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【ドラマ】役者・長谷川慎の覚悟が伝わる YouTubeドラマ『主人公』1話感想

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9/2(月) 18:00に公開された神尾楓珠くん(LDHヲタ的にはHiGH & LOW THE WORSTの中越役でお馴染み)が主演のYouTubeドラマ『主人公』皆さんもうごらんになりましたか?(下の動画は予告編)

youtu.be

このドラマはTHE RAMPAGE(以下、ランペ)の長谷川慎くんが出演していて、発表されたときから楽しみにしていました。他にも今後さらに注目されていきそうな若手の俳優さん・女優さんが出演しています。
クラウドファンディングも一瞬で目標金額に達し、追加で募集もしていたので期待値がかなり高まってはいたんですが…1話を見て正直想像を遥かに超える作品でした。1回見ただけではうまく整理できなくて、そのあとすぐ2回目を見たくらい心に残りました。
このドラマは絶対ネタバレなしで見てほしいので感想は「続きを読む」にしまっておきます。もしかしたらスマホからだとそのまま見えてるかもしれないので、そのときはすみません。。

 

 

公開日の夜に見て、どうにも思いが溢れてしまってfusetterに書いてツイートしてました。なので以下、一部そこから引っ張ってきたものも含みます。(ブログに書き直したのでそっちは消しました。)

冒頭に書いたとおり、このドラマの主人公・原純太を演じるのは神尾楓珠くん。公式の説明文ではこう書いてあります。

これは “エンパス” という共感能力を抱えた大学生が、
仲間たちと様々な問題や悩みを共有し、大人へと成長していく物語。

作中で純太は「自分の意志が弱い」と友達に言われるシーンがあるんですが、人の痛みや苦しみを感じ取ってしまうが故なんだろうなと思います。相手の心の内を知ってしまってなお自分の意志を貫き通せる人もいるでしょうけど、純太はまだその能力とうまく付き合えていないような…苦労している描写がありました。
そもそもドラマの頭(ノイローゼ気味?の母親が子どもたちに向かって怒鳴っているシーン)から結構しんどいので純太がどんな人生を送ってきたかを考えるとこれまたしんどい気持ちになります。。相手の心なんて分かんないほうが楽に生きれるもんね…。
母親を亡くしたバイト先の友達(学科?ゼミ?も同じ同級生かな)が明るく振る舞う様子を見て涙を流してしまうシーンがそうなんですけど、あの年ごろってただでさえ不安定なのにしんどいだろうなぁなんて早速感情移入しまくりです。笑
たくさん喋るキャラではないので楓珠くんの目とか表情の細かい演技が映えるんですよね。表面と内側とちぐはぐな心の声をじっと聞く辛さが伝わってきます。

いきなり純太にフォーカスしちゃいましたが、登場人物はみんな大学生でそれぞれが悩みや不安を抱えていて、まだ1話の段階ではすべて明かされたわけじゃないので今後も気になるところなんですが、1話で分かった分だけでも結構重かったです。
なんというか…大学生ってちょうど子どもと大人の境界で、不安定で、完全に自立しているわけでもないし、かと言って高校までとはまったくちがった「自由」が突然与えられるっていう、今(私は30歳なんです~笑)振り返ってもわりと人生の中での特殊な期間だったなと思います。
親元離れたこともあってすごく自由でしたけど、就活が始まったらいきなり社会と接しないといけなくって…そこである意味大人よりずっと「不自由」を強いられて。そういう薄っすらした不安とか葛藤とか、もどかしさとかが詰まってて、若いころのトラウマや恥ずかしさをほじくられる感じが辛い部分もあります。。笑

就活に苦戦している女子大生・平沼芽衣ちゃんを見て…まあー思い出しますよね。自分も相当就活長引いてボロボロだったんでw リーマンショック後でかなり景気が悪かったとは言え、それでも同級生の中でも一番内定出るの遅かったですし、面接落ちまくって何回も死ぬか地元戻るか悩んでたりもしました。今となっては「なんでそんな思い詰めてたんやろ?」って思うんですけど、気づけないもんなんですよねぇ。
過ぎてしまえばいい思い出になってたり、笑い話にできたり、大学時代の友達って今でも仲良くしてくれてる子が多いので、『主人公』の登場人物たちの未来も明るいものであってほしいなとしみじみするオババなのでした…笑

