The same Rainbow

LOVE DREAM HAPPINESS を追いかけて

【感想】『IDOLY PRIDE』という作品に偶然出会い、そのキャラクターと楽曲、そしてストーリーに引き込まれるまで。

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IDOLY PRIDE 公式Twitterより

2021年12月19日に偶然出会った『IDOLY PRIDE』というスマホアプリゲームにどハマリしており、どうしても始めたばかりのこの熱い感情を書き留めておきたかった。普段はLDHK-POPについて書いているブログに書くのが正解か分からないが、「アイドル」というカテゴリに入るしまあいいかと書くことにした。
年内にこの作品に出会えてよかった。Twitter広告だと「給料がもらえる!」とか「アイドル放置育成ゲーム」とか安っぽい文言でPRしているが……

そんなちゃちなもんじゃねーぞこれは!!!!!!

すみません、いきなり取り乱しました。とにかく「最近なんかいいソシャゲと出会えてないな~」という方におすすめしたい!というのを宣言し、基本情報からご紹介。
※以降で自分がスクショしたアプリ内の画像をいくつか載せていていますが、すべての権利は『IDOLY PRIDE』公式に帰属します。

『IDOLY PRIDE』(以下、アイプラ)は、今年6月24日にリリースされた「アイドルマネジメントRPG」と銘打ったスマートフォンアプリだ。といっても、アイプラはアプリだけではなくメディアミックス作品で、プロモーションムービー自体は2019年に公開されている。アイドル好きならこの動画だけで「おっ」と感じるものがあるかもしれない。

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制作はサイバーエージェントほか。ひと目見て昔ガールフレンド(仮)にハマっていたわたしの心をくすぐった。それもそのはずで、キャラクター原案はQP:flapperさんだった。
数年前までソシャゲ漬けで総課金額○百万円ほど投入してしまい、そこからようやく抜け出したというのに、やはり人間というのは変わらないらしい。久しぶりに心踊るソシャゲに出会い、「最近何をしても楽しくない…」と落ち込んでいたわたしは途端に元気になった。
そして、この作品に“伝説のアイドル”として登場するキャラクター・長瀬麻奈の声を神田沙也加さんが担当されていると知ったのは、もちろんゲームを始めたあとだった。12月19日にこの作品に出会ったのは、ただの偶然ではなかったのかもしれない。

かつてわたしは、ラブライブが……μ'sが、大好きだった。彼女たちが2016年に東京ドームでファイナルライブを終えて、グループとしての活動に幕を下ろしてから、デレステやガルパに手を出してはみたものの(もちろんそれらもすごく魅力的なのだが)なかなかドハマりできずにいた。μ'sを追いかけていたころが、人生の中で一番楽しかった。だから歳を取っていく中で、なかなかそれを超える存在に出会えない。
ただ、アイプラはもしかしたらそうなってくれるかもしれないと思えた。それはゲームのストーリーと楽曲のクオリティの高さだけでなく、何故か心惹かれるインスピレーションを感じたからかもしれない。

f:id:kuraxkura:20211225004948p:plain一番初めに引いた星5カードは自身がアイドルオタクのアイドル・兵藤雫

とてもこの一記事では語りきれないが、個人的に惹かれた箇所を中心に簡単に紹介してみようと思う。

 

ゲーム概要

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ゲーム的には雑に分類すると「ポチポチゲー」のはずだが、なかなかよく考えられていて、飽きずに進められる。ガルフレ(仮)のやや古い部分を現代に合わせてブラッシュアップしたという印象。画面の表示要素ややることが結構多く、またステータスもわりと細かいのでわたしのようにひと昔前のソシャゲで時が止まっている人は、最初はちょっと面食らうかもしれない。ただ、UIも分かりやすく、ヘルプもすぐ見える位置にあるのですぐ慣れた。

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メインの機能は「ライブ」だが、音ゲーではないのでライブ中の操作はない。また、ライブをおこなうのにライフ的なもの(あんスタでいうAPやLP)がなく、勝てる限り永遠にやり続けられるのが面白い。*1そのためしばらくは自動編成でゴリ押しで進められる。
とにかく引けるだけガチャを引いて、高レアである星5(同じカードを引くとレアリティが上がるので星5を引けなくても問題ない)を引いてレベルを上げるとよい。そのうちそれだけではメインのライブがクリアできなくなってくるのだが……。

