The same Rainbow

LOVE DREAM HAPPINESS を追いかけて

【ライブ】三十路のラルクと一緒に「30th L’Anniversary Starting Live “L’APPY BIRTHDAY!”」幕張2日目

L'Arc~en~Ciel(以下、ラルク)の30周年を記念したライブが5月29日(土)、30日(日)に開催され、私は30日の公演に参加することができました。
記念に合わせて新曲『ミライ』も公開され、もちろんライブで披露してくれました。新曲、4年半ぶりですって!『Don't be Afraid』からもうそんなに経ったんだと驚きました。

レポだなんてたいしたものは書けないのですが、現場で感じた気持ちを残しておきたいので感想をつらつらと書き留めておこうと思います。

 

30周年記念ライブまでの思い

ラルクは1991年結成の4人組バンド。そして30年前の5月30日はラルクとして大阪で初めてのライブをおこなった日。やむを得ないメンバー交代こそありましたが、“30年”という長いあいだ活動を続けてくれる(続けることができる)アーティストはどのくらいいるだろうかと思いを馳せました。もちろん彼らもずっと順調だったわけではなく、山あり谷あり、休憩ありではありますが、どうにかこうして4人とファンがそろってお祝いできたことがとても嬉しかったです。
…と、なんだか昔からのファンみたいな書き方をしてしましたが、別の記事でも書いたとおり、私がラルクを知ってからまだ20年……いや、もう20年も経った!?笑 意外に経ってましたね。でもライブに行きだしたのが相当遅くて古参とは言えないんですw

ラルクに出会ったのは中学1年生のとき。部活の先輩にオススメされて聞いたのが最初でした。2000年か2001年くらいですかね。
年代見ても分かると思うのですが、私はラルク全盛期と呼ばれる90年代の彼らをリアルタイムでは知りません。テレビで見たりCMソングを聞いたことはあるかもしれませんが、まだファンではありませんでした。

多分ファンになったころすでに休止も挟みつつときどき活動するという感じになっていたと思います。だからラルクはグループ活動の頻度の関係もあって、毎日熱心に追いかけているとか、必ず毎日曲を聞くとか…そういう対象ではないのですが、私の人生になくてはならない存在で、憧れであり、愛しく大切な存在だということがこのコロナ禍で開催されたライブを経てより強く感じられたように思います。

2020年のアリーナツアーはコロナの影響で中断になり、別の記事でも書いたと思いますがFC限定公演と通常公演と2公演行く予定がなくなり相当落ち込みました。さきほども書いたとおり、ラルクは定期的に活動があるバンドではありません。だから近年は約1年~2年に1度あるライブが本当に楽しみで、しかもツアーというのはここ最近まったくなかったので余計に…。「もしかしてもうラルクに会えないまま人生終わるかもしれないな」と思っていた矢先、突如発表された今回の記念ライブ。このような状況下で、本当に開催できるだろうか…?と心配もありましたが迷うことなく申し込みました。※私は完全在宅勤務の独身一人暮らしのため自己責任でひとりで参加しました。
ラルクはコロナ関係なくもともと本人確認が厳しいのですが、今回はプラスで参加日前日までの3日間、指定アプリで検温+健康状態を回答することが必須で指定されました。グッズや会場くじも受付はオンラインでおこない、私はグッズだけ買っていたのですが会場では識別番号+指定時間(時間は目安で厳密ではなかったですが)に受け取りでとてもスムーズでした。

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多いときは3日間連続や1ヶ月に2回×2日間来るような頻度で通った幕張メッセも1年半ぶり。晴れてよかったです。ただ、ものすごく暑くて一番つらかったのが屋内でお手洗いの列に30~40分ほど並んでる時間でした😂キャパ半分で1万人しかいないのにお手洗いの行列っぷりは顕在で久しぶりにこの感覚を味わいました。あとマスクが想像以上につらい……これは真夏のマスクありライブは相当大変かもしれません…。
今回なんだか入場エラーの人多い感じしましたね。2018年のラルクリスマス(ラルクリスマスももう2年半も前とは…)でエラーになり、転売チケを疑う冷ややかな視線に晒されながら別レーンに並び直して無事入れた記憶があったのでかなりソワソワしていました。心配をよそにスムーズにとおってホッと胸をなでおろし、会場に入ってみるとB10ブロック前方は上手寄りの中央でステージがものすごく見やすかったです。肉眼でメンバーがちゃんと見えるなんて…!!FC入ってから一番いい席だったかもしれません。

 

5月30日のセットリスト

こちらのツイートを参考にさせていただきました。

 

ライブ本編感想

16:00をいくらか過ぎたころ、暗転してライブスタート。ツイートもしてたんですが、声が出せない代わりに鳴り物OKということで、タンバリンやら笛?やらマラカスやら持ってる人がそこそこいました。思ってたより愉快で楽しかったです。フォロワーさんに29日のことを教えていただいてたので、買った腕に巻く形のライトを丸めずにペンライト形式で手に持ってました。それにしてもLDHで経験していたもののやはりライブで声を出せないのはかなりもどかしいですね……。
会場はエンドステージ、花道などはなし。ステージが横長なので、hydeさんとてっちゃんはわりと左右の端りぎりまで行ってファンを煽ったりカメラアピしたりしてました。ステージ上に人を減らすためかドローンが飛び回っていて、無人(というかステージ下で動かしてたのかな?)のクレーンカメラもふたつありました。カメラマンはステージにはひとりだけ。ドローンは画質はやや落ちますが、かなりアグレッシブな映像を見せてくれて面白かったです。

