「MUSIC BLOOD」（日テレ系列）という番組をご存知だろうか。
2021年4月2日から放送がスタートした比較的新しい音楽番組で、毎週金曜日の23:00～23:30に放送されている。MCは俳優の田中圭さんと千葉雄大さんだ。
番組内に「がんばれケンちゃん（仮）」というラッパーのKEN THE 390さんが、某オーディションに脱落したメンバーから何名かをピックアップをして新たにボーイズグループを結成するという企画があった。毎週見ていたわけではないが、番組後半に10分程度だろうか、少しずつ進んでいく様子を見ているうちになんとなく愛着がわいてきて、8月19日放送分では「がんばれケンちゃん（仮）」のスペシャル版として30分まるまる彼らを取り上げ、番組内で2曲パフォーマンスを披露した。
彼らのグループ名は「Maison B」に決定。プレデビューも果たし、公式YouTubeチャンネルも開設。イベント前日には新曲のMVも解禁された。めちゃくちゃいい曲でアガるのでぜひ聞いてみてほしい。
……と、なんだかさも知ったように語ったのだが、実はわたしはその某オーディションことINIを輩出した「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」をまったく見ておらず、「MUSIC BLOOD」でチラチラと彼ら7人の顔を見て、名前も昨日のスペシャル版を見るまで誰一人知らなかった。そんなあまりにもド初心者がなぜ今日渋谷でおこなわれたキックオフパーティーに赴いたのか。まず、
RICKくんのお顔がめちゃくちゃ好みだったからだ
初めまして！Maison BのRICKです！
— Maison B_公式 (@MaisonB_) 2022年8月6日
この7人で活動することが出来て本当に嬉しいです
最近はダンス練習やリリックを書いたりと大忙しですが、こんな幸せな時間はありません！
これまで応援して頂いた人に恩返しをして、さらにはもっとMasionBを大きくしていく為に奮闘します🔥
これからもよろしくです✌️ pic.twitter.com/tivvJXXKnh
怒らずに続きを聞いて欲しい。
昨日の放送で「この子こんなイマドキのイケメンやのに喋るとすごい礼儀正しくて敬語の使い方が素敵だ……！」となり、さらに「こんな可愛いのにラップ担当だと……！？」とまんまとギャップにやられた。オタクこういう子大好きなんよ……
次に、純粋に番組内で見たパフォーマンスが非常によく、生で見る機会があればいいのにと思ったところ番組内で「明日渋谷でキックオフイベントがある」と言うではないか。とはいえ、さすがにもうチケットは完売しているだろう……と検索してみると、追加席分が余裕で「○」になっていた。ここでだいぶ心が動いていた。（ここまで昨日の夜）
最後に、今日昼からはフォロワーさんとLV展に行く予定で、そのあと渋谷のPARCOにあるAMAZING COFFEE（LDH関連のお店で通称「アメコ」）に行きたいなと思っていた。で、キックオフパーティーの会場が、そのPARCOの裏手にあるShibuya WWWというではないか……これは、行くだろ！？！？ということで午前中のうちにチケットを購入。ファミマで発券する運びとなったのだ。ただ、上記の通り顔と名前もおぼろげで、あまりにもミーハーな動機。オーディションのころから応援しているファンの方々はきっと熱心だろうし、正直不安な気持ちもあった。
迎えた16時過ぎ。ポツポツと雨が降っていた。整理番号は230番台でおそらく一番最後のほうだったと思う。
中へ入ると前方～中程は埋まっており、一番うしろのブロックの上手に落ち着いた。最近アリーナやドームクラスの現場しかなかったので、一番うしろでもアリーナ前方なんだが？というレベルでステージが近すぎる。ライブハウスは何年ぶりだろう…。そんなことを考えていたらお隣の方から「見えますか？こっちもうちょっと空いてますよ！」と声を掛けていただいた。（実際背が低すぎて前の方とどんかぶりでその言葉が大変ありがたかった）あったけぇ現場だ…！わたしはそう確信した。
そんなこんなでMaison Bのみんなが登場し一発目に先ほどMVを紹介した『Bringing Out』をパフォーマンス！最後列にいるのになんだこの肉眼でバッチリ見える距離は。小箱バンザイ。チケ代3,300円でこの景色、コスパよすぎ。
