今日は川崎の映画館に「SEVEN/7」を見に行ってきた。三代目がなのかLDHがなのか分からないけど、ドキュメンタリーと言って素の彼らとか舞台の裏側の映像を結構見せてくれる。ライブDVDについていたり、アルバムの特典映像にメイキングが入ってたり。新参者にとってはそういったもので過去も公式に遡れるので嬉しい。
「SEVEN/7」は6/6発売のアルバムにつく映像で、もちろん予約しているので後々見れるのだが映画館に観に行って良かったなと思う。たっぷり2時間近くあった。
以下はネタバレ満載の感想です。事前に断っておきたいのは私は三代目のファン歴が非常に浅くて、なんならLDHというものもまだよく分かっていないので多分長年のファンの人が見たら「ハッ」て鼻で笑うようなことも書いていると思うけど、とりあえず映画を見て受け取ったことをそのまま書き留めておきます。
(がんちゃんのドラマに間に合わなかったので後で録画で見る。)
まずこの映画で強く印象に残ったのは7人の覚悟の強さと凄まじさ。壮絶と言っても良いかも知れない。特にがんちゃんと登坂くんの言葉は終始彼らが抱える孤独(実際映像中でも登坂くんの孤独について言及されているシーンがありました)だったり、ファン…もっと言えば世間から求められる像と本当の自分との乖離について思い悩んだ時期があったんだろうなと思わせる内容。2人は7人の中でも特に人気のメンバーだと思うので、その辺のもどかしさみたいなのをより強く感じてるんじゃないかなぁ。
がんちゃんは「今が幸せとは言えない」というようなニュアンスのことをテレビで言っていたり、今回は「自分を半分捨てた」という表現をしていたり、一種狂気とも言えるくらい思いつめた先にいる。三代目のアイドル性について言及していたのは少し驚いた。UMP終わった後の登坂くんのモバイルブログもそうなんだけど、どう見られてるとかどう思われてるかって知り尽くした上での行動・表現なんだなと知った時はゾクッとした。
登坂くんはものすごいクールに見えるけど、自分がアーティストであることへの想いの強さが言葉(これはファンにはあまり向けられないもので、シーン的にもスタッフへの言葉だったと思う)に溢れていて、インタビューとかではあまり思わないんだけど打ち合わせのシーンとかレコーディングしているシーンが映ると途端に引き込まれる。
序盤で登坂くんの言葉に「三代目でやりたいことが見つからない」というものがあった。これは真意は別のところにあると分かっても結構ショックだった。アウトプットしきってしまってインプットの時間がないということ、やりきってしまったということはすごく理解できるのだが、やっぱり本人の口から聞くとズシンときた。終盤でまた三代目でやりたいことがなんとなく見つかったということは言っていたけれど、やりきったという言葉はいつか…本当は考えたくはないけど、いつかくるかもしれないグループ解散の片鱗を見たようで辛かった。
今市さんはいい意味で三代目をあまり意識しない人だなと思った。これをもしかしたら捉えようによってはソロだけやりたかったのか?と思う人もいるかも知れないけど、無意識下でもう三代目とソロを別人格くらいの気持ちでやってる人なんじゃないかな。
ブライアンさんのピアノに乗せて歌っていた「Tyank you」は心地良くて、美しかった。「彼は自分の才能をどうやって開花させたら良いか分からなかったんじゃないかな」というブライアンさんの言葉を聞いて、今市さんはこのホームステイでブライアンさんという素敵な人に出会えて良かったねと心から思った。
パフォーマーの言葉は時に胸に突き刺さる。健二郎さんはよく「もう10年もダンスはできないだろう」というようなことを言う。直己さんはこの映画で「感覚が研ぎ澄まされていくのと反比例して体力が衰えていく」という感じのことを言っていた。何歳と明確に決まっているわけではないけれど、パフォーマーという役割にはいつか限界が来る。寂しいけれどその未来を見越して、他の道を手数として増やして頑張っている姿を見るのは好きだ。
ELLYは三代目への愛がめちゃくちゃ溢れている人だ。あの明るさには今回の映画においてだいぶ救われる部分があった。
私は映画を見ながら終始「もっと楽に生きられる道も絶対用意されてるのにそこに乗らないんだな」と思っていた。三代目JSBの名前があるから個人仕事があるとメンバーは口々に言っていて、それでもものすごい向上心とかこのチャンスを掴もうとかいう気概が半端なくて。この知名度と実績があったら普通ちょっと甘んじてしまうと思うんだけど…。彼らにはそんな甘えた部分は見当たらなかった。
これはもちろん自分も含めてなんだけどカッコいいから好き!ってファンはたくさんいて、7人とも「どうやったら今いるファンに喜んでもらえるか」をよく知っていると思う。それは見た目(髪型やファッション)だったり言動だったりの表面的な部分について、悪い言い方をすれば簡単に騙すことができる、にも関わらず「自分が心から表現したいと思ったこと」を優先して私達に届けてくれるのは実際すごいことだと思う。
冒頭でも書いたようにファンから世間からどう思われているかなんて彼らはよく知っているのだ。それでも彼らは偽らない。真剣に自分自身と向き合っている。
彼らは過去の栄光ではなく、これからも個人として、そして三代目としてもっと輝きたいと思っているように感じた。
そういえばこの映画、気づいたら涙が出てきて、鼻水も出てくるし終始大変だった。多分アルバムが届いても並の精神ではまた見ようとは思えない。帰ってきてからもずっと7人のことを考えている。私は三代目JSBの7人に出会えて本当に良かった。