The same Rainbow

LOVE DREAM HAPPINESS を追いかけて

【ライブ】東京ドームで幸せな夢を見た:2024 NCT DREAM WORLD TOUR <THE DREAM SHOW 3>

2024年5月25日(土)は、NCT DREAM(以降ドリム)のツアー「2024 NCT DREAM WORLD TOUR <THE DREAM SHOW 3>: DREAM( )SCAPE> in JAPAN」の初単独東京ドーム公演に行ってきた。

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Xでも終演直後に連投したのだが、一夜明けても思い返しては「楽しかったな………」と反芻してしまうほどだったので感想記事を書いてみることにした。

毎度ながらわたしはにわかファン(シズニではない)かつ、ドリムの単独現場は初めてだったので「可愛い」「かっこいい」「よすぎる」「ヤバい」しか言わない記事になることをあらかじめご承知おきいただきたい。普段は別事務所のグループを追っているため、メンバーのキャラクター性やドリムがここに至るまでの背景をほとんど知らない。つまりそんな外野が「それでも楽しかったんだよ!!!」と声を大にして言いたいだけである。
ちなみに近年のライブ参加歴はこちらにまとめているので、普段どういう現場に訪れているオタクかは分かっていただけるかと思う。

 

前置き:わたしにとってドリムとは

いきなりややネガティブかつ本当にどうでもいい話で恐縮だが、実はわたしはドリムにあまりいい感情を抱いていなかった。その発端はいつぞやのカムバでDAY6のヨンケイさんのラジオ番組に出演した際のドリムメンバーの言動である。(気になる方は「DAY6のKiss The Radio」で検索されたし)
普段アイドル個々人の素行に関しては気にしないたちだが、他事務所の業界の先輩に対しての失礼な態度(彼らにとっては内輪ノリだったのかもしれないが)にどうしても引っかかってしまい、それ以来NCT 127*1やWayV、もっと言えばSHINeeやRIIZEなど他のSMグループの情報を追うのとは異なり、ドリムだけなんとなく避け続けていた。と言ってもメンバー2人はイリチルと兼任なのだが……笑

ただ、楽曲はかなり好きで、カムバのたびにアルバム曲含めてチェックしていたし、合同コンでも何度か見かけ、NCT NATIONでも「ドリムいい……!!」となっていた。いつか機会があれば単独に行ってみたいが、アリーナツアーだとチケ難だと聞いていたのでしばらくその機会は訪れないだろうと思っていた。

そんなある日、ドリムが次のツアーで3大ドーム公演をすると知った。幸いにも一般でも席にこだわらなければチケットは確保できそうだった。しかし行くか悩んでいた。まず第一ににわかファンが初の単独東京ドーム公演にお邪魔していいのか……?という気持ち。それからLDHの推しの主演舞台もあるし節約すべきだよな~という気持ちも…。
それを「ドリショ3に行きたい」に変えたのが、YouTube Musicでシャッフル再生していたときに偶然流れてきた『Moonlight』だった。

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本国カムバ時には新譜をチェックしているわたしだが、6月5日にリリースされる日本2ndシングルのこの曲の先行配信はうっかり見逃していた。耳にしたときの柔らかな心地よさ、あたたかいのに同時に寂しさも感じる、まさに月明かりのような楽曲に惹かれた。これを生で聞くためには、今回の公演に行く他ない。

かくしてこの決断は大正解。現場は“迷ったら行く”をモットーに今後も生きていこうと心に誓ったのだった。

 

全員の魅力に圧倒され、推し定まらない問題

開演時間の17時まで15分を切ったころ場内に入った。率直に言うと2階席最後列までほぼびっしり埋まっている客席に驚いた。というのも「東京ドームは埋まらない」という話をぽつぽつ目にしており、またチケットサイトでも結構な枚数が出ていたので天井席付近はもしかしたら寂しいかもな……と思っていたからだ。そんな予想は大きく外れ、開演時間になると目視では満員にしか見えなかった。わたしの座席は1塁側の2階2列目。1列目が着席指定のためか周囲は2列目も全員着席していてゆっくり見ることができた。新旧の草鈍器は若干(?)発光色が違うらしく美しい草原が一面に広がっていた。