で。この感想を書くにあたってもう1回見返してきたんですけど、濱口大介役の小野寺晃良くん、めっっちゃ可愛い&色っぽいですね。子どもっぽく見えるのにそれだけじゃない色気…たまらん。慎くん演じる池田勇次郎が教室でも大介を目で追ってるの今更気づきました。(遅い)
二人で勇次郎の家に行ってソファに座ってるシーンありますけど、勇次郎の慣れ感がすごい。それを醸し出せる慎くんマジですごい。これTwitterでも書いてたんですけど、慎くんはプリレジェの演技しか見てなかったので(というかあれが初の演技仕事?)いい意味で裏切られました。こんなふうな演技できるんや……!?!?ずるい…(?)と心を鷲掴みにされました。
もちろんもともとカッコいい子だなーかずまこしょへの3人大好きだなーみたいな気持ちはあったんですけど、10歳も下だから甥っ子を見るような目線で(なんならランペ全員甥っ子みたいなもんですがw)愛でてただけだったので。今回のあの演技を見せられたらもうね~~~長谷川慎くんの沼に引きずり込まれた感ありましたね。
そうそう。ドラマ見る前にランドプ(LIKIYAさんがMCを務めるラジオ)のスタライとラジオ本編で微妙にネタバレがあって…慎くんのキスシーンがあるということは分かってたんですが、男女の恋愛ものだとばかり思っていたので衝撃でした…え、みなさん予想してました?私まったくノーマークでしたわ…。
よくよく見てみるとキャンパスで女の子と話してるときからセリフの言い方とか、仕草とか、すごくよくて。「ゲイじゃないよね?」「だったらどうする?」(ニュアンス)っていう言い方からもう…いい……。まさにミステリアス、影のある役がこんなに似合うなんて…!
大介との会話で「男を好きって認めたくなくて」「それでも俺は男が好き」あたりのセリフが、過去になんかいろいろあったのかなぁとかほんと胸を締め付けられるようで…。結局私も異性だろうが同性だろうが好きになることに間違いはないと思ってはいるものの、実際もし友人とかがそうだったらどう感じるかとかやっぱり分からないので…これを21歳の慎くんがこんなふうに演じてくれてめっちゃ刺さりましたね…。

あと一番演技でグッと来たところ。最初のソファでのキスシーンと、多分身体を重ねたであろうベッドでのキスシーンの演じ分けすごくないですか!?!?もうね、目線が…!慎くんもだけど小野寺くんの目見れない感じで伏せてたのからの相手を見つめて、そしてもう1回キスするところが…!!たまらん!!
慈しみが溢れとった…横顔なのに、これすごい優しい目で見つめてるんだろうなって感じたし、抱き寄せてキスする所作もさいっこうで。男女のラブシーンでは絶対出せないよなぁ…この空気。もちろん今後いろいろ演じていく中で男女の恋愛のドラマなんかもあるでしょうけど、今の慎くんで『主人公』の池田勇次郎役をやってくださって本当にありがとうございますと私は声を大にして言いたい。

ナタリーさんの記事を読んで慎くんの覚悟や役に対する思いや努力が伝わってきて、ものすごく尊敬しました。

natalie.mu

池田勇次郎役はオーディションで勝ち取ったんですよね。パフォーマーみんなが通る道とは言え、この若さでこれを考えて行動してるかと思うとやっぱり…すごいよ……応援せざるを得ないよぉおおお!!!(落ち着いて)

でもTHE RAMPAGEに入ってから、パフォーマーは体がメインの仕事なので、けがをすることもあるし、15年後、20年後にいつか踊れなくなる日が来るな、と考えるようになって。そのとき踊り以外に武器にしたいと思ったのが芝居だったんです (ナタリーの記事から引用)

この記事の中で慎くんは映画『怒り』について話していて、私も実際映画館で見ましたが、あれはすっごい引きずられますよね。ただの一般人の自分でもわりと長いことストーリーとか登場人物についてもんもんと考えてましたけど、表現する仕事をしている人なら絶対なんかしら残る部分はあるだろうし…役者という仕事の凄さを感じたんだろうなと思います。

あとこの部分、分かんないですけど勝手にKing Gnuの『The hole』かなと思っていて。

またこの間、あるアーティストのMVで、僕と同世代の俳優が同性愛者のお芝居をしていたのを観たときも衝撃を受けました。(ナタリーの記事から引用)

このMVも曲もめちゃくちゃ好きなんです。救いようがなくて、綺麗で、愛しくて、でも悲しくて…なんていう言葉で表現しても陳腐になってしまうけど。。

www.youtube.com

これに出演している清水尋也さん(19歳)がいいんですよ……!すごく惹きつけられます。このMVに出てくる男性同士のラブシーンやキスシーンなどもすごく心に刺さるんで…見てみてください。

さーてすごいダラダラと書いてしまいました。。本当はもう少し話が進んでからまとめて感想を書こうと思ったんですが、月曜夜にドラマ見てからマジで何も手につかなくて、すごい寝不足で。笑 うまく言えないんですが、若者向け(監督さんとか脚本家さんもめっちゃ若かったぞ…)作品だけどいい大人も超刺激受けましたよと…続きが楽しみすぎます!!!なんか勇次郎と大介が辛いことになりそうでそこが怖いな~。あと芽衣ちゃんも……うう…みんな幸せになってくれ…(こんだけ書いてその締め)