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【ライブ】初の単独ドーム公演、心に刻んだ瞬間:Stray Kids 2nd World Tour "MANIAC" ENCORE in JAPAN@京セラ2Days

Stray Kids(以下、スキズ)の自身初の単独ドーム公演が2月25日、26日に京セラドームで開催された。

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たまアリ2公演から2週間、ドーム規模の会場で単独をするスキズを見ることができる期待と同時に、あの大きな会場で彼らはどんなふうにパフォーマンスをするのだろうかというソワソワした気持ちもあった。
これまでのライブ感想記事でも何度も書いている通り、ドーム規模の公演というのは、アーティスト側の慣れやスキルによっては、特に遠方席だと物足りなさを感じることもある。事実、過去そう感じた現場もいくつかある。それは経験を重ねることでよりよくなっていくものだし、何万という観客を相手にエネルギーを届けることの難しさを物語る話でもある。スキズの公演に対しても、切り取って見れば、もう少し違った見せ方もあったように思う部分はあった。

それでも、だ。それでも彼らは、過酷なスケジュールの中、異国の地で初のドーム公演を立派にやり遂げた。この2日間は、年に80公演以上ライブや演劇、イベントなどに足を運ぶ自分にとっても忘れられない現場になった。その瞬間「楽しい!」と思う現場は数あれど、終わってから、そして翌日この記事を書きながら浸ることのできる現場はそんなに多くはない。これだからオタクは辞められない!

この記事は、そんな2日間をいつも以上にポエム感たっぷりにお届けする。細かいレポはTwitterで上げてくださっている人が多くいるだろうから、わたしはここに自分のお気持ちを残しておこうと思う。セットリストは以下の記事参照。

www.thefirsttimes.jp

公演のレポートとしては、やはり信頼のナタリーさんの記事が熱い。写真も最高なのでぜひごらんください(どの立場?)

natalie.mu

 

土曜日、開演15分ほど前に着席。センターとバックにサブステージはあるものの、ぎっしりと詰まったアリーナ席。天井のほうまで満席のスタンド席。自席(中央・スタンド上段4列)から見渡した景色は圧巻そのものだった。アンコール公演が発表された当初、「ドームを埋められるのだろうか…?」などと思った自分を恥じた。

もう何度も見たはずの『MANIAC』のイントロに合わせてステージに現れるスキズの姿は、会場の規模を思うと距離は相当でこれまでよりもっと小さかったはずなのに、鮮明に見えた気がした。
8人が初めての単独ドーム公演でステージから見たのはどんな景色だっただろう。クールな表情をしなければいけないのに、一面を埋め尽くすSTAYに頬が緩みそうだったと語るメンバーもいた。序盤はみんなの緊張感がこちらにも伝わってくるようだった。これだけの広さの会場で、自分たちに一斉に向けられる視線、熱量、歓声。それらはどんなふうに彼らに届いただろうか。
土曜の公演が終わったとき、まず思ったのは、シンプルに「楽しかった」ということ。ライブって楽しいな…いや、スキズのライブって楽しいなそう思った。そして「楽しそうだった」ということ。もちろんステージに立つ8人の本心はわたしには分からない。それでもみんなの表情はこれまでより一層生き生きと輝いているように見えた。

ドームという規模の会場では、アリーナの演出をそのまま使えないことが(設備的にも、そして使うと物足りない場合も)ある。ただ、ステージ構成を変えてしまうと、セットや導線の変更、その他諸々非常にコスト(メンバーへの負担も含む)がかかるので、ドームでも大きく変えることはないと思っていた。しかし、蓋を開けてみると前述のパフォーマンスの変更をはじめ、アンコールのトロッコは4人乗りのもの2台に変わり(たまアリでは小さめのトロッコに2人ずつ4台だった)外周を通りアリーナ後方に用意されたサブステージ(バックステージ)で合流して、アンコール曲の『CIRCUS』を披露した。正面のスタンドだったので比較的近い距離でしっかり見ることができてとても見応えがあった。
また、センターもバックもサブステージではせり上がりが使われており、高さのあるドームの客席をカバーしようという工夫が感じられた。

ユニットのMCコーナーは毎度の楽しみだが、たまアリでは調子がよくなったリノくんが2公演とも担当ではなかったので今回特に楽しみにしていた。土曜、リノくんがカバーしたのは優里さんの『夏音』。たしか別の動画?インタビュー?でこの曲が好きだと言っていた記憶がある。生でカバーを聞けるとは…!!そのあとはスンミンくんも優里さんの『ドライフラワー』をカバー。このふたりは「THE FIRST TAKE」でも始まる前に優里さんの曲を口ずさんでいたり本当に好きらしい。結構キーが高いので大変だが、ふたりとも素敵な歌声を聞かせてくれてすごく幸せな気持ちになった。