今回はエンドステージ構成で、中央花道の先に円形のセンターステージ、そことメインステージをつなぐ左右の花道もあり、トロッコも2回使われていて、なかなか考慮されているなと感じた。また、アップグレード席のエリアが本当に各ステージ・花道の近辺に絞られており(図を見た限り)どこぞの「え?これでアプグレ……?🥺」と泣きたくなるような状況ではなさそうで羨ましかった。実際アプグレと一般の境界あたりだった方のご感想も伺ってみたいところ。
ステージセットは非常にシンプルで、各ステージで床面が上下する機構が使われていたのと、1曲だけ登場した公演のベンチと街灯のセット以外の大道具・小道具もなかった。余計なものが一切ない、だからこそ誤魔化しも効かない。代わりに(かどうかは知らないが)レーザー照明の演出は鮮やかで、特効の花火は序盤からバンバン上がり、銀テも2回出ていて景気がよかった。

オープニングのVCRが流れ、メインステージからメンバーが登場すると会場は揺れているのかと思うほどの歓声、もはや轟音で、テンションが上がり旧草鈍器を握る手に力が入った。ひとりひとりがアップで映し出されるたび、会場が沸き立った。誰推しとかそんなもん関係ない。周囲も誰が映っても叫び散らかしていたように思えた。それもそのはずでもれなく全員ビジュアルがとんでもなく素晴らしかった………!
ふわふわウェイビーな髪型にくりくりおめめがカッコ可愛すぎるマークくん、秒で会場を沼落ちさせる魅惑の表情管理神ヘチャンくん、キラッキラで大きな目に透き通る肌のジェミンくん、金髪マッシュが彫刻のような凹凸のはっきりしたお顔立ちに似合いすぎるジェノくん、スラッとした出で立ちと涼し気な目元に黒髪赤メッシュが印象的なチソンくん、オレンジ髪と濃いめチークのバランスが神がかっていて可愛すぎるチョンロくん……… もうそこに立っててくれるだけでオタクは叫び続けるだろうというビジュアルなのに、それに加えてダンスも歌もラップも一切隙なし。さらに愛嬌もするし、メンバー同士でキャッキャしまくっててケミ大渋滞だし、日本語たくさんしゃべってくれるし…おい、なんだよ、楽園ってドリショのことだったのかよ~~~(大の字)と開演間もなくでろでろにやられてしまうオタクが爆誕した。本気で全員ビジュがよすぎて、双眼鏡で誰かにフォーカスするのが勿体無くてほぼ使わなかった。カメラに抜かれたときの対応が完璧なのでモニター見てるの楽しいんだ……!

これまでの現場(特にNCT NATION、そして単独に4公演ほど入ったことのあるイリチル)の感想としては、ヘチャンくんがマジでヤバい。ヤバいでしかない。というのがあった。彼は動画や写真で見るのと、ライブで見るのとではかなり受ける印象が異なる。唯一無二の歌声を持つメインボーカルなので、やはり歌に注目ではあるのだが、ステージ上で踊る姿とモニターに抜かれた一瞬を決して逃さない天才的な表情管理で次々と人を虜に…いや、惑わせる魔性のオーラがある。あの方なぜあんなにダンスでも魅せてくるの?向かうところ敵なしすぎんか??と毎度唸ってしまう。
ドリムのヘチャンくんは、序盤のパートではミステリアスな雰囲気もありつつ、中盤の爽やか衣装ではキュートさもあって、メンバーにちょっかいかける姿はいたずらっ子のようで……あれ?わたしヘチペンになってるぅ!?とライブ中何度も思うほどだった。

でもやっぱり気になるマークくん。K-POP初心者のわたしがSM所属グルを知ったのはMステ出演のSuperMから(異色?)で、そのあとイリチルにハマったため、マークくんはわたしにとってSMグルといえばの人になっている。ラップの良し悪しなどさっぱりわからない素人でも「この人のラップやべぇ……!!!」と暴れてしまうスキルの持ち主。ステージ上でのカリスマ性は味スタでRESONANCEの冒頭*2を見て実感していたが、彼もまた人を惑わせる何かを持っている……。普段の雰囲気はむしろ柔らかい。少し気弱にも見える(実際そうではないんだろうけど)くらい控えめな人というイメージだ。前に前にと出てきてしゃべるタイプでもない。そんな彼がステージに立ったときのギャップはマリアナ海溝くらい高低差がある。

