The same Rainbow

LOVE DREAM HAPPINESS を追いかけて

【ライブ】祝「Stray Kids 5-STAR Dome Tour 2023」完走!初めての東京ドーム公演を見届けて

Stray Kids (以下、スキズ)の日本4大ドームツアー「Stray Kids 5-STAR Dome Tour 2023」のファイナルを飾る、自身初の東京ドーム公演が2023年10月28日(土)・29日(日)に開催された。

f:id:kuraxkura:20231031020755j:image

先日ソウルコンの感想を書いたばかりだが、今回も少しだけ感じたことなどを残しておきたいと思う。毎度恒例だがわたしの記事はほぼお気持ち文である。
ちゃんとしたレポはX(旧Twitter)で上げてくださっている方がたくさんいるし、モデルプレスさんをはじめ各メディアが記事を公開してくださっているので、ぜひそちらを参照していただきたい。

mdpr.jp

こちらの記事にはアンコールのメンバーコメントが全文掲載されている。

mdpr.jp

 

前置き:やっぱり語りたい「東京ドーム」という場所のこと

これまでXでもこのブログでも、東京ドームという地でアーティストが公演をすることについて何度も語ってきた。わたしはただのアイドルやアーティストのファンで、いちオタクでしかないのだが、客席からは東京ドーム公演というものを何十回と見届けてきた。それでも中に入るたびに不思議な場所だなと思う。
最大キャパは5.5万と書かれていることが多いが、ステージセットが組まれたり、消防法で決まっている導線(通路の確保など)もあったりするので、大体は最大5万ほどで客入れをすることが多いようだ。本来の用途は野球場。音響もあまりよくなく(改修で少しは変わったのだろうか?)どの席に入っても「常に神席」といった場所がないほど広く、天井席と言われている41・42ゲートからの景色は日常生活ではなかなか味わえないほど空間の広さを体感できる。シンプルにステージまでの距離が遠いのもあるが、音ズレなども起こるため、ドーム規模でのライブに慣れていないアーティストだと天井席で客が感じる疎外感は、冗談抜きにして半端ないものになる魔の会場でもある。
そんな場所を指して、多くのアーティストが「いつか東京ドームに立ってみたい」と言う。その意味を理解するには、やはり実際に東京ドーム公演に行ってみるしかない。公演中どこかのタイミングで客席を見渡してみると、きっと「そうか、これがアーティストが夢見る景色なのか」と息を飲むことになる。

f:id:kuraxkura:20231031020527j:image
(出典)音楽ナタリーより(撮影:田中聖太郎氏)

ステージに立って見たこの景色は、彼らの目にはどんなふうに映っただろう。

わたしは、このだだっ広い会場をこんなにも満員にできるアーティストがそう多くないことをよく知っている。恐らく今わたしの国内の推しグループ(たち)が東京ドームで公演をおこなってもこの景色を見せることはできない。ドームに限らないが、埋まっていない客席をステージから見せるのが本当につらくて、情けない気持ちになったこともたくさんある。
スキズはそんな東京ドームのチケットをソールドアウトさせ、このキャパですら「入手困難チケット」と化してしまったのだから、本当にものすごい勢いで成長を続けているグループだと言えるだろう。

 

本題:東京ドーム公演感想

28日・29日ともに暑いくらいのいいお天気で、初日厚めのセーターみたいな服を来ていったわたしは大汗をかきながら会場入りした。翌日は超薄着にした。大正解。

f:id:kuraxkura:20231031020854j:image

大阪公演に一緒に行けなかった友人と名古屋ぶりのライブ参加となり、12時には集合して写真を撮ったりご飯を食べたりと楽しく過ごした。

f:id:kuraxkura:20231031021126j:image

土曜は初めましてのフォロワーさんや、お久しぶりのフォロワーさんたちと会い(その翌日、あの人混みで偶然すれ違って「写真撮りましょう!!!」となったのもすごかった)、慌ただしくも楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、開演30分を切ったころ席についた。
久しぶりの東京ドームに足を踏み入れると、もう何度も他の会場で見てきたステージ構成とセットなのになぜか圧倒されるものがあった。土曜の席はスタンド1階の下手寄り20列、日曜の席はスタンド1階の正真正銘ドセンター(イエンちゃんソロの背景の木と0ズレだった。笑)33列で個人的にはライブを見るという意味では最終公演が一番満足度が高かった。そのため以降はほぼ日曜の感想になる。

