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【ライブ】ステージで燃やす命、スキズの“本質”に迫る:Stray Kids 2nd World Tour "MANIAC" in JAPAN 東京

6月12日に神戸公演で初めてスキズの生パフォーマンスを見てから約1週間後の18日と19日の両日、代々木第一体育館@東京で再び参戦する機会を得ました。

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Twitterでも書いていたとおり、18日は当日までチケットを所持しておらず、東京の映画館でライブビューイングを予定していました。それが10時からの注釈付き席のチケット販売で粘り勝ちし、急遽友人と会場に向かったという経緯がありました。長いこと現場オタクやってますが、人気の高い公演の先着を勝ち抜いたのはおそらく初めてだと思います。空売りじゃないんですね……。決済で何度も戻されて、最後の最後購入できたときさすがに震えました。笑

 

代々木第一体育館は、2年ちょっと前にDa-iCE、昨年末にはラルクで訪れており、アリーナ規模の会場としては自宅からもっとも近く、電車で30分ちょっとというところです。会社が表参道なので、平日であれば出社していたほうが都合がいいくらい。

さて、セトリと大きな流れとしては、神戸公演とさほど変わらない東京2公演でしたが、19日に入った座席的にどうしても完全に風化する前に言葉に残しておきたかったので少し経ってしまいましたが感想記事を書くに至りました。
毎度ですがわたしはライブに行っている回数はある程度あると自負していますが、歌やダンスは素人で何か専門的な見解があるわけでもありません。ただのオタクのいち感想記事と思っていただければと思います。ちなみに神戸公演の感想記事はこちら。

kuraxkura.hatenablog.com

 

6月18日(土)・19日(日)の座席詳細

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またまた手描きです…w 代々木は神戸より奥行きと高さがあるものの花道+センステで外周などがないというステージ構成は同じでした。スタンド席のびっしり具合もですけど、アリーナもあんなに詰めっ詰めに使ってるのもスキズの応募数の多さを物語ってるなと思いました。

18日は注釈付きで北側スタンド2階のKブロックという入口から見ると最果て。スタンド2階の1桁列で、わたしの右隣は黒幕(もうステージ裏になってしまうためなんにも見えない)で覆われていて、自分の席も含め周辺の座席は「クラッパーは後日郵送」という本当に急ごしらえの席でした。ここまでして増やしてくれて、しかもそれが全部埋まってるというのは本当に驚異的です。今日びここまで埋められるアーティストって数えるほどなんじゃないでしょうか……。
注釈付きの名のとおり、モニターは3面とも一切見えず、メインステージでのパフォーマンスもほぼほぼ見えません。前方に立ってMCしてるときや、せり上がりのステージの一番上手側(TOPだとリノくん)だけかろうじて見えるんですが、柱などもあるため視界は遮られ気味。センステにいるときは見やすいです。

19日は友人が引いてくれたアリーナB4ブロックのドセン。すぐ先にセンステ、見据える先には花道とメインステージど真ん中。すごい。なかなかこんな景色見れませんよね。でもふたりともなんか始まる前は結構落ち着いてて、あとから思えばもうちょっと興奮してもよかったのでは…笑
センステに来たときは本当に近くて、やっと「実体なんだ……」と認識できたなという感じでした。センステ周りはマナーがよろしくないと聞いていたのでドキドキしていましたが、終始うちわなどを高く掲げる人もおらず、メンバーがセンステの縁に来ても興奮しすぎて暴れ出すような人もおらずw 本当に快適でした。背が150ちょいしかないのでアリーナでは肉眼で見ることを諦めることのほうが多いのですが、さすがにB4ともなるとしっかりはっきり拝めた気がします。主観ですが、19日はあのあたりの席はわりとライブ慣れしてる方が多かった雰囲気ありましたね~。

 

18日の注釈付き席はどうだったのか?

