д`)

 

昨日実は映画2本見たあと『憂国のモリアーティ』という舞台も見てきました!!

ミュージカル『憂国のモリアーティ』2019年5月 東京 天王洲 銀河劇場 / 大阪 柏原市民文化会館リビエールホールにて上演

小南くん目当てでしたが、本当に本当に見に行って良かった。ああいう外道な役どころって見たことなかったし、演技も歌もめちゃくちゃ良くてさらに大好きになってしまいました。
メインのお二人の歌声が素晴らしく、特に平野良さんは文劇でも思いましたが、お芝居にぐぐぐっと引っ張り込まれるすごい魅力があるんです…!!
ピアノとバイオリンの生演奏にも痺れました。メインテーマや劇中歌もすごく作り込まれていて、世界観にめちゃくちゃのめり込んでしまいました。来週もう1回見れるのでじっくり堪能してきます。