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【ライブ】パプキ色に染めた豊洲の夜:PURPLE K!SS 2024 The FESTA Tour in JAPAN

多数のグループがひしめくK-POPアイドル界には、アリーナやドームを即完してしまうグループだけではなく、ライブハウス規模、それ以下の規模で公演をする“マイナー”なグループも決して少なくはない。
来日時はほとんどの場合、サイン会やツーショット会、お見送り会などのいわゆる接触イベント、そして各地のCDショップを巡るリリースイベントとセットになっており、非常に多忙なスケジュールをこなすことが多いようだ。

ところで皆さんは、PURPLE KISS(パープルキス、以降パプキ)というグループをご存知だろうか。


グループ公式Xより

2021年3月にデビューした6人組のガールズグループで、比較的ダークで一癖ある楽曲を持ち味としている(とにわかのわたしは認識している)。ユキちゃんという日本人メンバーがひとりいて、本名・毛利小雪というお名前がぴったりの美人さんだ。彼女らの所属事務所はRBW。MAMAMOOの妹分にあたる。同事務所にはONEUS、ONEWEなども所属している。口で説明するより、一旦楽曲やパフォーマンスの特徴がつかめるKCON公式から出ているKCON JAPAN 2023のステージ動画を貼っておくのでよければ見て行ってほしい。

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そんな彼女らが2024/01/28(日)に豊洲PITで「PURPLE K!SS 2024 The FESTA Tour in JAPAN」を昼夜2公演開催した。わたしは夜公演だけ参加し、ずっと音楽番組で見たり、配信された楽曲を聞いたりしていたのが、ついに生でパフォーマンスが見れてとても嬉しかった。彼女らのステージは期待以上で、土曜に引き続き、なぜこのレベルのパフォーマンスをこんな距離で見れてしまうのか、バグだと思った。

ただ、思わずXにポストした通り、何度か来ているはずの豊洲PITに入った瞬間、これまで見たことのない広い間隔で並べられた椅子と、ガランとした空間に少なからず衝撃を受けてしまった。豊洲PITの着席時のキャパは1,328席。おそらくあの空間に観客は500人もいなかったと思う。もちろん(おそらくVIP席として売られた)前方1~8列目はほとんどが埋まっており(両端の後方だけ若干空いていたくらい)上の公式の写真を見るにステージから見たときの見栄えはそれほど悪いものではなかったかもしれない。
FCでは12/9に開催が告知され、同時にチケット申込みが始まったようだ。一般で購入したわたしは9~12列目というものが存在しないと思っておらず、フロアの埋もれかと思ったら一段上になったところのブロック最前という光景で大変見やすくそこはありがたかった。一般は13・14列の2列で半分ほどは埋まっていただろうか。そういう意味ではファンの大多数はFC会員と言ってもよさそうだ。

これはK-POPのマイナー寄りのグループ*1の現場に行くと毎度思うのだが、なぜこの規模で収まっているのだろうか?時代が追いついていない?と怪訝になるほど素晴らしいステージを見せてくれる。
パプキも例に漏れず、パフォーマンスをする彼女らのダンス、歌、ラップなにをとっても最高としか言いようがなかった。今日もまさに見応えも聞き応えもあり、生で歌唱している歌声にゾクゾクとわきたつような高揚感も感じた。とくに3人ずつのユニットステージ(楽曲はカバー)でのメインボーカル・スアンちゃんの歌声には痺れた。

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公式が動画を上げてくれていて嬉しいが、とにかく生が!ライブが!最高すぎてな!!!こんなに歌えて、表現力もとんでもない逸材をわたしはしっかりと認識せずに(パプキというグループとして知っており、楽曲は聞いていたものの)過ごしていたのか!と悔しく思うほどだった。

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とか書いてたら!!スアンちゃん、リムジンサービスに出てるやないかーい!!!何故見逃していたのだ!!!!イムジンさんに「DIVAのバイブがある歌声だ」って言われてるし!!それな!!!(謹んで)いやーイムジンさんとのハーモニー半端ないな。声が合う。
この子アメリカ公演で絶対ぶちかましてたやろなぁ…こんなボーカル聞いたらあちらのファンたちは大騒ぎに違いない。日本は撮影OKだと余計に静かでリアクションも薄くて今日は結構寂しかった😢めちゃくちゃアガるステージも多かったのにぃいいい😭😭