ここまでソウルコン含めて9公演を経て、最後の最後に巡り合った『My Pace』を真正面から見られる座席。友人ともずっと「マイペ席に座りたい!」と言い続けてきたので最後にその席が来るのはなんとなく奇跡的な感じがした。
スタンド1階の後方なので距離的にはもちろん近くはないのだが、上にも書いた通りど真ん中で1ミリも左右にズレていない席からスキズのライブを見るのはそれはもう格別だった。友人がひとつ右にズレた席に座ってくれたおかげで(いつもわたしの我を通してて申し訳ないが…)完全な左右対称の景色を見ることができた。「ああ、これがライブの完成形なんだ」と思うほどだった。わたしの席からですら、すべてはこの景色を想定してさまざまなセットが組まれ、演出が考えられ、特効が上がっているんだと思ったほどだから、もっと前列の人はそれはもう興奮する景色だったのではないかと思う。

オープニングの『Battle Ground』の熱気とメンバー8人+ダンサーさんが繰り広げる圧巻のステージに防振を下ろし思わず全景を眺めた。『Wolfgang』『MIROH』では、スクリーンも含めた演出を今までは斜めや横、もしくはアリーナの端or埋もれ位置から見ていたのが正面からだとものすごい圧があり、初めて公演を見に来たのかと思うほどテンションが上がった。ピリちゃんのソロでカラフルな火柱が上がるのも正面から見るとこんなに大迫力なのか……!と驚き、ロックスターなハンくんが自分の立っている位置の真ん前(距離はものすごくあるが)でギターを掻き鳴らし、『TOPLINE』はこんなにも物々しく会場全体を満たすオーラが放たれていたのかと慄き…とにかくいつもは防振でチッケムをしていることが多いのが「この景色を目に焼き付けなければならない」と使命感がわいてくるようだった。

『Limbo』が始まったとき、いつもなら防振をすぐさま手にするのだが、センターステージ上、まっすぐ前にひとり立っているリノくんの姿にガツンとやられたような衝撃があって動けなくなった。この大きな大きな東京ドームという空間で、真っ白な衣装を身にまとい、スタンドマイク1本を前にして立っている。これまでも何度も見てきたはずなのに、遥かな距離がありながらも寸分違わず自分の立つ直線上にいるその存在がとても愛しく感じた。
メインダンサーであり、昔は歌に自信がなさげに見えた彼が、ソロパフォーマンスの時間に歌うことを選び、ボーカルラチャと同じくレッスンに通い、この10公演を通してまた一段と成長した歌声をSTAYに届けてくれた。調子が思わしくないときもステージに立ち、最後までやり遂げツアー最後の地まで来てくれた。英語が他のメンバーに比べると得意ではないから、日本語を担当してみようとたくさん勉強し、アドリブや言葉遊びまで入れて日本語を話してくれた。アイドルとしてステージに立ち、歌って踊ることを選んでくれてありがとう、となぜかこの瞬間に強く感じた。
メンバー全員が大好きで、だからこそ多少無理をしてでもスキズに会いたくなってしまうのだが、リノくんがわたしの推しメンバーなんだなぁと改めて自覚した公演でもあった。
この日の『Limbo』は掛け声も合唱の声も大きく、綺麗で、土曜のほうがリノくんのリアクションがあったけれど(曲中に笑顔が見れるとやっぱり嬉しい)日曜は「全部を歌にぶつける」といった、魂の叫びのようなものが感じられるソロのステージだった。そのせいかイントロからしばらくは緊張感が伝わってくるほど、張り詰めたものも感じた。福岡初日から振り返ってみると随分と変化があったなと思う。リノくんの歌はもちろんだが、STAYの掛け声や空気感など、すべてがその瞬間、その会場・公演の特別だった。
リノくんは東京ドームは1日目のほうがなんとなくリラックスして楽しんでいたような気がする(笑顔も多かったような?)でも2日目は後半にいくにつれて調子が出てきたというか…メンバーへちょっかいかけにいく回数がかなり多くて、『SLUMP』のときは構ってちゃん大発揮していたように見えた(実際はどうだったのかな?スタンドマイクになにか不調があったわけではない…よね?)し、イエンちゃんと並ぶと兄弟みたいにヘアセットと色が似ていて、イエニペン友人が「わたしだけかもしれないけど、たまに見間違って双眼鏡でリノくん追ってたわ……」と打ち明けてくれたが、「わたしソウルコンからそう」と返した。ということで黒髪もめちゃくちゃ似合ってて素敵だがカムバはハイトーンも期待している。言うのはタダ。