ふたりともイリチルを兼任するメンバーだが、ドリムとイリチルそれぞれでふたりから溢れ出る魅力はかなり違う。それは単独公演だからより感じられた部分で、ドリショに行ってよかったなと思うことのひとつである。

 

多彩なステージと楽しみながら楽しませる姿で会場を魅了

もうだいぶ語ってしまったがセトリに触れつついくつか感想を残しておきたい。こちらの方が(おそらくソウルコンの?)セトリを載せてくださっているのでリンクさせていただく。

振り返ってみて「何がそんなに楽しかったのだろうか……?」と考えてみると、まずひとつはVCRなどで区切られているパートごとに衣装もステージの雰囲気もガラッと変わったことにあると思う。ドリムはメロディアスであったり清涼感があったりする楽曲が多く*3、グループのコンセプト的にもゴリゴリ赤黒だぜ!よりもそちらを好む人が多いだろう。しかし序盤の雰囲気はどちらかと言えばダークで、ただそれが重めのというよりは軽快さを維持したダークさ?うまく表現できなくてもどかしいが… カッコいいのに小気味がよい。不思議な魅力が出せるのは、ヘチャンくんとチョンロくんの歌声のおかげでもあるのかもしれない。

それは衣装が変わって爽やかで可愛いステージに切り替わっても威力を発揮する。単に可愛い・明るいで終わらないのがドリムだ。悲しい楽曲ではないのに、なぜか儚さ、寂しさを感じる。美しくて綺麗なメロディと歌声が響き渡る中、ダンスは力強く、ときにセクシーに見えるものもあった。ドリムには常に二面性が見え隠れしているからこそ、他にはない引力で惹きつけられるのかもしれないと思った。

そういう意味では例外(?)な『Candy』。これはもうひたすらに可愛くて楽しかった。会場全体が多幸感に溢れ、このときが永遠に続けばいいのに…!!なんて月並みな願いが口からついて出そうなほどに。ステージ上のメンバーの小芝居(ジェノくんがジェミンくんではなく、マークくんに抱きついて「あー!?」となるジェミンくんに平謝りするジェノくん…w)も楽しくて、おそらく無意識に満面の笑みで見つめてしまっていたに違いない。全曲ではないが主要曲の掛け声は押さえていって本当によかった。『ISTJ』は以前覚えたのでほぼ完璧だったし、合唱した『Hello Future』も含め歌えると楽しさが段違い…!!

ラストスパートの『Skateboard』で衣装チェンジして登場したメンバーがワイルドな雰囲気でめっっちゃくちゃよかった。「なんでダンスも全員うまい………???できすぎでは???」となったし、アクロバティックな動きでダンサーさんの上に立ったジェミンくんが筋肉質でいい腕とは裏腹(?)にとびっきりの笑顔でポーズを決めたのも最高だった。
この曲でもうひとつ触れておきたいのはチソンくんのダンスブレイクだ。NCT NATIONでその魅力に(遅まきながら)気付かされたのだが、ドリショでまたそれを更新する結果となった。K-POPアイドルグループの楽曲でポッピンを見ることはそう多くないので(それこそダンスメンバーがダンブレで取り入れたり、ソロ楽曲ではあると思うが)それはもう魅了された。他の楽曲でもいいヒット打つな~!と感じたシーンがあったのだが、細身で穏やかなお顔立ちのチソンくんがヒップホップ色の強いダンスを見せつけるのはズルすぎる。好きになってしまう。

そして楽しかった理由として大部分を占めるのは、メンバーもとても楽しそうだったからに他ならない。当然普段からドリムを追いかけている人の見解と異なる部分はあるだろう。ただ、昨日単独を初めて見たオタクが感じたのは「なんて楽しそうにステージを飛び跳ね、駆け回る人たちだろう!」だった。
東京ドームの大きさに驚き、登場したとき緊張したと話しながらも、彼らのパフォーマンスは決してその箱に見合わないものではなかった。それどころか多数のドーム公演に入ったことのある自分の中の価値観*4をアップデートしないといけないと思わされるほどだ。

