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【ライブ】万能鍵の創り出す世界:KEY CONCERT - G.O.A.T. IN THE KEYLAND JAPAN@横浜初日

11月19日(土)は、ぴあアリーナMMで開催された「KEY CONCERT - G.O.A.T. IN THE KEYLAND JAPAN」の初日公演に行ってきた。

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韓国公演を経ての日本公演。キャパは韓国よりも遥かに大きい1万。4階席まで満席に埋めたその会場で、SHINeeの万能鍵ことキーさんは、彼にしか作り出せないステージでわたしたちを魅了した。
まだ2日目も控えているが、初めてキーさんの単独公演を見た感想を書き留めておきたい。もちろん主観のみで構成されており、記憶違いもあると思われるので、生暖かい目で見ていただければ幸いだ。

 

キーさんはグループ(SHINee)での活動とソロ活動との方向性が大きく違うアイドルのひとりだと思う。
ソロアイドルKEYの魅力はなんだろう。キムキボムという人の魅力はなんだろう。新米シャヲルのわたしがキーさんに惹かれた理由はなんだろう。キーさんの日本でのソロ公演が発表されたとき「絶対に参戦したい」という思いとともに、それらを探り当てたい気持ちがわき上がった。

もちろんこれまで画面越しで見てきたカムバック活動、Beyond LIVE、そして実際に東京ドームで目にしたSMTOWN LIVEの2公演で分かった部分もあった。
でも今日はっきりと理解したのは、キーさんが“万能鍵”と言われる所以。ダンスも歌もトークもすべてをそつなくこなし、意識していなければ、それが“さも簡単に”実現されていることのように思うほどだ。それらは目の前で軽やかに、鮮やかに、繰り広げられる。
なによりほとんどの楽曲で激しくダンスし、なんならダンスブレイクも挟み、一時も飽きさせる瞬間のない高いクオリティのステージを届けながら、キーさんにはどこかスタイリッシュさが残る。“必死ではない”というと誤解を生むかもしれない。けれど力強さも圧倒するオーラも持ち合わせているのに、重たくはないのだ。
オシャレという単語で表すのは、正確ではない気もする。しかし、G.O.A.T. IN THE KEYLANDは紛れもなく、キーというアーティストだけが生み出せる唯一無二のショーだった。

KEYLANDは2019年に初めてキーさんがおこなった単独公演の名称で、KEYLANDに行くことを「入国する」と先輩シャヲルさんたちは表現していた。その後2021年9月26日に「Beyond LIVE - KEY:GROKS IN THE KEYLAND」(オンライン)を開催。もちろん視聴済みだが、やはり生で見るパフォーマンスは画面越しで見るのとはまったく別物だった。ようやく今日、わたしは正式にKEYLANDに入国を果たした。まさにキーさんのソロ公演は入国という表現がぴったりだと思った。

オープニング1曲目は『Gasoline』。開幕はこの曲しかないだろう。イントロからもうテンションがぶち上がってしまう。

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国王のおでましとばかりにキラッキラに美しい装飾の散りばめられた衣装に身を包んで登場したキーさんはとても綺麗だった。SMTのときは金色一色!という感じだったが(MVで着ている衣装と同じかな?)今回は「前と同じじゃ惜しいと思って衣装さんと作ったよ」と衣装に並々ならぬこだわりのあるキーさんらしく、黒色が増え、より洗練された衣装にチェンジしていた。
すらっと細い体に金髪の小さくて形のよい丸い頭。今日は2階の上手のステージサイド。肉眼で見えない距離ではないのについモニターを見てしまうのは、オンコンでキーさんの表情管理がとてつもなく最高だというのを知ってしまっていたからだ。どれだけ激しい曲が続いて汗だくになっても国王キーの涼し気な表情は変わらない。かと思えばダンサーさんとニコニコと目を合わせる。そんなキーさんのステージ上の姿にさらに虜になってしまった。