そしてヒョンジンくんのソロについても少し書き残しておきたい。ヒョンジンくんもセンター花道~センターステージを使ってのステージなので、ぜひこの目で見届けたいと意気込んでいた。同じメインダンサーという役割だが、ヒョンジンくんとリノくんのソロパフォーマンスはまったく違うジャンルで、ヒョンジンくんはダンスを選んだ。自分の魅力がよく分かっている人だから、それを全面的に引き出せるような、構成と演出で、表情まで含めてヒョンジンという“ブランド”を作品にしたようなステージだった。衣装一つをとっても曲がスタートしてから細いスカーフを首に巻くなど細かい所作にこだわりが感じられ、まっすぐ前から見てやっと、彼の表現したいものを正確に受け取れた気がした。
わたしはケミでいうとヒョンジンくんとリノくんの組合せが大好きで、前述のとおり、同じポジションなのに表現の仕方が(それはソロステージに限らずダンスにおいて)異なるところにも大きな魅力を感じている。もちろんタイプの違う顔の良さも大好きポイントであることを忘れてはならない。笑

『CIRCUS』は曲を終盤で一度止めて小芝居を挟むというのがこのツアーの恒例だった。チャンビンくん以外のメンバーが「ストーップ!」と言いやりたいことをやってみる。まさかスキズのステージでそういったものが繰り広げられると思ってなかったので(前回のMANIACツアーはそういう雰囲気ではなかったため)最初はちょっとビックリもしたが、回を重ねるごとに楽しみな箇所になっていた。ヒョンジンくんが何もせず再開させたところや、名古屋でのリノくん担当回がめちゃくちゃ長かったところを見るに、ほぼほぼアドリブだったのではないか?と思った。(ハンくんのお手洗い行ってきます~は台本ぽかったが)
土曜はピリちゃんがストップと言い、「一度やってみたかった!!」とメンバーを連れてメインステージから元気にセンターステージまで駆け出し、8人で自分のソロ曲をパフォーマンスしてとても楽しそうだった。これまでもメンバーがピリちゃんのソロのダンスを真似しているシーンも多かったので、最後に伏線が回収されたようで楽しかった。伏線と言えば、最終公演はようやくチャンビンくんがストップでき、全員で監督コマウォと叫び、まさかのメンバー+観客5万人でスクワットをし、チャンビンくんがステージ上で鶏胸肉を食べるという前代未聞のシーンが繰り広げられた。わたしの国内推しグループが所属するLDHも筋トレや筋肉自慢のメンバーが多いが、さすがにステージ上で鶏胸肉を食べた人はいないと思う😂そんなにたくさん頬張ったようには見えなかったが、なかなか飲み込めず、バンチャンくんに急かされ、ほかメンバーからやや冷ややかな視線を向けられ、ファイナルにも関わらずぐだぐだっとした空気が最高に楽しかった。