同時に客席の熱量も高かった。ライブに一定慣れてしまうと、人は声を出さなくなり、拍手をしなくなり、なあなあになる部分がどうしても出てくる。それを過ぎるとまたファンの一体感という成熟期を迎えることになるのだが、特に天井席では静けさに包まれることも珍しくない。それは前述の通りの狎れ(なれ)もあるが、ステージとのあまりの距離に“置いてきぼり”になり、冷静になってしまうケースもある。
そんなドームの上方で、ペンライトを懸命に振り、掛け声を叫び、合唱をし、拍手をし……周りのシズニさんたち(わたしのようなミーハー外野もいたかもしれないとはいえ)がドリショを楽しみ、ドリムが好き!という思いが溢れ出ていた現場に心を打たれた。遥か彼方のステージで繰り広げられるパフォーマンスの質とは別に、客席の熱気は確実にライブ体験の質を左右する要因だと思う。
順番が前後してしまうが、アンコール待ちの際に映るファンのボードも温かいものばかりで非常によかった。シズニ同士で結婚したと掲げていたカップル(夫婦か)が映って大きな拍手になったのが特に印象に残っている。

本編ラストの『Smoothie』を思い返すと、曲中のエグいぐらいの盛り上がりはもちろん、パフォーマンスが終わってからも熱冷めやらぬと言わんばかりにしばらく歓声が続いてた。この高揚感はどの現場でも味わえるというものではない。
ジェミンくんの「Smoothie…」で始まる瞬間を待つ、期待に満ちた静寂。サビでマークくんがモニターに抜かれ、かき混ぜる特徴的な振り付けと鋭い視線に会場にいる全員がやられ… この曲、低音と高音のバランスが気持ちよすぎてかなり癖になる。

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曲だけは聞いていたがカムバ活動自体は追えていなかったのでしっかりステージを見たのは土曜が初めて。本編を締めくくるにふさわしすぎる圧巻のパフォーマンスだった。本気で上の上の客席にまで届く熱のこもったパフォーマンスでなければ、ああいう雰囲気にはならない。オタクをしていると「ま、こんなもんか」と思う現場も正直存在する。いくらアリーナやスタンドの近い席が盛り上がっていても、遠い席の人たちが置いてきぼりになるステージでは作れない、正真正銘、ドリショでドリムたちが魅せてくれたのは心が沸き立つパフォーマンスだった。

ここまで褒めちぎるのは、少し前におすすめで流れてきた「ドリムはアリーナ席しか見ていない、上のほうの客を気遣わない」というポストを目にしていたからでもある。だから始まるまでは「天井席だと物足りないだろうか?」と思っていた。その予想はいい意味で裏切られた。MCでも常に上段を気遣ってくれていたし、「東京ドームという広い会場を埋め尽くしてくれたひとりひとりシズニありがとうございます」(ニュアンス)とも言っていた。
当然、わたしはファンサに重きを置かないオタクのため、現場のどこに価値を見出すかによって見方は異なるだろう。わたしがこれだけ褒めまくった土曜の公演でも「また近いところしか見ていない」「置いてきぼりに感じた」というポストが流れてきたので、普段から追いかけているファンが感じるものとフラッと来た外野の感覚は大きく違う。それに自身はただただライブという空間が好きで、肉眼で表情まで見れなくても満足してしまうような人間でもある。
しかも冒頭にも書いた通り、NCT DREAMというグループに対して深い思い入れがあるわけではない。ロンジュンくんがお休みしていて6人であることを残念には思うけれど、普通にライブを楽しめるレベルのにわかファンに過ぎない。それでも彼らを見ながら、なんて素敵な景色を見せてくれるんだろうと目頭が熱くなるシーンがあった。
とはいえ、どうしても初見というのは新鮮さで上乗せされている部分もある。これが次、その次と行く機会があった際に感じ方がどう変わるかも楽しみだ。(今後また行くつもりだこのオタク)

わたしをドリショへ連れ出した『Moonlight』はお手振り曲かと思ったらしっかりダンスがあっていい意味で驚いた。東京ドームで聞くこの曲は、ひとりで聞いたもの寂しさはどこかに行ってしまって、想像していたよりもっと心にしみ込む幸せで優しいメロディーが耳に残る曲だった。

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ケミ大渋滞!あっちもこっちも可愛すぎる!