あのですね……今回、本当にしみじみと思ったんですけど、最近の子たちってオーディションに落ちた子たちもレベルが高すぎません？？？なんかもう本当にビックリしちゃって。こんな200～250人くらいしか入らない小さい箱でこんなレベルの高い子たちがやるんだって。今日なんて肉眼で表情まではっきり見える距離でしたけど、全員ダンスも歌もラップもベースのスキルがマジで高い。それプラスで各自得意なことって感じで。なんかもうね…大変だよ……今の時代。こんなスキル持ち合わせてたらそれこそひと昔前だったら完全にデビュー組だと思うんですよね。いや、わたしがあまりにもオーディション系に疎いだけ説はあるにはあるんですが。。それにしたって…。
あと、表情。もうねぇ…みんな1回この道諦めようかなってきっと思ったと思うんですよ。もちろんまだ夢追い続けようって子もいたとは思いますけど、落ちたあと気分が落ち込んでいたとか自信なくしたとか言ってた子もいましたし。それがみんな楽しそうにパフォーマンスするんです。普通初めての対面でのステージなんてもっとガッチガチに緊張するだろうと素人は思うんですが、お互い視線合わせたり、ほほえみ合ったり、肩たたき合ったり、客席煽ったり、そして自分がフォーカスされるパートではしっかりキメ顔して。もうおばちゃん虜になっちゃったわよ。やっぱ現場しか勝たん。
新曲『Boom Boom Boom』初披露。かなり難しい曲で、『Bringing Out』がキャッチーさがあったのと対極にあるヒップホップ色の強いラップも多めの曲。好き嫌いがちょっと分かれるかもしれないが、個人的には超かっこよくて大好きだなと思ったし、曲の印象の振り幅も広くてインパクトをドカーンと感じた1曲。
なんと振り付けはメンバーのダンス担当SHOYAくん。『Bringing Out』の振りがあのs**t kingzさんだったということでいきなりメンバーが…？と思ったのは一瞬。いざパフォーマンスが始まると「これをメンバーが振り付けただと……！？」と驚きのクオリティ。コレオそのものもだがフォーメーションの工夫がすごい。わたしはダンスは踊れないが、K-POPやらLDHやらダンスは多く見てきたつもりなので、「うわぁこれを作れるメンバーがいるってめちゃくちゃ強いなぁ」と感じた。
この曲がライブでのパフォーマンス難度が高いと感じたのは、単純にトリッキーな曲の難しさもあるが、やはり挙げるとすれば高音と低音の差が大きいところ。高音は割と強いメンバーが多いのだが（それにしても新曲はキーの高い箇所も多く大変だったと思う）、低音がまだちょっと弱いか。とはいえできたてホヤホヤのグループがここまで消化できるのは化け物級だと思う。レベルが高いからつい求めてしまうw
イベント中、MCの方が「番組を見ながら『ヴァサくんもっと早く決断してほしかった～！』『ハラハラした～！』って思ってました」*1と感想を述べていて、視聴者としてもすごく分かると同時に、ヒカルくん（ヴァサくん）が「人生を決める決断なのでどうしても時間がかかった」（ニュアンス）と言っていて…いやーそうだよなぁと。同じオーディションにいたINIの活躍はもちろん目にしていて、落ちた人たちが集まったグループで同じような（もしくはそれ以上の）道を進めるだろうかって不安にもなるでしょうし、もっと別の知名度のある事務所やグループでデビューする道があるのでは？などなど考えますよね。
で、最初はRICKくん目当てで（上手入って大正解！）来たミーハーなオタクだったが、イベントを経て全員がすんごい魅力あるグループだなと分かった。初見の感想をざくっと。
手前左（オレンジの服）：REIJIくん。なんとVBA5*2に出演してたらしい。最近どの界隈に行ってもLDHの何かしらに関連している……！笑 低音ボイスがカッコいいラッパー。背が高く存在だけでオシャレな雰囲気。本人もファッションが好きと話していた。パフォーマンス中の存在感抜群。はちゃめちゃにカッコいい。正直今日生で見て一番見惚れたかも。
手前真ん中（黄色の服）：RICKくん。前述の通りで、生で見ても印象変わらず。ただ、想像以上にお顔ちっさい！小柄！めちゃ育ち良さそう！！でカッコいいというより可愛かったです。言葉遣いがとても丁寧。話しているところを聞いて考えを文章にしてまとめるのがうまいんだなと感じた。パフォーマンスではラップが…！う、うまい…！！声はすごくナチュラルトーンで（個人的には）あまりラップをやる人の声って感じではないのにとにかく聞きやすくて癖の少ない声。ラップってなんか苦手なんて思ってる人もRICKくんのラップなら好き！ってなりそう。わりと声が高めなのでREIJIくんとの対比が◎