待ちに待った『My Pace』。ムビステが動き出すと、どんどん近くなり、肉眼でメンバーの姿がハッキリ見えるほどになった。真正面のスタンドから見るマイペは筆舌に尽くしがたい良さがあった。わたしがスキズのファンになって初めてちゃんと見たステージは、日本の音楽番組で披露した『My Pace』だったのだ。コロナに突入したころで、そこから何年も対面できないなど知る由もなく、わたしは彼らのパフォーマンスにしっかりとハマってしまった。なんて楽しそうにステージをするんだろう。ライブに行ってみたいな。そう思った2020年3月、ようやくしっかりと目に焼き付けられた2023年10月、満員の東京ドームに浮かぶムビステの上で、生き生きと披露された『My Pace』のステージ。あの景色を忘れることはないだろう。

ひとつだけ例外だったのは『Social Path』かもしれない。もちろん正面から見ても最高だったのだが、大阪公演2日目に真横から見る機会があり、今でもあのときのパフォーマンスがとても印象に残っている。こう思うとやっぱりスキズのライブはいろんな位置と距離と角度から見なければならないと思わされる。

ソウルコンだけの特別披露かと思っていた『MEGAVERSE』がパフォーマンスされると分かったとき、興奮にゾクゾクしたのを覚えている。もちろん“Seoul Special”だったのに大丈夫かな…と思わなかったわけではない。それでもこの超満員の東京ドームで披露しない理由があるだろうか?とも思った。カムバックを目前にして、こんな最高の環境で5万人を前にステージできる機会はそうそうない。その予感は的中し、普段はどちらかといえば地蔵気味のわたしがテンション爆上がりでもはやほぼ記憶がない。ちなみにソウルコンのパフォーマンス動画は公式から上がっている。

youtu.be

リノくんパートが集中している終盤、『Limbo』をはじめ歌声は繊細なイメージが強いが、がなりもなかなか力強くていいなぁと思う。スキズはラッパーが抜群に歌がうまかったり、メインボーカルのダンスが軽やかで最高にうまかったり、セクシーで色気のあるダンスで人を魅了するのにもちもち可愛らしかったり…多才で多彩で本当に魅力が付きないグループだ。

最後のメントは、日曜は土曜のものをベースにしながら(円盤化するということで土日ミックスになるためこれまでに比べて土日公演が似ているなという部分は多かった)韓国語や英語でも話してくれていた。土曜のチャンビンくんのメントを聞いて、「うっかり日本活動に甘んじていたが、そうだ、彼らは韓国のアイドルだった」と目を覚まし、少し寂しさも感じつつ、そこは何をしても超えられないなと痛感した。ということでカムバックは韓国のSTAYが頑張ってくれるらしい。……なんて、つい拗ねてしまいたくなる。笑
ソウルコンではバンチャンくんが「海外から来たSTAY~!」と英語で呼びかけていたが、日本について触れられることはないし、ちゃんと現実も見せてくれるのでそれはそれでありがたかった。K-POPアイドルとして、彼らは彼らの考えがあり、目標・目的があり、異国のアイドルを応援するならこちらがそれなりの覚悟を持たねばならないというのを自覚してファンを続けていきたい。

日曜のメントで書き記しておきたいのは、やはりスンミンくんの言葉だろう。「会場が大きくなったからと言って自分の実力が同じように大きくなるわけではない。努力を続けたいと思う」(ニュアンス、実際はもっと長かった)というのを聞いて、普通は人気が上がり大きな会場で何公演もライブができるようになったら驕りが出てきてもおかしくはないのに、スンミンくんは、もっといえばスキズは、そんな様子もなくいつもステージ上でどうやったらSTAYを喜ばせられるかなと考えてくれている。常々言っているが“本心”というのはこちら側は分からない。それを頭に置いてもスキズがファンのことを大切に思ってくれていることは疑いようない真実だと思う。
それは日曜にヒョンジンくんが、マイクを通さずSTAYにお礼を言ってみようと韓国語でメンバーに提案したことからも伺える。ヒョンジンくんは日曜とにかく楽しそうで、メンバーメント中に『アイドル』のダンスチャレンジを踊りだしたり(覚えてたんだ!?と驚いた。ああいうのあんまり乗り気じゃないタイプっぽいのに…!)、とにかくぴょんぴょん跳ねてたりと可愛いことこの上なかった。サプライズの動画が流れたあと、そのようにメンバーに呼びかけてくれたヒョンジンくんは、アンコール中もドームの上のほうを見上げたり、花道で立ち止まって空間を見渡していたりしていた。

