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【朗読劇】BOOK ACT「もう一度君と踊りたい」玲於くんの熱演に心を打たれ

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今日は佐野玲於くん、佐藤大樹くんがメインで、陣くん・鈴木昂秀くん・与那嶺瑠唯くんも出演する朗読劇-BOOK ACT-「もう一度君と踊りたい」を見に行ってきました。

会場は昭和女子大学人見記念講堂です。Rayちゃんのラストライブで1度だけ訪れたことがあったのですが、1階席は初めてでした。あそこ2000名も入るんですね。会社と家の間くらい(定期券内)にあるもっとも行きやすい会場です。笑
今回自分の名義では外れてしまい、譲っていただいて見ることができたのですが、正直想像していたよりずっといい作品でした…!!(朗読劇って演技ではないので、クオリティ低かったらどうしようかなとか、そもそもみんな本来の仕事忙しいのにちゃんと稽古できるのだろうかとか上から目線でいろいろ心配してたので。。すみません。笑)
今日と明日の2公演だけっていうのはもったいないなと感じたので、主観たっぷりではありますがいつものように感想を残しておきたいと思います。ネタバレがありますので、明日観劇の方はお気をつけください。
追記:2020年2月に別キャストで再演したときの感想はこちらの記事に書いています。ランペメンバーの回を2回見に行きました。

 

まず、私は玲於くんをはじめ5人とものバックグラウンドをあまり知らないので(あとで玲於くん演じる倫太郎の生い立ちが玲於くんに似ているところがあるというつぶやきを見て初めて知ったくらいです)取りこぼした部分があったなと思っています。
両隣の人も周りもものすごく泣いていて(私はうるっとは来たけど涙は流さなかった)そこはもったいないことをしてしまいました。
まだ若い彼らが、過去になりきっていない、自分の生い立ちや経験したもの、もしかしたら演じていて苦しい悲しい気持ちを抑えることが難しいくらいのものをこうして表現してくれるなら最大限に受け取る準備が必要でした。

ストーリーはユーモアもありつつ(主に陣くんが担当!笑 昂秀くんのキャラも個性強くて面白かった…w)全体的には結構重めで泣かせる内容でした。
メインは玲於くんと大樹くんのキャラクターで、二人が出会ってダンスチーム「RINDA」を結成、そこに元々ダンスをやっていたけど中学でダンス部がなくて仕方なくサッカーをやっていた陣くん・ルイくん、そしてブレイクダンスを得意とする昂秀くんのキャラが加わり5人でダンスチームとして駆け上がっていく姿が描かれています。
大きな大会で優勝するまでになった「RINDA」は順風満帆に見えましたが、大手事務所からプロ契約するのは2人だけと言われ歯車が狂い始めます…。
選ばれたのは大樹くんと陣くんが演じるキャラクター。絶対5人でという強い気持ちの玲於くんと4人の気持ちのズレが大きいことに玲於くんは気づき激昂します。
結局選ばれた2人はその大手事務所に行くことに決め、大樹くんは最後に5人で踊りたいとグループLINEに投稿しますが玲於くんは「RINDAは解散」「もうダンスを辞める」と言って約束の時間に現れませんでした。
そんな玲於くんを迎えに行こうとしたところに車が突っ込んできて大樹くんのキャラクターは5人で踊ることを叶えられないまま亡くなってしまいます。
ここから少し不思議な展開で、二人とも「結末は変えられないけど、その日をもう一度繰り返すことができる。後悔を残さないように行動しなさい」と天の声(?)を受けて、時間が巻き戻ります。
玲於くんは大樹くんが死んでしまうことを、大樹くんは自分が死んでしまうことを知りながら(でもお互いにそれを知っていることはもちろん知らない)最後の1日を過ごします。そして一度は約束を果たさなかった玲於くんがちゃんと約束の時間に、その場所に行って5人でダンスをします。最後の最後のその5人のダンスは実際に5人がダンスしてくれたのですが、そのシーンに入る前みんな泣いていて、涙を拭って踊っているのがかなり響きました。みんなのダンス素敵で…スクリーンもあったんですが(珍しいですよね!)生の姿を見たくて舞台をじっと見つめていました。