ダンスナンバーだけでなく、じっくり聞かせる曲ももちろんある。ソロ曲の中でももっとも聞きたかった曲のひとつである『One of Those Nights』では、ステージにひとりで座り、ハンドマイクで歌い上げた。アコースティックギター(ステージからは見えなかったが音的に生演奏だった?)アレンジのその曲は、フル歌唱ではなかったもののやはり大好きな曲だと再認識した。ぴあアリーナはアリーナ規模の会場の中では比較的音がよく聞きやすい。また円盤のような形をした照明をコントロールするセットが降りてきて、光の筋をいくつもステージに下ろしていて、スモークと合わさってとても幻想的な光景だった。
そのあと『I Can't Sleep』に続く流れがとてもよかった。この曲のときに初めてステージの左右にキーさんが歩いていってサイドの客席に手を振ってくれた。上手側に来たとき、あまりにも近くてひぃいいいとなった。キーさんが5mくらいの先にいる。すごく不思議な感覚だった。

全編にわたりもちろん被せの部分もあり、音源を流している曲もあったとは思うが、「実際に歌ってるな」と思う曲でも(素人の耳には)まったくブレがなくて驚いた。さきほども書いたが、足りない部分がなにひとつない人なのだ。レーダーチャートでいうと、綺麗に全部の頂点が高い位置に来ている(トークが突き抜けているかもしれないが)バランスのよさ。もともとの器用さもあるのかもしれないが、妥協しないキーさんだからこそそのレベルにまで引き上げて表舞台に立っているのだろうとも思えた。

それがひとたび喋れば可愛さが溢れて、客席から「可愛い…!」と黄色い声が漏れる。全編日本語、もちろん通訳なし。複数ステージやりきったあとに、ほとんど息も乱れずトークに繋いでいたのも「すごい」としか言いようがなかった。
最初に「日本語を忘れちゃった。考えても日本語が出てこない」というのをとても流暢な日本語で伝えてくれて(笑)単語をちょっと言い間違えて客席の反応が微妙だと「あれ?違った?ああ!○○か!」とすぐに言い直していた。
まだ歓声は解禁されず残念に思っていたが、声が出せない日本のファンを気遣いながらも「僕から一緒に歌ってとは言えないけど……」「分かるでしょ?」「ほどほどに🤫」とキーさんにしかできない巧みな誘導で客席をわかせていた。そして客席から声が聞こえるとトークを止めて「ライブ楽しい!」と目を細めて顔を綻ばせた。
ツイートもしたのだが、「これがライブの妙味ですよね」と言ったところがあってさすがにキーさんの語彙の豊富さに舌を巻いた。もしかしたら「醍醐味」と言いたかったのかもしれないが、「妙味」は醍醐味の類語であるし、意味的にはおかしくない。どちらにしても母国語でない(しかもキーさんは次に得意なのは英語だと思うので、日本語は第3言語にあたるだろう)言語でそんな単語を使ってスラスラと話すのは簡単ではないだろう。

トークでは、日本に来ると美味しいものがたくさんでダイエットは無理と言ったり(客席が「しなくていいよ~」という反応をしたので「だよね!しなくていいよね!」と言っていたのが可愛かった)、ハリーポッターカフェに行って、ショップでもたくさん買い物をしてきたとも話してくれた。TBSの~と説明してくれた瞬間、あの会場の誰よりも詳しかったように思う😂行ってみたいなぁ…。

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また、SHINeeのメンバーの名前もよく出てきた。「何食べたかな~。あ!蕎麦!」「油そば?いや、それはテミンでしょ」とか、コンサート準備中に事務所に現れたテミンさんとよく話をしたし、ミノともよく会ってるし、オニュさんはいま韓国にいないけどメッセージのやり取りはしてるよと。
「来年はSHINeeとして活動をしなきゃ」という言葉に会場が色めきだった。SHINeeという単語が出ると客席はみんなとても嬉しそうだ。SHINeeカラーに染まった会場がそれを物語るように揺れ、より美しく見えた。オニュさんの単独公演でも思ったが、推しメンバーはもちろんいるとしても、SHINeeは箱推しのファンが非常に多いと感じる。それはSNSを通しても感じることで、それがオニュさん単独でもキーさん単独でも感じたあたたかい空気感を作り出しているのかもしれない。