最終公演は恒例のWアンコールがあり、『MIROH』でフロアぶち上がりで幕を下ろした。空からいくつも降ってくるバルーンと、降り注ぐ紙吹雪が、スタンドから見るととても綺麗だった。満ち足りた気持ちでステージを去る8人を見届けた。東京ドーム公演は大成功だった。バンドのヒョンたち、ダンサーさんたち、そしてSTAYから愛されるスキズは、これまでの苦労を乗り越えて、日本で4大ドームツアー8公演を完売し、34万人を超える観客を動員したK-POPアイドルとなった。

 

余談:お見送り会リベンジ

CDを買うと貰えるスクラッチ。日曜はCD購入列が異常に長く、タイミングの問題もあるのだが、おそらく過去一だったように思う。みんな最終公演のお見送り会を当てたかったのかどうかは分からないが、自分も買ったその中の1枚でA賞が出た。

f:id:kuraxkura:20231031021015j:image

正確にはトレカ目当てだったので友人と合わせて買ったのをちゃんと枚数分で分けず、全部友人に削って~と言って削ってもらったのだ。友人にあげると言われてありがたく受け取る形となったもののやはり申し訳ない気持ちも大きく、それでもリノくんの体調が良くなかったアンコンのたまアリ初日のリベンジを果たしたい気持ちもあり、終演後友人とは分かれてひとり待機場所に向かった。

前回同様、待機時間が長く、手持ち無沙汰で(スマホはしまってくださいと言われる)ライブのことを思い返したりしていた。ドームのステージがあった裏手側の通路に並ばされていたので、会場のバラシ(撤去)の音が聞こえ、隙間から場内も少し見えた。さっきまで満員だった客席はガランとし、ステージセットもただの鉄骨になりかけていた。こんなところ見れることないよなぁとわくわくした。TikTokでイベント会社に勤めてらっしゃる方の動画をよく見るのだが、バラシはスピードが命らしい。そう思っていた中で「今“お見送り会”やってるからそっち先やって~」といった感じで業者のおじさまっぽい方が指示出しをしているのが聞こえて(たぶん搬出の関係?)、少し申し訳ない気持ちになった。同時に見えていない場所、時間、タイミングでも本当に多くの方が関わってライブが作られているんだなと感じた瞬間でもあった。

いざスキズと対面!となったが、番号が終盤だったのもあるのか、以前にも増して高速で流されたのでほとんど記憶がない。またリノくんの並びが一番目で、恥を忍んでネックレスに気球のLeebitをつけて首から下げてみたが、微妙に見てくれたようなそうでもないようなとても曖昧な感じだった。リノくんは笑顔ではなく、なんというかキョトンという感じ?笑 一応「君のファンやで!」という目線は送ったつもりだ。特にリアクションはなかったが…w まあ前に比べたら元気そうだったのでよし!ヒョンジンくんはステー上で可愛い帽子を被ってはしゃぎ回ってるときは、もちもちしてて可愛いな~などと思ったが、お顔が小さくてとてもカッコよかった。それはそう。速すぎて並びすらも思い出せないが、全員もれなくステージで見るより近くで見たほうが美しいのでK-POPアイドルってすごい。
そしていつも記憶に残るのはバンチャンくんだ。パシフィコでのツーショット撮影会のときも隣のブースのバンチャンくんがとても印象に残った。本当に綺麗な笑顔でニコニコとこちらを見つめてくれる。そんな愛しいものを見るようにSTAYのこと見てくれるんだねと心が温かくなって退場した。夢か幻か、いや現実か?とぼんやりしたまま外に出て電車に乗って帰った。

