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【舞台】THE RAMPAGE・RIKU出演 ミュージカル『天使について~堕落天使編~』感想 1人2役で魅せる物語

2/28(月)、3/3(木)はTHE RAMPAGE(以下、ランペ)のボーカル・RIKUくんが出演しているミュージカル『天使について~堕落天使編~』(以下、『天使について』)を見に行ってきました!

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公式Twitterより

自由劇場@浜松町は初めて行きました。なんとキャパ500……!アリーナツアーやってるグループのボーカルをこの規模で見れて歌声まで聞けるなんてなんと贅沢な。チケットはなんとか2回とも自名義で当てました。久しぶりにFC仕事した。笑
2/28は1階席のど真ん中の位置で、初回をこの席で見れたのはすごくよかったです。3/3は5列目の下手付近。RIKUくんの立ち位置的には上手のほうが多いのですが、それでもこの近さで作品を浴びることができて幸せでした。ただ、役者さんが演じる場所的に上を見上げることが多いので、実は真ん中より後ろor2階席のほうが見やすいんじゃないか説があります。

『天使について』は、もともと2016年に韓国で上演されて話題となったミュージカルで3度も再演されている人気作品だそうです。

【物語】

作品の創作に苦しむレオナルド・ダ・ヴィンチのもとに降臨した新米天使のルカと堕天使のヴァレンティノ。そして、ダ・ヴィンチを支える助手のジャコモ。 2人の天使と2人の人間が絡み合い巻き起こる騒動を通じて天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが残した歴史的な芸術品が誕生した秘密を辿る物語。

(出典)https://spice.eplus.jp/articles/298178

以下、物語のネタバレなどを含んでの感想となるためご注意ください。

 

今回はトリプルキャストということで……

わたしが観劇したのはRIKUくん演じる堕落天使ヴァレンティノとLeadの鍵本輝さん演じる天使ルカ、そして中村太郎さん演じる天使ルカの2つの組合せです。

【堕落天使 : ヴァレンティノ役】
かつて神に一番愛されていた美しい天使。人間を愛してしまい絶対に許されることのない禁じられた恋に堕ち、神の怒りをかい堕天使になってしまった。

【天使 : ルカ】
新米天使。特別な才能を与えられた芸術家たちを管理する任務をつとめている。意欲に満ちているが、堕天使ヴァレンティノの邪魔に頭を抱えている。

(出典)https://spice.eplus.jp/articles/298178

この舞台は1人2役になっていまして、RIKUくんはヴァレンティノとダ・ヴィンチの助手であるジャコモ(ジャコミナ)を演じて、鍵本さん・中村さんはルカとダ・ヴィンチを演じています。演じ分け・歌い分けは大きな見どころのひとつですね。

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2/28(月) 現地にて撮影

RIKUくんはとにかくジャコモ役のときがひたすらに可愛い!!!実際にはジャコミナという女の子役*1でもあるので、声も高めで動きもコミカル。特に「天使に会ったよ」ということを歌うときが……!可愛すぎる!
それが一転、ヴァレンティノになると、端正な容姿・美しい声・地獄へも付いていきたくなる甘美な誘いに満ちた堕落天使になるんですから驚きです。本格的なミュージカルは初めてのRIKUくん。でも絶対ミュージカル合う!やってほしい!と思っていたので、今回見てそれが正しかったことを確信できました。
初回の新鮮さもあったとは思いますが、組合せとしては鍵本ルカがしっくり来てたかなーと個人的には思いました。バランスのよさというんですかね。ハモリやユニゾンもすごく合っていた気がします。それにしても鍵本さん超絶イケメンですね。正直惚れました(ミーハーの極み)
中村ルカはとにかく声がすんごいよくて、舞台慣れをひしひしと感じました。あとで調べてまだ25歳と知って驚きましたよ。アドリブの多さや演技を見る楽しさでいうと中村ルカとのペアもとってもよかったです。でも中村ルカがミュージカル的にうますぎてちょっと食われてたかな…という感じはありました。RIKUくんももっと舞台慣れしたらかなりいい感じになりそうだな~と思いつつ。
舞台上でのセリフの発声ってライブで歌うのとはまた違った技術が必要そうですよね。いやわたしはただの素人なんですが。。“ステージでライブをする”だとRIKUくんのほうがきっとうまいと思うんですが、舞台だと如実に経験値の差が出るなと。
…って偉そうなこと言っちゃいましたが、RIKUくんのヴァレンティノでの歌唱シーンは圧巻。初回観劇時、ヴァレンティノサイド始まって速攻で「こりゃとんでもないもんを見に来たぞわしは」とブルブル震えましたね。とにかく歌がうますぎるんよ……結構振り付けも激しいのに全然ブレない。これはRIKUくんがランペの踊れるボーカルとして培ってきたスキルだなと改めて噛み締めました。
実は初回のほうが全体的によかったなと感じたんですよね。普通慣れてきてからのほうがいい気がするのですが…。3/3はマチソワ2回回しだったのでやや疲れてたのかもしれません。お疲れさまです😭