それにしても……どれだけモニターにドアップになっても、汗だくでもつるんと綺麗な白い肌。毛穴ぜっんぜん見えなくない…?わたしとキーさんは年齢が3歳しか離れていないのだが、肌だけ見ると10歳は違うように思える😂薄いグレーのカラコンがよく似合う妖精みたいな30歳。キーさんがスキンケアにどれだけ手間暇をかけているかは、ファンの人ならよく知っている。キムキボムという人は、本当に抜かりがない。

順番は前後するが、衣装の話をしたい。2番目の衣装は猫耳のようにぴょこんと飛び出た形のついたニット帽にジーンズ生地のつなぎ。とにかく可愛い。これがあとでキーさんが取ったアンケートの感じだと客席からは一番評判がよさそうだった。
わたしはそのあとの白い衣装が一番好きだった。胸元と腹の絶対領域……あの衣装を着こなせるスタイルもすごいし、別にいやらしい感じもおかしな感じもなく、オシャレに見えるのがキーさんのすごいところ。30代であれを着こなせるもんだろうか…。キーさんは、カッコいいもセクシーも綺麗も可愛いも全部全部持っている。

本編最後の『This Life』は、コロナ前(兵役前)の公演ではアンコールの最後、本当に一番終わりの曲だったそうだ。そのため「寂しい気持ちになった。でも今回は本編の最後にして飛び跳ねて、楽しい気持ちで歌いたい」と選んだと言う。そして「この曲終わってもアンコールあるから!みんな知ってると思うけど!」とひょうひょうと言うキーさんがおもしろかった。
わたしにとって、この『This Life』をコンサートで生で聞くのは夢だった。キーさんが作詞をした、すごく意味のある曲。「楽ではない今を、明日のために生き抜く」自分との戦い、心の葛藤、つらくてどこかへ行ってしまいたい…そんなときに聞きたくなる。

アンコール1曲目は『BAD LOVE』。除隊後一発目のソロ活動曲となった強烈なインパクトのある楽曲だ。メインステージでの激しいパフォーマンスを見て、さっきまで楽しそうに飛び跳ねて『This Life』を歌っていた人かと疑うほどだった。
この曲は、「音楽中心」で1位を獲得し、キーさんが涙を流した曲でもある。なんだか思い出深い。

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締めくくりを『G.O.A.T』にするか、『Proud』にするか悩んだが、「Proudはこの会場から出たくなくなってしまいそうで…分かりますか?」と言い「……“名残惜しい”?」という単語が出てきて会場から拍手が。「だから美しい終わりな感じがするG.O.A.Tを選びました。またすぐ会えるよという気持ちを込めて」と説明してくれた。『G.O.A.T』もキーさん自らが歌詞を書いた曲だ。

セットリストをツイートしてくださっている方がいらしたので、リンクを貼らせていただきたい。先日おこなわれたソウルコンと同じだったようだ(『Hologram』も歌ったのかな?)

2時間半ちょっと、夢のように幸せな時間だった。「時間が過ぎるのが早い」とキーさんも何度も言っていたが本当にそのとおりで、夢から醒めたくない気持ちが強かった。
実は、この公演が始まるまでキーさんは韓国でバラエティ出演など安定な立ち位置があり、ともすると日本での活動に対してそれほどポジティブではないのではと(勝手に)思う部分があった。ミノさんとオニュさんが日本でのソロ活動をおこなっても、キーさんはもしかしたら何もないかもしれない、それでも受け入れようと考えていた。
でも今日、ライブをしながら話をしながら笑顔を見せ、「会場が段々になって奥まってないから遠く感じず上までよく見えますね」と手を振ってくれた姿は嘘偽りのない姿のように思えた。来年3月、大阪での追加公演も決まったことで、またすぐ日本に来てくれる約束となった。