ツイートもしてたんですけど、あの、見えないのにこう言うのも我ながら不思議なんですけど、なぜかすんごく楽しかったんですよね。

神戸のとき無意識でやっぱり緊張?というか気を張ってたみたいで、席の位置どうこうよりも気がそぞろだったのかもなぁと。それがやっと東京で現場を楽しむ感覚を取り戻した感じがありました。
そして、これもツイートしてるとおり、注釈付きって限定的なタイミングにはなりますが、結構近くで姿が見える瞬間があって、わたしの席からだとTOPのせり上がりのステージのリノくんをすごく近くで見れたのが今でも印象に残っています。高いところが不得手とは思えないようなパフォーマンスで「この人やっぱりすごいな」と魅入ってしまいました。普段グループとしてのパフォーマンスを見るときももちろんうまさは際立ってるんですが、間近で生で見たときの印象は思ってる以上にインパクトがあったんです。時折、どうしてもヒョンジンくんとかと比べて、派手さはないみたいな言い方をされることが多い人だと思うんですけど、どう見せるかをすごく計算し尽くしてああなってるんだろうなと素人ながら感じた瞬間でした。
あと、この位置からだとセンターステージでのパフォーマンスはほとんど背中を見る(フォーメーションを裏かつ上方から見てるというんですかね)形になって、それも結構面白かったです。で、このとき遅ればせながらやっと気づいたんですけど、リノくんて自分が前列で踊るときと後列で踊るときのダンス全然違いますよね?後列がゆるいとかの話ではなくて、前をどうやって際立たせるかを考えてる動きみたいな…そういう印象がありました。まあわたしは素人なんでただの印象ですが……。

メンバーもこんなところにまで人が入ってるっていうのは驚いてたみたいで、「そこに!?見えるの!?」みたいな表情をしてるメンバーも(まあ明らかにモニターより裏ですからねw)いて、ある意味得した気分でした。笑 チャンビンくんは終始気遣ってくれましたし、他のメンバーもメインステージの上手・下手側に来るときはそのあたりのファンをよく見てくれていた気がします。

18日といえば、バンチャンくんのお手紙抜きには語れません。独り身で家族もいないので、ふだん、どちらかといえば冷たい印象を受けると言われることが多い(直球ではないですがw)自分でもさすがに堪えるものがありました。大勢のファンを抱える彼らが、ひとりの特定のファンに言及することの是非以前に、人生で関わることのできる、限られた人、しかも友人や家族とはまた別の形で道が一瞬でも交わった人にあれだけ思いを傾けられるというのは、本当にすごいことだと思いました。それだけ、彼らにとって何か意義深い方だったのは間違いないでしょうね。
感動の演出という面がまったくなかったとは言えないかもしれません。コンサートは彼らの思いだけで作られて動いているわけではありませんし、事務所やレコード会社、プロモーターなどなど大勢の“大人”が携わっていますし…でもあのときバンチャンくんが見せた涙と、韓国語で語った言葉は、今健康で過ごしているわたしにとっても考えさせられるものでした。
現実は物語みたいに、奇跡はほとんど起こらない。夢が叶う瞬間、目の前にしてすべてを奪われることは往々にしてあって、なんかそういう感覚が生死とまではいかずとも、彼らにとって重く感じる部分があったのかもなぁ……なんて思ったり、思わなかったり。

 

19日のアリーナB4ドセンはどうだったのか?

もうちょっと前列だったら、相場的にはアリーナAより高くなる位置ですよね。10列目あたりでも十分ですけど、いわゆる良席らしい良席で、高額出してでも入りたい人が出てくる席(これはスキズに限らずこういうステージ構成の場合どのアーティストでも同様かと)に友人が当ててくれて入るというのは実はあんまりない経験かもしれません。いい席で見たいときって上乗せして買うのが普通……になっていて… ※他界隈の話なのであしからず