個人的にいい機能だなと思ったのがレベルの高いキャラクターによる「アシスト」。

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レベル1のままでもこの機能を使うことでレベルが引き上がり、ユニットに入れて力を発揮できる。わたしは星4でこのまま育てるか迷うカードや、より強い星5がいてあまりユニットには入らないカードにこの機能を適用している。

まだ序盤で攻略という段階まで達していないので、本格的に始めたい人はリセマラや優先して育てるべき星5など含め情報公開しているサイトを参考にしていただければと思う。

 

魅力的なキャラクターとストーリー

アイプラの魅力はなんといってもキャラクターとストーリー(と後述する楽曲)にある。
どれだけゲーム性がおもしろくても、何か一要素が魅力的でも、バランスよくすべての要素に魅力がないとハマれない。それがアイプラはハイクオリティかつ絶妙なバランスで存在している。

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アイプラには4つのアイドルユニット(とソロの長瀬麻奈)がいて、キャラクターはそのいずれかのユニットに所属している。主人公(プレイヤー)はマネージャーとして、もうひとりの新人マネージャーと一緒に彼女たちをサポートする存在、という位置づけでゲームは作られている。このあたりはアイドルものとしては珍しくはない設定だ。

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事務所の話やユニットごとの特色の話は、ここで説明するよりも公式サイトを見ていただいたほうが分かりやすいだろう。わたしはガルパではRoseliaが大好きなのだが、それを言うとまあ分かりやすく、アイプラではLizNoirに惹かれた。あやひーの声やっぱ好きだなぁ…。
特にこの曲が好きでサブスクですぐにスマホに追加した。楽曲については長くなるので後述する。

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ただ、LizNoirは序盤ではまだストーリーにも出てこないのでこれからが楽しみだ。

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ソシャゲをそこそこの数やってきたが、実はストーリーをしっかり読んでいる作品は片手で数えられる。というか多分ラブライブのμ'sのメインストーリーだけと言っても過言ではない。あんスタもアイナナもナナシスもガルパも…メインすら途中で読むのをやめてしまった。並行しすぎて時間がないというのもあるが、なかなかのめりこめなかったのもある。
アイプラはまだまだ序盤ではあるもののいまのところメインストーリーの続きが気になって気になって仕方がなく、開放されたら即読んでいる。もちろんこの先も同じ調子とは限らないし、他の作品と同じく途中でやめてしまう可能性はある。が、「星見編」と「東京編」という過去・現在のストーリーを同時に読み進めていくこの形式がとてつもなくワクワクさせるのだ。きっとこの過去と現在の物語はどこかで交わる。彼女たちがどんな道のりを経て、トップアイドルへと駆け上がっていくのか、早く知りたくて仕方がない。

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話数から察するに、まだ本編の3分の1程度しか読めていないので浅い感想で申し訳ないのだが、太陽のさくら、月の琴乃、オタクは古よりこういった対比(光陰・明暗・陰陽など)がとにかく好きだ。互いの存在を補い合い、ときにぶつかり、ときに助け合う……

以下核心には触れないが、少々ネタバレを含むためご注意いただきたい。

それぞれのキャラクターのバックボーンを掘り下げ、各自が異なった「なぜアイドルになりたいか」「なぜトップを取りたいか」の答えを探しつつもユニットとしてチームの絆を築いていく。その過程が想像以上に丁寧に綴られており読み応えがある。

中でも直近で読んだ遙子さんのストーリーはリアリティがありぐっと来てしまった。芽が出ず二十歳を過ぎてからようやくユニットを組みデビューしたものの、若く経験が浅い子たちと一緒にやっていくことへの迷い、「アイドルは若いうちしかできない」という不安、そんな中でミュージカル女優として声がかかる……「わたしはサニピが大事だから残るよ!」とすぐには回答しない遙子さん。「一旦持ち帰ってきてじっくり考えることにした」とメンバーの前ではっきり言うシーンはこういったアイドルものでは珍しいように感じた。
麻奈と比べて「どんなに努力を重ねても届かないものがある」「すぐに届いちゃう人も居るんだ」と言うシーンは胸が抉られるようだった。このあとの流れもすごくよくて、「アイドルはずっとは続けられない、限りのあるものだから」で号泣……。ラブライブ(スクールアイドル)もそうだったけど、限りがあるからより魅力的でキラキラ輝くのかもしれないな。