『ALL IN』は通常のパフォーマンスではなく、イントロと同時にメインステージ上手側へメンバーが歩いていってお手振り、次は下手側に…と変更されていた。かなり盛り上がる曲なので、もとのパフォーマンスがなくなったのはやはり残念だった。一方、途中で横に広がってパフォーマンスしていたので、普段前後に重なってやや見えづらいメンバーのダンスがしっかり見れる利点もあったように思う。『Back Door』もメインステージを左右にいっぱい使ってのパフォーマンスで、いつものフォーメーションではなかった。ダンサーさんが追加されて迫力は増していた。この詰め込みのスケジュールの中、変更に対応するのは簡単ではなかっただろう。可能な範囲でドームでの変更に踏み切った運営側の意向は読み取ることができた。
『소리꾼(ソリクン)』の釣り天井のセットはドームでは難しいので、センターステージの側面モニターに映像を映し出し、ダンサーさんを迎えての演出に変更された。せり上がったステージは狭そうで少しハラハラしたが(実際、イエンちゃんが落ちそうになったのをバンチャンくんが支えたシーンを見たという方のツイートを見かけた)スタンド上段から見ていた身としては見やすくてよかった。
たまアリ2公演で天井から降らせていた風船もドームではなかった。おそらく装置の関係だろうが、全員のサインが入った風船いいなぁと思っていたのでちょっと惜しい気持ちにはなった(とは言え、日曜の席も降ってきたとておそらく取れなかった)

わたしは、全体を見てるときもあるが、防振でリノくんを追っていることが多く、彼のダンスパフォーマンスに毎回かっこいいなぁ…!と思わされるのだが、この土日は踊りながら笑顔の場面も多くて、セトリ的にも絶対キツいだろに、踊ってるときの幸せそうな表情がとても印象的だった。
もちろんメンバーにちょっかいかけたり、見つめ合って笑ったり、ハンくんやイエンちゃん、チャンビンくん、ときにバンチャンくんとわちゃわちゃしたりした結果の笑顔も多いのだが。それがカメラに抜かれる瞬間には、必ず切り替えてキメ顔になっているのだから(あの切り替えにも毎度驚かされる)本当に防振で覗き甲斐がある。
終盤になってもブレないダンスの軸がある。それはリノくんの基礎とスキルがあってのことだが、公演で生でパフォーマンスを見るたびに、彼のダンスへのポリシーを感じる気がしてとても好きだ。

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規制退場を守って出たら21:30近くになっていて慌てて撮った1枚。電車に乗ったのが21:52。串カツを食べに行こう!と言っていたのになんばに着いたらラストオーダー終了。。このとき翌日のロッカー見つからない事件の前兆だったのかもしれない…笑

 

日曜日は、Twitterでも散々書いていたロッカー事件で予定が狂ってしまった😂朝なんばのホテルを出て新大阪駅に向かったのだが、時すでに遅し。ロッカーが全滅していた。駅はキャリーを引いて彷徨っている人たちで溢れていた。周辺駅(御堂筋線を辿りながら探した)や一時的に預かってもらえるホテルなども探したが、電話で聞いてみてもアプリで予約を探してもまったく空きがなくて途方に暮れた。極めつけに大阪駅の荷物発送も直前に受付停止をしたと言われ呆然とした。友人がポップアップを当ててくれていたものの、もちろん行く時間はなくなってしまい、阿倍野には行けなかった。
一応、わたしは遠征もそこそこしているのだが、そういえばいつもソロ遠征なのでグッズもなく、荷物は会場に持ち込める範囲しか持っていかない。もしくは当日に帰ることがほぼなかったため(翌朝早朝が多い)大阪駅のロッカー事情を完全に見誤っていた。現場主義などと言いながら恥ずかしい…。急遽新大阪駅でホテルを取り荷物を置くことにした。が、結局日曜夜の新幹線をキャンセルし、もう1泊して月曜早朝東京に帰ってきたというわけだ。結果的には、日曜の公演は最後まで見届ける意味のあったもので、あの決断は間違っていなかったと思う。

日曜の公演は、土曜の緊張感がほぐれ、メンバーたちがさらに生き生きとしていた。何よりも自席(中央・スタンド下段)周辺のSTAYの熱気が凄まじく、自分がこれまで行ったことのある現場で感じた中でも5本の指に入るほどだった。掛け声も多くの人がしていたし、歓声や拍手(クラッパー)もスキズの日本公演では過去一の熱量だったのではないだろうか。