正直、ここから(+この周辺から)の景色とスタンド上方やアリーナ後列が同じ値段というのは、どのアーティストでもそうですけど…やっぱり納得できないですよね。この景色を味わってしまったら、彼らが見せたいほぼ最善・最高の形で受け取れる席ってものすごく限られてるんだなと感じてしまいます。(他の席だと彼らのパフォーマンスが劣るという意味ではなく、どれだけ伝えたものをそのまま受け取れるかという話です)
この席の醍醐味はやっぱりセンターステージでのパフォーマンスではあるんですけど、メンバー自身も“目玉だ”と言っていた、ソリクン~DOMINO~神メニューの怒涛の展開を真正面から見られるという点にあります。ソリクンの途中でメインステージからセンターステージへスモークに包まれて歩いてくる8人のメンバーたちを見たあの光景、忘れられません。白い光に照らされて、険しい表情でこちらに向かってくる8人の“歌い手”。そこからはもうとんでもないエネルギーのステージが続いて、たぶん体調悪いとあの流れ受け止められないんじゃないですかね……?それくらい受け取る側も尋常じゃないスタミナを要求された気がします。
タイトルに繋がる話で、フォロワーさん(ご自身がステージに立つ側になることがあるフォロワーさんがいらっしゃって…)とDMで少し話したんですけど、これっていつまでもできる構成じゃないですよねって。若すぎ・経験浅すぎてもここまで見せられないし、これ以上年齢を重ねて20代後半とかになってくると相当きついでしょうし、“今しかできない”を全力でぶつけてきてると思いませんでしたか?あのステージパフォーマンスをやろうと思ってこなす覚悟もすごいし、あれ見て、スキズってヤバいな、とんでもないグループに魅了されちゃったなって思わなかった人はいないですよね。
もちろん、わたしはコロナ禍でスキズのファンになったので、以前のことを知らないんですけど、間違いなくあの代々木でのステージ、歴代級だったんじゃないでしょうか…どうですか古参の皆さん…!

そしてまたリノくんの話でアレなんですけど、どれだけ激しいパフォーマンスが続いても、揺らがない姿勢なのか、己の見せ方に対する美学なのか…なんかそういう気概がひしひしと伝わってきて、ステージにかけるプライドは人一倍強いんだろうなと初めて実感したそんな瞬間でした。あっさりしてるように見えて、自分の強みであるところのダンスっていうのに対して、譲らない人なんだなぁと。わたしにとって、それが感じられたことがもうこの日にこの席に入れた意味だった気がします。

もっとMCとか可愛いシーンとかもたくさんあって、残しておきたい部分はいっぱいあったんですけど…。彼らのステージにかける思いと、今だからこその成熟しきってはいないけど、未熟ではない、さらなる進化へ続くこの刹那を具現化したい、そんな気迫が伝わってきたあの時間と自分が感じたことをなんとか残しておこうと思った次第です。
この規模で見れるのはもう最後かもしれないですね。このあとアメリカツアーでも今回と同等、もしくはそれ以上のパフォーマンスを現地で見せつけて、彼らはもっともっと大きくなっていくに違いありません。

 

(余談)命を燃やすことを美しいと言っていいのか

K-POPアイドルの過重労働はわたしが言及するまでもなく、たびたび問題になりますが(最近だとBTSが語った言葉をよく見かけたり)スキズもあれだけのコンサートをタイトなスケジュールで続けていたら……やっぱり命を削ってると言わざるをえない、と個人的には思います。それがアイドルだという見方ももちろんあって、たびたび過去記事でも言っていますが、土日休みでまったり定時内だけ働きたいとかなら、会社勤めをすればいいのであって、何もあんなに過酷な職業を続ける必要はないですよね。
ただ、成功せずに志半ばで諦めてアイドルの道を絶った人たち、一般人に戻った人たちのほうが幸せかどうかは分からない…とも言えます。

命を燃やして見せるステージはきっとわたしたちの心をこれからも揺り動かすんでしょうけど、それを全肯定していいかはなんともいえないなぁと思います。

 

最後に

神戸、代々木とずっと一緒に参戦してくれた友人には本当に感謝の気持ちでいっぱいです!7月もよろしくお願いします(と言ってもここは見てないだろうw)
そしてやっとご挨拶できたフォロワーさんたち…!本当にありがとうございました。緊張したけどお会いできてよかったです。また機会がありましたらぜひ。あんまり交流しない(社会性ない&コミュ障で交流できないが正しい)オタクなので仲良くしてくださる皆さんには本当に感謝感謝です😭

 

キッズたち、身体に気をつけて、アメリカツアー頑張ってきてね~!