また、欠かせないのは「星見編」でたびたび姿を表す麻奈の存在だ。マネジャーとのやり取りに和みつつも切なさを感じ、他のメンバーとの会話にはない雰囲気を感じさせる。異質な存在、未練を残したままこの世を去った彼女の飄々とした様子と、アドバイザー的な役割は物語のスパイスとなっている。

そしてストーリーをしっかり読み進められているのにはもうひとつ理由がある。なんとフルボイスなのだ。そのため再生しておいて他のことをやりながら聞けるので非常に捗る。テンポもよく一話も長過ぎないので作業のお供にもぴったりだ。……と言いつつ、深いストーリーなので結局画面に齧りついているときも多いのだが。
一方でクスッと笑える軽いやり取りも多く、ここでもバランスが取れている。二次元作品特有の突拍子のなさももちろんあるが、キャラクターに愛着がわく流れが作られていてストーリーを追うごとに感情移入していくのが自分でも分かる。

 

アイプラの世界を創る素晴らしい楽曲たち

アイドルものにハマれるかどうかは楽曲の良さ(もとい自分の好みに合うか)にも大きく左右される。アイプラは初めて聞いた「song for you」にビビビッと来て、これは一味違うぞと思わされた。この長瀬麻奈ver.が心に刺さる。

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作曲はさかいゆうさん。フェスでご本人の歌を生で聞いたことが一度だけあるが、あまりに素敵で聞き惚れたのを今でも覚えている。公式YouTubeチャンネルでひと通り聞いてみて、あれもこれも全部よすぎる。一体どんな布陣で……と思って見てみたらひと目で納得してしまった。

楽曲制作:大石昌良、沖井礼二(TWEEDEES)、北川勝利(ROUND TABLE)、清竜人さかいゆう田中秀和MONACA)、やしきん、kz(livetune)、Q-MHz、Wicky.Recordings

公式YouTubeチャンネルより

分かる人には分かるだろう、この制作陣を見て納得しないわけがない。なるほど、本気だ、アイプラは本気で楽曲を作っている。アニメ・ゲーム好きでkzさんの名前を知らない人はいないだろうが、ボカロをはじめ、アイナナやナナシスでも大好きな曲がたくさんある。ガルフレ(♪)のテーマソングも大好きだったな。
Q-MHzというのは、ここで説明するまでもないが畑亜貴さん、田代智一さん、黒須克彦さん、田淵智也さんからなるプロデューサーチームだ。詳しくはWikipediaを参照していただいたほうがよいだろう。
畑亜貴さんと言えば、ラブライブの楽曲を数多く作詞されている方で、ラブライバーで名前を知らない人はいない。田代さんはわたしの世代だとやはりハルヒの楽曲が思い浮かぶし、黒須さんは個人的には小野Dや神谷さんに楽曲提供している記憶が強い、そして何よりわたしのかつての最推したっつんの初期曲……!Wikiを眺めていると好きな曲が並んでいる。田淵さんについては説明せずともというところだが、個人的にはあやひーの「夢のとなり」という曲が好きすぎて一時期狂ったように聞いていた…懐かしい…
とまあアニメ・ゲーム・声優好きであれば100%いや1000%の確率で遭遇している方々なのである。そりゃ楽曲に惹かれるわけだ。

つい楽曲に着目してしまったが劇伴やSE(効果音?)もかなりいい。アニメダイジェストの動画で聞けるので気になる方はぜひ聞いていただきたい。再生リストはこちら

先日ハーフアニバーサリーを迎え、ますます目が離せないアイプラ。今後もっともっと人気になって欲しいという期待を込めて(少々お布施もしつつ)楽しんでいこうと思う。アニメもそのうち見る。MXでやってたのにそのころはまったく知らず…もったいないことをした……

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*1:代わり?に「お仕事」という機能にそういったパラメータがある