さて、1曲目の『XXX』はセトリに入るのが珍しい曲ではありませんが、イントロを聞いて思っていた以上に感極まってしまって、コンタクト落ちるんじゃないかと思うくらい勝手に涙が出てきて大変でした。2019年の黒ミサ和歌山のLVを見たときほどではなかったものの「あー…やっとラルクに会えたんだ」と嬉し泣き半分、あと何回こうやってラルクのライブを見れるかなぁと切なさ半分という感じでした。斜め前の女性も涙を拭ってたので、きっとみんないろんな思いを持ってここに来たんだろうなと思うと余計にぐっときてしまいました。

2曲目の『Caress of Venus』もライブで披露されることは多い楽曲ですが、何回聞いても疾走感がある一方で切なさも感じるナンバーで大好きです。間奏の「これぞラルクのギター!!」なメロディアスな音も大好き。いい曲だ……(書きながら聞いて余韻に浸る)

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いつも言うんですが有名曲はもちろん、それ以外もあまりにも名曲・良曲が多くてライブで演奏されない曲もとっても多いんですよ。まあ私はラルクリスマスで『静かの海で』を聞けたので向こう10年くらいはセトリは何が来ても喜びます。

『flower』ではハーモニカと生歌とを交互にやりながらしっかり歌い切るhydeさんに改めて感心してしまいました。さらには寝転がっても声がしっかり通るという超人っぷり。被せゼロであんなに歌えるってやっぱり特別な人だなと。むしろ以前のライブよりさらにうまくなっているような……?ここに来てまだ進化を残してるなんて。
で、hydeさん、現在52歳…うそだろ……!アップで抜かれたときこそ「hydeさんもお歳を召されたなぁ」と思うこともありましたが、それにしたって天使かと思うような顔立ちにふわふわの髪の毛、そしてなめらかな白い肌……ああ、神が創り出した最高傑作😭というか、当時中学生だった自分が今や32歳。そりゃあメンバーだって歳をとりますよね。なんかてっちゃんはいつ見てもあまり変わらないけど。。笑 ナポレオンジャケットっていうんですかねすごく似合ってましたね~!そしてyukihiroさんの貴族のようなレース(?)のシャツもすごくよかった。それを思うとkenさんもあんまり変わらないかも。

定番といえば、『MY HEART DRAWS DREAM』は「夢を描くよ~♪」をファンが合唱するのがお決まりなんですが、MCで「声出せないからみんなハミングして」とhydeさんが言っていて「その手があったか…!?」と驚きました。口を開けなければいいってことなんですね。「教会にいるみたいで綺麗~」とhydeさんが喜んでくれたので何よりです。笑
そして『Driver's High』では、いつもファンに歌わせる「もう数えるくらい僕らは~♪」を歌えないのでhydeさんが歌うところ久しぶりに聞けるなぁなんて思ってたら、直前に「俺に任せろー!!」って叫んでくれて…!あとはどこだったかちょっと忘れましたが、「声出せないのがなんだ!今日30歳の誕生日、祝いに来てくれたんだろ!鳴らせ〜!」と煽ってこちらのテンションもMAXでした。なんか今回のライブは随所にhydeさんの優しさがいつにも増して沁みました。
やっぱり言葉が与える影響ってとても大きいですよね。発してくれる言葉の意味がそのまま理解できることのありがたさをK-POPを追い始めてからひしひしと感じます。

順番しっちゃかめっちゃかですが、MCで記憶に残ってるところ残しておきますね。さっきのと少し通ずるんですが、hydeさんいつもMCでは「ありがとう」てめっちゃ言ってくれるんですけど、今回「こうやってお客さんが目の前にいるって、全然違うねぇ」ってしみじみ言ってて。「みんながいるからこっちもテンション上がるし、前までは当たり前になってた部分もあったかもしれないけど、そのありがたみが今はより感じる」(かなりざっくりまとめ)という感じで話してくれて…。「みんな会いたかった?」っていうのも結構聞いてくれましたね。会いたかったに決まってるぅううう!
そんな感動MCもありつつ、待ってましたkenさんタイム。笑 でもシモネタは抑えたいとのことで、入りは「ゆっきーが好きなフルーツを表すペンライトの色にして」とか「hydeが好きなワインの色は」とか可愛いテーマでMCを進めてました。ゆっきーの好きなフルーツは緑?ということで、「緑の果物って何?」「キウイ」「外側は茶色やん。まあ中身は緑か…。キウイのどういうところが好きなん?」「食べやすいところ」「美味しいキウイの見分け方教えて」「……実のところ、ゴールデンキウイが美味しい」「黄色やん!!」っていうコントもありました。ゆるーいラルクいいですねw
が、そのあと「hydeの好きな乳首の色(のペンライト)にして~」と言ってしまうkenさん😂しかも公式のペンラ、ピンクがない(?)らしく薄紫色にする人が多くて「それはどっかに挟んだ色(青タン的な)やな」とか言い出すw でもhydeさんはその色好きらしいです。続いて「コロナ禍でマスクしてる状態で新しい出会いがあって、いざキスしたいときってどうするん?」「PCR検査受けた?」「受けたよ。陰性やった(陰性って大丈夫って意味やんな?と確認するkenさんと頷きつつ若干怪しいhydeさんw)ってお互い確認したらいけるん?」「みんな今の時期はキスはまだお預けしてるん?」といつもよりやや健全でしたが、kenさん節が炸裂していました。この流れで次の曲いったの本当にすごい。。笑

