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【映画】劇団EXILE出演「jam」それぞれの狂気と因果応報

今日は劇団EXILE総出演の映画「jam」を新宿バルト9にて鑑賞してきました!

本当は豊洲に行こうかなと思ってたのですが(キャスト登壇&トークが聞きたかった)ハイタッチ会となり一瞬で席が埋まったので無理でした。笑

 

「jam」あらすじ

熟女たちからの熱狂的な支持を受けている場末のアイドル演歌歌手の横山田ヒロシ(青柳翔)。意識が戻らない彼女のために、善いことを続けると願いが叶うという迷信を信じ、その行いを続けるタケル(町田啓太)。自分を刑務所に送ったやくざ達に復讐を仕掛け、追い回されるテツオ(鈴木伸之)。

全く違う生活を送る3人だが、ひょんなことからすれ違い、対峙していくことになる。善いことをすれば報われる、悪いことを重ねると自分に跳ね返ってくる…、因果応報を体感する男たちの物語。(公式サイトより)

 

全体的な感想(ネタバレなし)

劇団EXILEの皆はやっぱり演技が上手いですね!!!安心して見てられます。

鈴木くんがセリフ無しアクションのみと聞いていたので、ハイロー的などんぱちかと思ったらもーーっと薄暗い感じでした。全体的に暗鬱?暗澹?としています…

青柳さん演じるヒロシがストーリーのメインになっている(と思う)のですが、過酷な状況でもちょっと笑える要素があったり、歌がひたすら上手かったりで更に青柳さんが好きになりました。アイドル演歌歌手とおばさまファンという構図がなかなかパンチ効いてました。

町田くんの役は一見普通の青年なんだけど、なんだろうなーなぜかちょっと薄暗いというか、狂気が見え隠れしてるというか。あの雰囲気ってなかなか出せませんよね。

将康さんと秋山さんは準々主役という感じ。あとはちょっとモブっぽかったな…。寛太くんいい味出してましたけどね!可愛かった。

あ!SWAYさんの役どころは含みがありまくりだったので、続編(制作すると発表があったらしい)できっと重要な立ち位置になるんでしょうね。もしかして続編の主役はSWAYさんなのかな…という気もしたくらい。

もっとスッキリ爽快なエンターテイメントかと思いきや、ちょっとスッキリしない感じでもやっとした終わりでした。全体的に北九州のヤンキー感(ハイローもそうですよね…)が出てて、殺伐としてるところにヒロシ周りのストーリーがウェットで、ある意味バランスが取れてるのかな。

因みにハイロー以前から青柳さん好きの(LDH好きではない)連れと見ましたが、今ひとつだった様子。爽快感よりも薄暗い雰囲気が好きな方にオススメの作品です。

 

以下ネタバレありの感想になりますのでご注意ください。

 

 

ネタバレあり感想

ヒロシの過激なファンである昌子を演じてらっしゃった筒井真理子さんの狂気がすさまじかった。静かなところと激しいところとどっちの狂った感じも上手くて、すごく魅力的でした。ヒロシとかなり熱心に作詞・作曲してるところはちょっと面白かったけど…笑

ヒロシとおばさまファンのファンミーティング的なやつ、あれもなかなかの狂気ですよね。ファンが濃すぎる!!でも自分もあと何年かするとステージからはあんな感じに見えるのだろうか…と思って若干戦慄しましたw

テツオはセリフあってもよかったんじゃないかなーと思わなくもない。おばあちゃんとの関係もよく分からなかったし(親は亡くなってる?)もう少し心情を知りたかったなぁ。アクションはカッコよかった!けどひたすら「相手を殺すための暴力」って感じのアクションだったので痛そう~~ひえぇ~~って思ってました…。

将康さんと秋山さん演じるチンピラ(?)も結局因果応報で報いは受けたのですが、ちょっと腑に落ちなかった。一般人巻き込んで(発砲したのは初っ端で死んだ元プロボクサーって言ってた人だと思うけど)タケルの彼女をあんな状態にしたにしては…あっさりすぎた。

せっかく町田くんが一見爽やかで優しい青年なのに狂気の滲み出るタケルという役を上手く演じていたので、直接手を下してほしかったな。意識のない彼女に口紅を塗ってあげたり、ハンドクリームを塗ってあげるシーンがなんとも言えない雰囲気を醸し出してました。。笑

エンドロール後にSWAYさん演じるヒロシの付き人(?)である港町が発砲があって大混乱になり全員が逃げ出したホールで歌うシーンがあるのですが、あれもかなり狂気を感じました。あんな場で歌える?!ステージに血落ちてたのでは…。大物になりそうな予感でしたねー。あ、SWAYさんのラップ以外の歌声が聞けるのは結構レアなのではw

 

個人的には劇団EXILEの皆が好きで見に行ったので、わりと満足できました。

薄暗い雰囲気の人間のどろっとした部分が見える作品も好きですし!ただ、ハイローみたいな映画を求めていくと違うかなとなると思います。