ドリムのケミというと、わたしでも知っているマクドン(マークくんとヘチャンくん)とノミン(ジェノくんとジェミンくん)が有名どころかと思う。
少し前からノミン熱が高まりつつあったわたしは、今回ノミン激アツポイントがいろいろあってわき散らかしたのだが(花道で向かいになって反復横跳び?しながらキャッキャするふたりとか、『Walk With You』でセットのベンチにお隣同士に座ってジェノくんを優しく見つめながらずっとちょっかい出すジェミンくんとか、アンコ時に同じトロッコだったふたりの近すぎる距離感とか、書ききれないほど。「こ、これがノミン……!」と恐れ慄いた)
ケミ話とは少しズレるが、ジェミンくんはあんなにキュート属性のお顔なのに筋肉ムキムキ(さらに言うと低音のラップも)で脳がバグった。ジェノくんも筋肉お兄さんなので、ふたりの生着替え(ステージ上で上着脱いで別の上着にお着替え)で見えた良質な筋肉がとてもよかった。それにしても腕や脇がめっちゃ見えてたけど肌が綺麗すぎる。肌質までアイドルなの?

そしてドリショで新たに目覚めてしまったケミがある。そう。マークくんとジェミンくんだ。死角すぎる。不意打ちストレートを食らった気分だ。手でハートを作ろうとジェミンくんに近づいていったマークくんに、ジェミンくんは広げた手で迎えに行って恋人繋ぎするところから「あれ…いい………トゥンク」となり、マークくんの顎に手をやるジェミンくんがいたかと思えば、逆もあり…!マークくんてあんまりスキンシップされるの好きじゃなさそうなので(そうでもない?どうですかシズニさん!)それだけで爆萌えやないかーーーい!!と暴れ回るところだった。はぁ…このケミ、マークくんがヒョンなんだよな…よすぎるだろ(頭抱え)

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2021年のシーグリの動画を2024年の今見てわいている人……🥰(11:25あたりからのふたりが可愛すぎて困るありがとうございます)

ドリショは他にもいろんなケミが同時多発していてもう大変!!!どこをとっても可愛い。これがアイドルを推す醍醐味 ※ケミ厨のいち意見

 

終わりに:「東京ドームは夢だった」と語る言葉を聞いて

Xで目にした「東京ドームは推しを見に行く場所ではなく、推しに(この景色を)見せる場所」というポスト。大抵の東京ドーム公演は、あまりにも会場が大きすぎて、「推しは米粒だったけど、満員の景色を見せられたからいいか♪」というマインドになるのでよく分かる言葉だ。
しかし、本文でも書いた通り、ドリムの東京ドーム公演は確実に2階席に座るわたしにもパフォーマンスを届けに来ていた。目でも耳でも十分に楽しむことができるライブだった。過去何度も何度もこのブログで言っているように、このようなライブをできるアーティストばかりではない。東京ドームに限らず、ドームというのはどの席に入っても(たとえアリーナ前列でもメンバーがトロッコやサブステに行くと)物足りなさを感じる箱なのだ。それでも時折、今回のようなライブに出会えるのだから大箱に入るのを辞められない。