 

終わりに:ドームツアー10公演を経て

今回はとにかくチケット取りの段階から友人と計画を立てて、ほぼ思い通りの取り方ができたのでとても満足できた結果となった。席にはこだわりすぎず、とにかく日本8公演は絶対に入ると決めて、前回のMANIACツアーでの悔しさも晴らすことができた。もちろんフォロワーさんたちにも大変お世話になり、感謝してもしきれない。アリーナ2回(うち1回S-Class)、スタンド1階6回と自分たちの中ではまずまずの戦績だった。

スキズの人気を見るに次はこのような方法ではチケットは取れないかもしれないし、そもそもスタジアム規模とかになるかもしれないし、その前にワールドツアーが始まって、また日本に来るのはいつになるか分からないし…といろいろ考えることはある。ただ、今回本当に充実していて楽しいツアー期間だった。次また公演があると思えば、何でも頑張れてしまう気がした。
そして、いつも変なところに細かくて計画を立てないと気がすまないわたしについてきてくれる友人のおかげでもあるし、Xで構ってくださるフォロワーさんたちのおかげでもあるし、金月休みがちで早退もするオタクであるわたしのオタ活を優しく見守ってくださる上司のおかげでもあるし…笑

同年代の友人たちは家庭を持ち、子どもを育て、趣味は二の次になっていく。前職の同期で10人ほどのグループで仲良くしていたうち、特によく遊んでいたふたりが結婚したと夏ごろ報告してくれた。コロナもありなかなか会う機会がなく、事後報告になったが(式は挙げていないらしい)顔を合わせて伝えたかったと言って、「◯◯はこのさきどうするの?」と心配してくれた。
自分の人生の選択に後悔はないが、このような自由気ままな生き方があと何年できるだろうかとも思う年齢に差し掛かった。若いころはライブ中ずっと立っているのがキツく感じる日が来るなんて思いもしなかった。体の疲れはすぐには取れず、2週連続で週末現場を入れないようにしようかと考えるときもある。K-POPにハマってから貯金が半分になった。わたしは40歳くらいで人生を終える計画で生きてるのか?と思う。
アイドルたちが言う、「みんなも自分の人生を生きて幸せになってね」は若い頃にはピンとこないかもしれないが、歳をとってその言葉の重さを理解する。

彼らが輝けば輝くほど、自分とは何なのかと考え、いつか来るファンとしての終わりを想像する。ただ、できるならあともう少し、彼らの音楽をパフォーマンスを生のライブを味わえる人生であってほしい。そんなことまで考えるくらい、このドームツアー期間はわたしにとって大きな存在で、心の支えだったのかもしれない。
福岡初日のピンと張り詰めた緊張感漂う、まだ探り探りの部分もあったステージから、リラックスしてアドリブも多く含まれていた楽しさいっぱいの名古屋公演、リノくんの不調を乗り越えた大阪公演、そして彼らのホームソウル公演を経て、集大成と言うにふさわしい東京公演まで、同じツアーの中でも見せ方、表情、空気感…なにひとつ同じものはなかった。変わらないのは、スキズがどの場所・公演でも全力を尽くしてくれたことだけだ。
きっとアイドルとしての活動は、想像もできないほど大変で辛いこともあるに違いない。だからSTAYと作り上げるライブというひと時は、幸せを感じられる空間であってほしい。8人で福岡・名古屋・大阪・ソウル・東京を駆け抜けてきてくれて、ありがとう。

f:id:kuraxkura:20231031020929j:image

年若い彼らは、これからどんなグループになっていくだろう。どんな音楽を作り、舞台を創り、どれだけの人を魅了し、笑顔を届けていくだろう。楽しみにしながら、いくつか書いてきたわたしのドームツアーの記録も終えたい。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。