手前右（カラフルな服）：SHOYAくん。前述の『Boom Boom Boom』の振り付けを考えたメンバー。小柄ながら現場で見ると分かります、ダンスうめぇ……！アイソレがうまい人はたくさんいるけど、この方、ひとつひとつの動きがなんかすごいなめらかなんですよね。バキッとしたダンスというよりなめらか派（伝わる？）って感じかなーと今日見て思いました。あと表情がなんかエロいんですよねぇえええ。声も色気がある。そうそう、今日腕が透けてる衣装を着てたんで体つき見るとランペの翔平くんに近い印象を受けました。トークは落ち着いててしっかり者という感じがしました。
後方左（青色の服）：TECOくん（テコエくん）。ムードメーカー！彼がいることにきっとこれからグループの面々はとても感謝するでしょう……（誰？）メンバーも言ってましたけど、喋るとパッと場が明るくなりますよね。きつい言葉で笑いを取ろうとする系ではなくて純粋に愛があるというか。うまく言葉にできないメンバーが居るとフォローしたり、率先して話したり…すごく好印象でした。パフォーマンスは存在感があり、ここぞという見せ方がうまい！スタイルがいいから目を引きますね～。笑顔も素敵なんだなぁ。
後列左から2番目（グレーのジャケット）：MASATOくん。ランペでいう海青くん枠、はいタッパがあってガタイのいい子見つけたよ～～～！！！公式のプロフィール見たらなんと184cm…！こりゃブランドとのコラボでファッション系の仕事も期待ですね。この子もオシャレさんですよね。ちょっと口下手なのかな？と思いましたが、美味しい店を知ってるとか、大食いの企画やりたいとかでは生き生きしてて可愛かったです。笑 他の面々がちょっと可愛い雰囲気があるので、MASATOくんのこの雄っぽい感じ、アクセントになってて最高。
後列右から2番目（青のジャケット）：LYUくん。マンネです。いやーーーこの子、化けますよ（誰？その2）トークはふにゃふにゃっとしてて笑顔全開の超絶かわいい赤ちゃんなんですよ。年齢も19歳！わっかい！MUSIC BLOODでは実はあまり印象に残ってなくて（ごめんよ…）今日現場で見て、まずは「可愛いな。末っ子だな」っていう感じでした。メンバーがお菓子食べてると「ちょーだい」って口開けるとかいうあざとい面もあり！笑 が、パフォーマンスでね、豹変します。マジでずるい。メンバーにも言われてたけど「ステージになるとクールになる」ってこれは本当でした。目線がずるいんだよね～～～あと歌上手いね…？声も特徴あって好き。19歳でこんなに自分の見せ方分かってるなんて…末恐ろしい。
後列右（黒ジャケット）：HIKARUくん。もといヴァサイェガ光くん。元Jr.です。見たら分かりますが超絶お顔が整ってます。しかも182cm！なのにファッションに無頓着で～って夜の部で話していて、配信のコメント欄が「顔がいいから服なんてなんでもええ」（意訳）で溢れてて笑いました。ほんとそう。この子が最後までグループに合流するか迷い、他のメンバーからビジュ担で…だけではないですがw ヴァサくんに絶対入ってほしい！と言わしめた子です。オーラがありますよね。パフォーマンス中もキラキラ度がすごかったです。
ということでにわかミーハーオタクの感想はここまで。いや～～～ほんとにここから大きく羽ばたいて欲しい！と心から願ったグループは久しぶりで非常に心躍った現場だった。わたしがわりと駆け出しのグループを応援することが少ないというのもあるが。みんなまだ探り探りというか、自信を少しずつつけていく段階ではあるものの、パフォーマンス力はかなり高いしこれからぜひ「あのときオーディションに落とした側を後悔させてやる！」という気持ちで躍進していってほしい。わたしも微力ながら応援していきたいと思う。
今日のキックオフイベントのアーカイブが8月27日までの期間限定ながらYouTubeで閲覧できるので、ぜひパフォーマンスの部分だけても見ていって欲しい。『Bringing Out』は最初と最後、『Boom Boom Boom』は33:42あたりから、『インファイト』（KEN THE 390さんの楽曲のカバー）は40:40あたりから視聴可能だ。
この日、この最初のキックオフに行った、配信を見たファンが後年そのことを誇らしく思える、そんなグループになりますように。
