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【舞台】山田裕貴くん出演『終わりのない』私は今本当に“ここ”に存在している?

今日は山田裕貴くん出演の舞台『終わりのない』を見てきました。

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世田谷パブリックシアター+エッチビイ 『終わりのない』

世田谷パブリックシアター初めて行きました。なんかすごく雰囲気のある劇場でした…!作りは銀河劇場に似てますね。会社から10分ちょっとなので定時ダッシュで間に合うのがありがたかったです。
1階席後方で前の人が背が高くて頭が被ってたのですが、隙間から食い入るように見つめていました。

観劇して帰ってきてもう2時間半くらい経ちましたけど、感想書くか悩みました。感想記事を書くのがこんなに難しい作品は初めてかもしれません。
ネタバレがどうとか、面白い・面白くないとか、そういう次元ではなく…なんというか、自分の中の語彙力や知識量ではこの作品を語ることができない言ったほうが近いのかなと思います。
ものすごく単純に感想を言うと、世界観に引き込まれて、音もすごく効果的で、照明やセット含めてガラッと雰囲気が変わる演出に魅了されて、そして役者さんたちのぞわっとするような演技がとても素晴らしかった…です。
でもこういうことが言いたいわけじゃないんだ~~~なんだろう、自分の中の「ここに存在している私」というものについて考えだしたり、疑ったり、そういうのを肯定してもらえたじゃないけど…苦しさと安堵がまぜまぜになった不思議な感情になりました。

そもそもあらすじすらうまく説明できないので公式を読んでいただきたいのですが…私、SF作品って苦手だとずっと思い込んでたんですけど、この作品はめちゃくちゃ好みでした。(ちょっとガンダムSEEDっぽいな~と思ったり、あと帰ってきて『楽園追放』が5周年っていうのも見て懐かしくて、結構SF好きじゃんって思ったりしました。笑)
量子論の話がすっごい面白くて、理系の科目なのにああいう理論(例としてコインの存在で説明されていましたが、もちろん実際は物理学の世界の話なので(電子とかの話ですよね)学問としてはもっと難しいとは思うのですが)ってなんか…不思議じゃないですか?自分が工学部情報学科専攻だったので、プログラミングとは同じ理系科目と思えないくらい離れた世界な気がしました。
でもWiki見てたら波動力学とかってそうなのか……もうちょい真面目に大学の授業受けとけばよかったな。。笑 こうやってあとになって、実はあの科目て真面目にやったら面白かったのかな~とかありますよね。
観測するまでは同時に存在しているとか、平行世界とか、多世界解釈とか興味あるなー…面白かった。もっとユーリのお母さんの話聞いてたかった。笑

話がズレましたが、この舞台、1回見ただけじゃ噛み砕けない、……うーん…話を理解できなかったわけじゃないから、噛み砕けないとか消化できないとかの表現もちょっと違うんですが。
でも1回じゃ取りこぼしてるところがありそうで、ただ、2回目見るのってすごく体力を使いそう。感情っていうか人間の根幹にある揺るぎないはずの大前提を揺るがしてくるから、見てると力入ってとても疲れるんですよね。あれを1日2回演じる役者さんたちすごすぎる。。
山田くんて不思議ですよね。演じてますっ!って感じが全然なくて、素の山田くんなのかな?と思いきや、でもちゃんとユーリで。フォロワーさんが感想ツイートしてくださったのを見て興味を持って急遽チケット取って見に行ったのですが、本当に行ってよかったなと思いました。また舞台でも山田くんを見たい。

なんかとりとめもない文章ですみません。終わったあとも不思議な感覚としか言えなくて、ぼんやりしながら駅まで歩いてぼんやりしながら電車乗りました。めっちゃ満員電車でした(関係ない)。
古代ギリシャ叙事詩オデュッセイア』を原典としてるらしいので、『オデュッセイア』を読んだらもっと理解が深まるのかもしれないです。東京公演は11/17で終わってしまいますが、ぜひ見に行っていただきたいですね…!見た人は多分私のこのぼんやりした感想記事に納得してくださるかと。。笑