日曜について語りたいのは、『Wating For Us』のリノくんの歌声だ。わたしは海外の公演には行っていないので日本公演での比較になるが、昨年の神戸と代々木(5公演は現地参戦)を含めて個人的には過去一で素晴らしかった。
こちらの勝手な想像だが、以前のリノくんは、歌うことに対して、まだ抵抗感や恐怖心がある(残っている)ように感じた。それらは声に如実に現れる。歌はメンタルに非常に左右されるもので、とても繊細だ。過度な緊張はもちろん、張り切りすぎて空回りしてもうまくいかない。
日曜のリノくんは、土曜夜のYouTube配信の様子から、喉はおそらく一番いい状態ではなかった。にも拘わらず、声量や音程の安定さ、そしてなによりも感情の乗せ方がこれまでと段違いだった。歌にメッセージが、気持ちが、しっかりと込められていて、それが客席に確実に届いている。そんな響きがあった。本人も手応えがあったのではないだろうか。

中央のスタンド下段だったおかげで、トロッコがアリーナ後方まで来て、サブステージにみんなが乗って、『CIRCUS』を披露する一連を防振なしで拝むことができた。肉眼ではっきりと顔が分かるレベルで見れたのはこのときだけだったが、それでも幸せな瞬間だった。なかなかの高さでステージがせり上がっていたので8人全員を視界に入れてパフォーマンスを見れて本当に楽しかった。京セラ限定でヒョンジンくん、ピリちゃん、スンミンくん、イエンちゃんがそれぞれケモ耳のついた帽子を被っていたのでそれが見れたことも最高だった……!てかみんなお顔が小さいから帽子が大きく見えた…(特にヒョンジンくん)

日曜日は、エンディングメントから終演までの話をしないわけにはいかない。そういえば、日曜だけリノくんが「今日はチャンビンから」と振ったのは、何かを察していたのだろうか……?たまアリではその振りはなかったし、土曜日もいつもどおりリノくんスタート(昨年、代々木で1回くらいあったか?というレベル)だったからちょっとだけ気になった。たまには逆順で~くらいの気持ちだったのだろうか。
バンチャンくんは最初のエンディングメントで、涙を堪えながら話していた。このとき自分の目頭も熱くなるのを感じた。わたしはイルデ時期あたりからのファンなので、サバイバルはあとで見ただけだが、「バンチャンが選んで、一緒に歩んできたメンバーとここに立っていてくれてありがとう」と気持ちが込み上げた。バンチャンくんはこのときなにを思っていたのだろう?辛かったことや悲しかったこと、それを乗り越えて8人一緒にドーム公演を成し遂げたこと、いろいろ駆け巡る記憶や気持ちがあったのかもしれない。

実は自分がアーティストの話している言葉を聞いて、涙が出るというのは不思議な感覚だった。普段どれだけ感動しても実際に涙を流すことは滅多にない。だから自然とわきあがる熱い気持ちや、溢れ出ようとする涙に自分で驚いたし、そうか、スキズはわたしにとってここまで特別で大切な存在になってたのか、と気づいた瞬間でもあった。
「わたしは永遠に〇〇のファンでいる!」と言うのが苦手で、それは興味が変わってあっさり推し変をするかもしれないし、何かがあって好きでいられなくなるかもしれないし…いろんな理由で根拠のない「ずっと」を使いたくない気持ちがあるからだ。
でも最近思う、もうスキズは自分の人生の中でなくてはならない存在になっているのではないかと。今と同じ熱量でこの先一生推し続けることはできない。しかし、きっともっと年齢を重ねてもスキズが好きだという気持ちは(もしくは好きだったという気持ちは)ずっと自分の中にあたたかく残り続けるのではないだろうか。