キーさんが、キーさんの作り出す世界が、キーさんの見せてくれる景色が、好きだと改めて強く思うことができた。日曜の公演もしっかり見届けよう。

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2022/11/20 追記:

横浜2日目も行ってきました~!今日は昨日と位置的にはほぼ同じ、上手側のステージサイドの3階。1列目だったので座ってゆっくりじっくり見られて最高でした。昨日よりも少しセンステに近づいたため中央のスクリーンも見える位置に。

今日は2つ目の衣装のときの猫耳ニット帽が白色に!!!こっちのほうがさらに可愛い!!!白猫ちゃんの擬人化すぎました。てかキーさん「クロミ帽子」って言ってなかった?😂そして昨日よりさらに日本語が進化していたような。昨日の夜は水炊きを食べたんですって。もう10年は日本で活動してるからラーメンとか普通のものは食べつくしちゃって(昨日の公演では白子ポン酢食べたとか言ってたもんな)変わったものも食べてみたいと言ってました。若手アイドルは軒並みコンビニとかラーメンたこ焼きとかいつも言ってるので、さすが10年イル活ドルは違うぜ…と思わされました。
あと、昨日の夜って言ってたのかな?その前の話だったのはちょっと曖昧ですが、渋谷のスクランブルスクエアに行ってきたみたいです。夜景が綺麗!ということで。ただ、入ったお店は景色がよく見える席はお酒を頼まないと通してくれなかったと……キムキボム様が来たんだから一番いい席を用意しろぉおおおと叫びそうになりました(落ち着いて)
1日目は「ほどほどに~」と言っていた声出し、2日目は「自由にして!」「ほどほどだと寂しいかも」と可愛いお顔で言われたらそりゃもうね、声出すしかない!笑 今日は掛け声も結構聞こえてきてすごかった。歴が長い方が多いと思うので、特に過去の曲だと一瞬で揃った掛け声を出せてて本当にすごい。大きな歓声を聞いたキーさん、本当に嬉しそうでした。
大阪には行けないのでわたしのKEYLANDはこれが最後でしたが、本当に楽しくて幸せな2日間でした。キーさん、綺麗で可愛かったなぁ。

 

 

(ものすごい余談)

コンサートの内容にも何も関係のない個人的なことだが、人生で初めて毛先のブリーチをしたのがキーさんとのヨントン(のちに中止)の前で、そのあとスキズの公演前に表面だけだが全頭ブリーチをし、長い間放置して田舎のヤンキーばりにプリン+汚い金髪みたいになってしまっていた。
そこで先週、以前1回ブリーチでは無理と言われ断念したグレー系(もしくはシルバー系)に染めてもらおう!と久しぶりに美容院へ。結果いい感じだったのだが……

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これは美容院で綺麗に巻いてもらったからいい感じなだけであって、美容師さんに言われた「気合い入れてグレーにしようとしたらちょっと青みが…😥」があとあと分かってきた。そう、なんというか、サバみたいな感じの色合いになってしまったのだ。。サバの銀っぽいけど青光りしている……あの感じ…

が、1週間ほど経ち早くも色落ちしてきたおかげでまあまあいい感じに落ち着いた色合いになった。1枚目が毛先ブリーチ(グラデ)、2枚目が放置しすぎて田舎のヤンキー、3枚目が今回。

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とまあこんな感じで、髪色と気分も変わりとてもいい気持ちで当日を迎えられた。キーさんは今回の金髪にするために5回脱色したらしい(MCより)けど、2・3回したらシルバーいけますよと言われて渋ったわたしからするともうとんでもない存在だ…笑 ご本人曰く「グリーンピースとか食べてるから(毛根や髪の毛は)大丈夫だよ」ということらしいのでいいのだが。