そうだ。MCしてもお客さんが声出せないからリアクションがないみたいという話で「最初のライブのMC、まったくリアクションなかったやんな。みんなライブ中は盛り上がるのに、MC『シーン』みたいな」「あーそうやったかも」「そのときのこと思い出す」「今の状況的にw」というkenさん、hydeさんのやり取りもありました。そのMCのリアクションの薄さ?に耐えきれず、シモネタに走ったとのことですw 「初ライブのお客さん200人がちょうど30年後に1万人になった」「ラルクになってからの人生のほうが長いなんて」と言ったhydeさん。ドームやスタジアムでもやっているのでもちろんもっと大きい会場も埋めていますが、駆け抜けてきた月日を思って彼らもいろいろ感じるところがあったのかもしれません。

曲をやってるとき、hydeさんはてっちゃんには何回か肩組みにいってたんですが、kenさんにはしない(1回未遂があったくらい?)ところを見て、さきほども挙げましたが黒ミサの和歌山公演を思い出しました。詳しくはこちらの記事参照。hydeさんは、いつまでもkenさんのヒーロー&アイドルであってほしいな~。

アンコール1曲目の『あなた』もハミングでファンが参加。そのあと新曲『ミライ』を披露。音源もリリースされたのでたくさん聞きます!次の『Dune』って私ライブで聞いたことあったかな?と思って調べたら、おそらく前回セトリに入ったの2011年のツアーっぽいですね!!レアだ…!1番目のアルバムの曲です。私も履修をしたのは結構あとになってからだったかもしれません。『Shutting from the sky』もいつかライブで聞きたいなぁ…(最後に披露されたの1995年だって。。幻の曲やん……)1993年に出た曲が今聞いてもこんなに新鮮でカッコいいって本当にすごい。

youtu.be

ラルクはステージのライティング(照明)が毎度凝っていてとっても綺麗なんですが、今回もとても素晴らしかったです。印象的なレーザーの使い方もとても記憶に残ります。最後の『虹』で虹色のレーザーが重なり合って、スクリーンを見るとメンバーがその中に映っているのが本当に綺麗で……。虹色のライトを見て、夢洲で見た橋の色を思い出しました。あれがもう2015年の出来事だなんて。時が経つのは早いですね。

youtu.be

ライブの最後はいつも「終わってほしくないな」と思うものですが、コロナ禍では一層その気持ちが強かったように思います。
hydeさんは「いつライブするかも分からないバンドにこんなに長くついてきてくれてありがとう。年取ると丸くなるとか言うけど、こらからも尖っていきます。」と笑いながら言っていたけど、その声はものすごく甘くて優しくて…そんな気まぐれなところももうすっかり大好きな一部だなと感じました。
思い出補正がないとは言いません。でもラルクの曲は、演奏は、何十年経っても色褪せず、4人だからこそ奏でられる音楽と、虹色の景色を私達にいつも届けてくれます。最後に「HAPPY BIRTHDAY」を歌ってライブは幕を閉じました。

 

おわりに:つい永遠を願ってしまうけれど

この記事を書きながら、たまたまこの記事を見つけました。

news.j-wave.co.jp

そりゃあ30年、いろいろあっただろうけど、hydeさんにとってファンの存在って思った以上に大きいのかなぁと感じた内容でした。大きな船の話、自分も聞いた記憶がありました。ラルクって活動休止(宣言してなくてもそういう状態)が多いので「解散しちゃうかなぁ」って思うこと何度もありました。でもあまりにも大きな船になっちゃって、簡単には自分たちで決められないって苦しさを吐露していたときもあったと思います。でも30年こうして続けてくれてありがとうございますと言いたいです。存在してくれることがやっぱりすごく嬉しいんです。
メンバーの年齢を思うと、もうあと何回ライブを…ツアーは何回と数えるほどできるだろうかと考えるときもあります。自分だってずっと健康ではないかもしれないし。お金ももしかしたら厳しくなってライブへ行けなくなってしまうかもしれません。でも彼らが続けてくれる限り、多少無理をしてでもその姿を見届けたいなと思います。

最近、生きていてくれるというのがどれほど尊いことかよく考えます。心身が完全に健康ではないかもしれないけど、それでも生きて、音楽を届けてくれるアーティストに心から感謝してこの記事を終わりたいと思います。

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