大樹くんは朗読劇は初めてとありましたが、場数が違うのでやはりとてもうまくて引き込まれました。大樹くんが居たおかげでかなり締まっていたなと思います。
ナレーションも担当していた玲於くんはかなりセリフ量が多かったのですが、中盤以降の感情が露わになるシーンなど、本当に心に刺さりました。玲於くんてこんなふうに感情を出して、声を荒げて、表現できる人なんだ…とものすごく魅了されました。終盤もう演技なのか何なのか分からないですが、本当に涙を流して泣いていて、それが苦しくて…きっと自分の経験してきたことも思い出していたのかもしれないなとあとになって思いました。
多分大樹くんも玲於くんの涙につられて泣いちゃったんじゃないかな…セリフの声が歪むくらいって珍しいですよね。そのくらい感情移入する要素があったんだろうなと感じました。あとの3人も静かに涙してましたし…。
個人的には今回昂秀くんがかなり収穫で。ランドプ(ランペのラジオ)に出てるときは「この子は喋りは厳しいな…笑」と思うことも多いのですが、今日見た感じめちゃくちゃ良かったです。声がいい…!!
序盤はちょっと「読み方が甘いなー」と思う部分もあったのですが、進んでいくにつれてすごくよくなって、言い回しとか強弱とか感情の込め方とかめちゃくちゃ好みでした。冷静でチームを俯瞰して見るキャラで、抑えながらも芯がある感じが伝わってきて昂秀くんの新たな一面を見れて嬉しかったです。
陣くんはさきほど書いたとおりダンススクールの先生役が個性爆発してて…笑 笑いをかなり取ってました。関西のイントネーションは多分封じるのは無理そうなので、とりあえずは関西弁のキャラを徹底してやるしかないのかな…ところどころ台詞の言い方が気になって、もうちょっと頑張ったらよくなるのに惜しいなと(上からですみません。。)思いながら見てました。とはいえ複数役こなしながら、その中でもメインのシミーは「俺はこのチャンスを逃したら次がないから」と打ち明けるシリアスなシーンはグッと来ましたし、5人の中でのいいアクセントになっていました。
ルイくんはセリフ量が少なかったのと、多分こちらも標準語のイントネーションが厳しくて(どうせならもう沖縄っぽくてもよかったのでは…)もったいない部分もありましたが役どころとしては重要なので(RINDAのタオルやTシャツ大事!そして家業を継ぐためにダンスを辞めるっていうのも他のメンバーとは違った境遇が描かれててリアリティあってよかった!)今度はもっと聞きたいなぁと思いました。

みんなそうですが公演数重ねたらもっともっとよくなりそうなので2公演っていうのが本当にもったいない…!もちろん本来のアーティストとしての仕事が忙しいので、なかなか難しいことは承知ですが今度は東京・大阪で2週間くらいやってみてどう変わるのか見てみたいですね。舞台って回数重ねると絶対進化していくので。

そうだ。テーマソングというか劇中歌があったんですが、数原くんのソロだったみたいです!GENEなのかな?と思って聞いてたらあとでそう書いてる人がたくさんいました。すごく沁みるいい曲で作品にもぴったりでした。いいところで流れるんでこれまたうるっと来ちゃうんですよね。。

19時開演で終わったのは21時頃だったのですが、体感的にはもっと長い感じがしました。悪い意味ではなく、それくらい彼らに引き込まれてどっぷり浸かりきっていました。カテコで特に話したりはせず、お辞儀のみでしたが客ももうダバダバに泣いてる人ばかりだったので、よかったのかなと思います…笑 余韻という意味でもね。
脚本・演出は鈴乃音さんという方で、検索してもあまり情報がなかったのですが朗読劇の脚本を書かれている実績があったので、これからLDHがこのBOOK ACTを続けていくならまたお目にかかるかもしれません。

(9/25 追記ここから)恥ずかしくて自分を殴りたいのですが、この「鈴乃音」って鈴木おさむ氏の別名義らしいです。。完全に後出しですが、見ながら「なぜかゾンビーズ感がする…」と一瞬違和感を抱いた私の感性を信じてやるべきだった…笑
あんだけ周りが、もうタオルも意味ないんじゃってくらい号泣してたのに一滴も涙が出なかったのはそういうことか…役者の、彼らの、演技を引き出すのではなく心の傷を抉るような形でしか感動を作れない人。少しでも褒めるようなことを書いてしまって情けない。もちろん出演してた5人は最高でしたよ!!(ここまで追記)

いつかRIKUくんもお芝居やってくれないかなぁ……(ぼそっ)