ステージを見ながら、ふと「アリーナやドームで公演をする有名グループと彼女らは何が違うのだろうか」と思考してしまった瞬間があった。実際に生でライブを見て、パフォーマンスで何かが劣っていただろうか?いや、まったくそんなことは感じない。美しいビジュアルやスラリと伸びた手脚に一瞬気が引かれてしまうが、ステージを見渡せる位置から見た彼女ら(とくにメインダンサーのイレちゃんのダンスにとても惹かれた)のパフォーマンスは一流だ。ダンスブレイクは鳥肌が立つほどカッコよかった。
事務所の大きさ、楽曲の当たり外れ(パプキは全曲超好きだが)、そもそものファンを獲得できる機会の少なさ…… いろいろな要因はあるだろうし、見る人が見たら“有名グループとの違い”は分かるのかもしれない。積んできた経験の質と量も異なるかもしれない。それでも爆裂に楽しかった夜公演を終えて、ぼんやり彼女らのこの先のことを思わずにはいられなかった。
当然、まだデビューから3年も経っていない若手グループだ。まだまだ飛躍の機会はあるだろうし、彼女たちを数百名規模の箱で終わらせてはならないと感じているのは、わたしなんかより熱心なファンの方たちのほうに違いない。(一応補足しておくが、30代半ばでアイドル追っかけてる独身オタクの未来のほうがヤバいことは百も承知である)

そしてやはり思い出すのはPEAK TIMEだ。PEAK TIMEで実力はあるが機会に恵まれないグループたちを多く見た。出場者の中には実力が足りないグループもいたし、年齢的に厳しいだろうという人たちもいた。それでもなぜ埋もれているのか分からない!といった人たちも多くいた。運も実力のうちなんていう言葉もあるが、それにしてもK-POPアイドルの世界は狭き門中の狭き門だと思う。もちろん誰もがトップに上り詰められるわけではないのは、どんな仕事だってある程度共通していることだ。しかしトップにならずとも食うに困らない範囲で仕事ができるのはまだよくて、K-POPの世界では自転車操業がいつか回らなくなり嫌でも終わりを迎えるグループや事務所もある。
わたしは今日ステージで一生懸命日本語を話し、観客に呼びかけ、素敵なステージでわたしの平凡な日曜の夜を華やかに飾ってくれた彼女らがこの先も笑顔でステージができる日々が続けばいいと思った。またライブに行きたいし、カムバ期にはできる限り応援しよう。

さて、ちょっと勝手な主観で暗い話をしてしまったが、わたしが今日一番楽しみにしていたのは一番大好きな曲『Pretty Psycho』のステージだ。アルバム収録曲ながら人気があり、音楽番組でも披露したことがあったと記憶している。上に載せたKCONの動画でもパフォーマンスしているが、今日初めて生で見ることができてとても幸せだった。動画はこの曲だけ撮影した(全編スマホでのみ撮影OKだった)が、一部だけ切り取ってポストしたので載せておく。

わたしの撮影技術のなさと画質切り替え忘れと諸々の要因で伝わりづらいが、前方のサブステっぽいところに出てきてくれたときは本当に近くて、パフォーマンスの迫力が最高だった!
アンコールの曲は客降り(客は着席指定)もしてくれて間近でメンバーを見てあまりの可愛さに見惚れてしまった。みんな本当に可愛いというか美しい……!!なにより近くで見るとその細さに驚く。とてもじゃないが一般人には真似できないあの体型維持。。あとみんな160cm超えててソールのある靴を履いてたりするので、目の前に来ると「背が高い…!」(自分が150ちょっとというのもある)となった。音楽番組などで見ているとナムドルが背が高いのもあるが、生で見て改めてアイドルのスタイルってすげ~となった。

ダークな曲が多いと紹介したが、清涼感のある曲やバラード曲もいいので機会があればこの記事を読んだ方はぜひ聞いてみてほしい。日本語曲の『トナリ』も聞き入る良曲だ。

music.youtube.com

大充実の土日を過ごしたあとはまた仕事を頑張ろう!!最近土日とも現場に行くと体の回復が追いつかないが、、心はエネルギー満タンになった!!のでまた来週の土日も別グルの現場に足を運ぶのであった……🚶

*1:ここではあえてマイナー寄りと表現する。もっと超マイナーもいるだろうし、K-POPファン歴が浅い私がこの記事で呼びやすいようにそう表現したと思ってもらえるとありがたい。