直接言葉を交わせるわけではないのに、こういった呼応が感じられると、「ああ…ライブに来てよかったな」としみじみと思う。また勝手にリンクさせていただく。

ドリショで6人の言葉を聞いて、「推しているグループの初めての東京ドーム公演でこんな言葉をもらえたら本当に嬉しいだろうな」と心底羨ましく思った。もう半年もゆうに過ぎた今でも、普段一番に追っているグループの東京ドーム公演のメントで感じたモヤモヤが晴れない。ずっとわだかまっている。他グループの素敵な東京ドーム公演に入るたび、何度も思い返してしまう。
わたしはただ、彼らにも初めての単独東京ドーム公演が実現したことを“目の前に居るファンに向けて”大切な出来事だと言って欲しかったんだと思う。ドリムのように「夢見ていた場所だ」「夢が叶った」と言って欲しかった。本心であれば嬉しいけれど、台本でもなんでもいい(ドリムは本心だったと思うけど)今あなたたちの目の前に居る、日本にある東京ドームという大きな会場の5万人ものファンたちに向けて「今この瞬間が大切だ」と言って欲しかった。別にそれが、来週来月に別の国で別の会場で同じことを言ったって構わない。ただただ、あの日、蔑ろにされた日本公演の最終地点、彼らにとって初の単独東京ドームだった10月28日がずっと喉の奥に引っかかっている。
何より他のK-POPグループで、日本公演のメント中に本国ファンだけを指してよしよしするグループは、自分が行っている限りの話にはなるがひとつもいない。目の前の会場に駆けつけたファン(LVやオンライン配信があればそれを気遣う言葉はあっても)と、ずっと応援してくれているファンに向け国を区切ったりせず言葉を紡いでくれる。
ドリムも日本語の台本を読むシーンもあったけれど、「自分で考えてきた言葉」だと名言してくれていたし、そのあと必ずその場で感じた思いも言葉にして伝えてくれていた。無理やり乙女ゲームのようなくさいセリフを言わせずとも、お涙頂戴演出にもっていかずとも、彼らのように笑顔を見せて「楽しかった!」と言ってくれればよかったのに。

脳内をそんな思考が埋めるたび、なんて烏滸がましいファンなのだろうと自己嫌悪する。早く辞めなければと思う。それでもまだファンでいたい気持ちが消えなくてもどかしい。ドリショの記憶が幸せであればあるほど、自分が追っているグループの東京ドーム公演はなんだったんだろうかと虚しさが押し寄せる。

それでもドリショに行ってみてよかったと心から思う。その気持ちは揺るぎない。

そういえばあとで思い出したのだが、わたしがK-POPを知って間もない、2020年5月に初めて見たK-POPアイドルのオンラインコンサートはドリムだった。Beyond LIVEというサービスが登場した割と早い段階で配信したのがドリムで、あのときはまさか4年後にドーム公演を見に行くまでになるとは思いもしなかった。

今度は7人揃ったドリムのドーム公演を見てみたい。いつかその日が来るまで、わたしはまたミーハーオタクとしてゆるゆるK-POPの現場に漂っていようと思う。

 

(追記)まだ土曜公演の余韻冷めやらぬでTLぼけ~っと眺めていたら、今日の公演後にメンバー何人かがWeverseライブやってくれてたみたいで、チソンくんのこの部分に「あ~~~シズニの皆さんがうらやまし~」とまた感情が爆発してしまった…笑(またまた勝手にリンク失礼します)

イリチルの悠太くんが東京ドームを大事にしてくれるのは、日本人だからその感覚が分かるというのもあって、だからイリチルがそういうふうな気持ちになってくれるのは(もちろんありがたく)あり得ることだと思ってたけど…… チソンくんってほんと…いい子だねぇええ😭
推しグルにここまで言ってくれることを求めるわけでもないけどさ…前のツアーは公演後にライブ配信してくれたこともあったけどそういうのもなくやっぱ寂しかったなぁ。まあわたしの推しはbubbleでメッセージくれたから全然救われたけど。初めての東京ドーム公演って1回しかないのにね。

 

6月1日追記:公式がRecap Videoとしてダイジェスト映像をアップしてくれました。ソウルコン(会場:コチョク)の映像ですがめちゃくちゃいいので貼っておきます……!

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*1:本国のFCには唯一イリチルだけ加入している。恩恵を受けることなく1年の期限が来そうだが…。

*2:NCT NATIONで見たRESONANCEの口火を切るマークくんの姿に心臓を打ち抜かれたほどの衝撃を受けた。

*3:もちろん多様な楽曲があり、さまざまなコンセプトを消化できるグループであることは前提として。

*4:東京ドームという場所は、回数を重ね経験を積まないと観客を満足させられるパフォーマンスをするのが難しいということ。