初見ではストーリーの中盤以降があまりよく飲み込めず、「???」となった箇所も多かったです。テーマがそもそも結構難しいんですよね…。世界史(高校で選択)と美術史(大学で選択)取ってて、『ダ・ヴィンチ・コード』も大好きなのににわか知識すぎることを痛感しましたw まあ史実というわけではないので知識というより物語を汲み取る力が乏しいとも言えますが。。
特にスッと飲み込めなかったのが、ヴァレンティノがジャコミナを好きになる(?)部分。幼少期に姿を見せた相手、ということだったと思うのですが……そのころから気にかけていた?可愛かったから好きになった?それとも堕落天使になるきっかけとなってしまった相手と似ていた?とかいろいろ考えましたが答えは分からず。
1000年の時が経ったあたりを無視すれば、愛した人間の子ども(もしくは子孫?)だったとかが気にかける理由としてはありな気もします。ただ、ジャコミナに自分を見てほしくてたまらないという歌を歌うほどに愛した経緯がもうちょっと知りたかったですね……知りたかったっていうか、語られてたのかもですが把握できなかったのが悲しいと言うか…

舞台セットはそれほど特殊ではないのですが、スクリーンに投影される映像がなかなか凝っていてすごかったです。ダ・ヴィンチといえばの「最後の晩餐」や「モナリザ」、人体模型?解剖図?とか。あとは人物デッサンや建築の設計図(ダ・ヴィンチは橋や建築物などの設計も得意としていた)なんかもたくさん映し出されていました。
絵画といえば、フレスコ技法とテンペラ技法を知っていると(劇中でも説明されますが)味わい深いかもしれません。

レオナルドの『最後の晩餐』はフレスコ画ではない。フレスコ画古代ローマ時代から用いられており、漆喰を塗り、それが乾ききる前に顔料を載せて壁自体をその色にする技法である。この技法で描いた絵画は壁や天井と一体化し、ほぼ永続的に保存される。しかし、漆喰と一体化するため、使用できる色彩に限りがあり、漆喰を塗ってから乾ききるまでの8時間程度で絵を仕上げる必要がある。重ね塗りや描き直しは基本的にできない。

レオナルドは作業時間の制約を嫌い、写実的な絵画とするために重ね塗りは必要不可欠であることから(本作では白黒で陰影を描いた後、上から色味を重ねる手法が多用されている)、完全に乾いた壁の上にテンペラ画の技法で描いた。時間的制約は無く、重ね塗り、書き直しも可能である。テンペラや油絵は温度や湿度の変化に弱いため、壁画には向いていない。

(出典)最後の晩餐 (レオナルド) - Wikipedia から一部省略して抜粋

ダ・ヴィンチはヴァレンティノを描いたが、ジャコミナの視力はすでに失われ、物語の終盤には息を引き取ってしまう。

このシーンで中村ルカがジャコミナの手を握ったのが印象的で(たぶん鍵本ルカはしていなかった…?自分が見逃していただけでしたらすみません。。)他のシーンも含めて、2人のルカ(とダ・ヴィンチ)を見て、同じ役なのに全然違うキャラクター性だなぁと感じておもしろかったです。感情の表し方、どこに力を入れるか、ルカにどれだけ天真爛漫さを出すか…どちらがいいとかではなくて、それぞれの解釈で演じられることによる魅力がありますよね。
なのでヴァレンティノも他の役者さんも見たくなりました。特に鈴木勝吾さんのヴァレンティノがめちゃくちゃ見たい。『憂国のモリアーティ』の勝吾さんが忘れられないので……。

ランペは春(初夏?)からツアーが始まりますが、そのあとまたRIKUくんには舞台のお仕事やってほしいなぁと心から願っています。

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2/28(月) 現地にて撮影

 

全然関係ない話なんですが…
帰り道、東京タワーがカラフルにライティングされていて歩きながら写真を撮ってみたらブレッブレだったんですが、ちょうど少し前くらいにNCT127の悠太くんがストーリーに同じく東京タワーを上げていてテンションあがりました。笑 ハイローに出演するとの噂(見慣れた中目黒の川沿いでの写真も上げていた)で本当だったら嬉しいな~と思います。

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*1:画廊は女人禁制のためダ・ヴィンチはジャコミナを男の子(ジャコモ)と偽って助手に置いていた。