「みんなで写真撮影をしましょう!」とバンチャンくんが言ったとき、客電が落ちてFCのサプライズイベントがスタートした。FCからのメールでイベントがあることは知っていたが、ライブの舞台裏ダイジェストみたいな映像も用意されていて、『Scars』に乗って届けられる映像と歌声に想像以上にグッと来てしまった。
去年の7月の代々木のサプライズは、正直失敗と言っても仕方のないような雰囲気で、若干トラウマでもあった。しかし今回は歓声OKになったこともあって、STAYが歌う『Scars』でドームを響かせたのがメンバーの心に届いたように思えた。サプライズが始まったら歌いましょうなどという指示はされておらず、自然発生的に起こったものだった。
チャンビンくんがあんなに泣いているのを初めて見た。立ち上がれなくなるほどになっている姿を見て、いや、今思い出してもまた泣いてしまいそうだ。メンバーを支える三男、頼もしくてたくましい、そして優しい。そんなチャンビンくんは滅多に人前では泣かない。京セラに家族を招待していて、お姉さんもインスタに公演の感想を投稿されていたらしい。いろんな想いがあったのだろうと思う。
リノくんはいつも泣かない。泣いているメンバーをケアする役割だからと言っていたり、そこまで感情を高めることがあまりなくなった、と話しているインタビューもあったと思う。また、日曜は「嬉しいときは泣かない」というようなことを言っていた。ただ、チラッと流れてきた動画では感情を堪えている…?ような表情に見えた瞬間もあって、その姿に胸が締め付けられるようでもあった。(真相は分からない)
そして、リーダーであるバンチャンくんが涙腺崩壊(のちのメントでそう言っていた(翻訳されていた))して涙を流していた。バンチャンくんが「こんなに幸せでいいんですか?」とSTAYに問いかけたシーンが忘れられない。

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音楽ナタリーの記事より(撮影:田中聖太郎さん

みんなが肩を組んで円になっているこのシーンの写真を上げてくださったことが嬉しい。これが日本での出来事なんて、今でも信じられない。本国での感動のコンサートをオンラインで見ていたとき、日本ではこんな光景は見られることはないだろうなと思っていたし、実際終わってから「日本でもあんなふうに感動してくれるんだね……」と友人と話した。

最後『Star Lost』、『Haven』が終わりメンバーがはけたあと、バンチャンくんが声だけで「まだいけるよね!」(うろ覚え)と言って「もしかしてダブルアンコール…!?」とざわざわした。ダンスラチャがひょっこりとステージしたに繋がる穴から顔を出して客席を伺っている可愛い図のあと、「いきましょー!!」とバンチャンくんが叫んで、みんなが飛び出してきて『MIROH』スタート!ヒョンジンくんとピリちゃんが花道を爆速で駆け抜けて行く姿がかわいくて嬉しくてすごく印象に残った。
ここまでバクステ時以外はほぼ防振を手にしていたが、もうこのときは騒げー!!!の精神でひたすらライブを楽しんだ。ものすごく充実したライブの締めだった。
防振を下ろしてしまっていたせいで、リノくんが「イタチおいで~」と言ったあと(すみません、ツイートでこの言葉すら間違ってました…)ヒョンジンくと恋人つなぎをしていたのをちゃんと見れてなくて、その情報を見かけて「ぬあぁああああ」となったのであった………

と、最後ちょっと話がズレたが。公演が終わったあとも、多幸感という余韻に浸れる2日間だった。Stray Kidsが、単独でドームに立ったこの瞬間に立ち会えてよかった。わたしの気持ちは26日夜に残したこのツイートに込めた(のにこんな長々とした記事を書いた)

次はぜひ東京ドームで!!(キャパはさらに大きいぞ!)これからアメリカ公演や、カムバもあるだろうけど、みんな心と体の健康に気をつけて。STAYはいつも、いつでも、あなたたちの味方だよ。

 

(余談)昨年の神戸・代々木、今年のたまアリ・京セラを終えて

チケ取りから遠征、グッズ列やCD列、そして公演まで…いつも一緒にやってくれる友人に今回もとても助けられた。特にチケ取りは同じ考え方や熱量を持ってる人に出会えるのはかなりレアだから、こんなにがんばれて複数公演入れて、ジニリノにわいて、本当に楽しい9公演(神戸1公演が悔やまれるw)だった。

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今回もなんとかミントのお店に。可愛くて美味しかった…!!

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今回マジでハードすぎて、スマホの万歩計見たら2日間とも2万歩ずつ歩いてたし、ほんとに大変だったけどそのぶん楽しかった~~~!!!

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うちわカバーも推したち分(わたしジニリノ、友人イエンちゃん)そろって撮れて嬉しかった!

そして、交換してくださった方やフォロワーさんにもお会いできた。わたしがずっと一方的に尊敬している方が、1回しか会ったことなかったのに会場の中ですぐに気づいて名前を呼んでくださったのが本当に嬉しかった。Twitterでいろんな縁に恵まれたなと思う。ただ、声をかけてくださったのにわたしが日曜あまりにもギリギリ過ぎてお会いできなかった方もいるので次回は是非……!!!

そういえば26日終わったあと、定番だが串カツだるまで食べたとき、店内でランペの曲が流れて浮気が見つかったようなソワソワした気持ちに一瞬なった😂曲が聞けたのは純粋に嬉しかったが!ランペのツアーも東京公演は行くのでまた春以降も楽しみがいろいろありそう。