2023年3月25日 午前8時過ぎ起床、昨夜から続く雨がより強くなっている気がする。咲いた桜が散ってしまいそうだな……と物思いにふける土曜の朝、30代半ばに差し掛かったオタクは、ぬいぐるみやトレカを鞄に詰めて出かける準備を始めた。
今日は、Stray Kids (以下、スキズ)の韓国デビュー5周年という記念すべき日。友人とアンコン(2月に4公演実施されたスキズの日本公演)振り返り会と称して集まろうとしていた中で、「せっかくだし『There』のMVの撮影地まわってみる?」という話になり実行したという運びだ。
MVは4:4で横浜と東京で分かれて撮影した模様。切ない歌詞にも注目。
最初に断っておくが、ものすごく効率の悪い回り方をしているため参考にはならない。(Twitterでは効率のよいルートを提示してくださっている方もいるのでぜひそちらを参考に)ただ、結構駅から遠めの場所が多いので、そのへんの実感みたいなものはすこーしだけ役に立つかも立たないかも。
ということで今回はそんなゆるい聖地巡りレポをお届け!
撮影地一覧
MVの概要欄にも一部記載があるが、改めて撮影地を記載しておく。歩いているシーンなどもあるため網羅はできていないが大体の目安にはなるだろう。※表記は年齢順
バンチャン:東京…渋谷スクランブル交差点、タワーレコード渋谷(5F)
リノ:横浜…THE BAYS
チャンビン:東京…ローソン広尾南店前あたり(都バス)
ヒョンジン:東京…三田国際ビル
ハン:東京…27MCM(渋谷のもんじゃ焼き屋)
フィリックス:横浜…横浜港 大さん橋
スンミン:横浜…運河パーク駅(ワールドポーターズの前)
アイエン:横浜…AFFECT(石川町駅近くの古着屋)
写真を撮るときの構図・アングルは日本公式Twitterの写真を参考にしたものもある。
🍭Happy White Day🍬
— Stray Kids Japan Official (@Stray_Kids_JP) 2023年3月14日
毎日STAYに会いたいスキズがおいていったプレゼント🥰#StrayKids#スキズ#バンチャン #BangChan#リノ #LeeKnow pic.twitter.com/1PtFrNODti
以降、チャンビン・ヒョンジン、ハン・フィリックス、スンミン・アイエンも同様。
人通りが多かったり、他のお客さんもいる施設の場合、撮影などで周囲の迷惑にならないよう気をつけよう。(自戒も込めて)
いざ、撮影地巡りへ
12:00 みなとみらい駅集合
ここで撮影地について少し調べた方は「みなとみらいということは、スンミンくんの撮影地から巡るんだな」と思っただろう。
いきなり余談だが、何を隠そうわたしは就職で上京ならぬ上神奈川(?)し、もう12年も神奈川県民をやっている。神奈川県民のデートやお出かけスポットといえば、みなとみらいだ。そのため「横浜ならわたしに任せて☆」と千葉出身・在住の友人に告げ、集合場所を何も考えずみなとみらいにしたのだ。
しかし、最初に運河パークへ行く選択はできなかった。なぜならリノくんの影響か、MV中で食べていると思われるチーズケーキが売り切れになると噂に聞いていた、THE BAYSに一番最初に行かねばならなかったからだ。最寄り駅は日本大通り。ミスっている。ついでに言うと、大さん橋も日本大通り駅が近く、AFFECTは元町・中華街駅、もしくは石川町駅が都合がいい。
晴れていれば花見&散歩がてら歩いてみてもよかっただろう。Googleマップによると30分程度と表示された。しかし、本日は春が再び遠のいた気温の低い、雨模様・強風の天気。さらに、なぜか薄着で来てしまったわたしは、友人に「今日冬並みの寒さだよ?」と呆れられながら、みなとみらい駅のWEGO(以前スキズがコラボしましたね!)で震えながら上着を調達した。みなとみらい駅に来た意味はあったぞ………!
ということで上着を羽織り、ボイプラの3Pickを選ぶのが難しいなどと話しながら、日本大通り駅へ移動。
13:00ごろ THE BAYS到着
日本大通り駅の2番もしくは3番出口から出るとよいと思われる。わたしたちは横浜スタジアム側の2番出口から出た。まっすぐ歩いて数分。雨風が強く、テラス席はやっていなかった。リノくんは入口前のテラス席で撮ったと思われるので少し残念だったが、晴れた日に訪れた方はぜひテラス席を堪能してみてほしい。
公式Twitterより(雨が酷くミニぬいを取り出せなかった)
カフェはこじんまりとしており、座席を取ってから入り口で注文をする形式。チーズケーキはまだあったが、すでに売り切れになっているデザートもあった。STAYと思われる女性グループ客がいくつかと、あとは横浜ベイスターズファンっぽい男性のお客さんという2パターンに分かれていたように見えた。(主観)
普通にお腹が減っていたのでタコライスを注文。ボリュームがあって美味しかった。食後にゴルゴンゾーラチーズケーキをいただいた。次に行ったときはちゃんとアイスコーヒーも頼もうと思う。
もともとチーズケーキが好きなのもあるが、しっとりとしたチーズは素朴な味で、はちみつがかかっていたのがとても合っていて美味しかった。酸味や甘味のあるチーズケーキがあまり得意でない方には特におすすめしたい。
店はどんどん混んできて待ちが発生していた。雨模様でこれだったので、土日はあまりのんびりはできないかもしれない。
14:00ごろ 大さん橋到着
THE BAYSから大さん橋は徒歩10分もかからない近場にある。この時間、特に雨風が酷く、傘をさしながら歩くのが結構大変だった。それは大さん橋のピリちゃんの撮影場所と思われる位置に来たときにピークに達した。ずぶ濡れである。
ツイートもしたが、こんなに人がいないのはある意味レアでよかったかもしれない。雨が酷すぎて、写真の構図と合わせるのを早々に諦めるわたしをよそに、友人が綺麗に撮ってくれた。ピリちゃんのシーンは夕日が綺麗だったのでまったく違う景色に見える。我々はずぶ濡れである。(2回目)
公式Twitterより(このピリちゃんめちゃくちゃ可愛くて何回見てもすごい)
帰りに気づいたのだが、屋根のあるところを通って濡れずに済むルートがあった。中にはレストランやショップもある。
歩きながら友人が「ここには昔、音也くん(うたのプリンスさまのキャラクター)とデートに来て、コース料理を食べたことがある*1」という話をしだして、「え?」と素で驚いた。STAYとして2020年秋に知り合って、いろいろな話をしたが、まだまだ隠し玉を持っているなと感じた瞬間だった。わたしには面白い過去話はないので少し反省した。
さて、このあとは運河パークへ……と思いきや、なぜか先にAFFECTに行く選択をしてしまう。ここからは徒歩30分ほどかかる。
15:00ごろ AFFECT到着
大さん橋から歩くと結構遠い。道も複雑(わたしが方向音痴だからという説もある)で、Googleマップを頼りに歩いていても少し迷う部分があった。雨が小ぶりになってきたのが救いだった。
見つけたときは「あったー!!」と声を上げた。可愛らしい、ミント色の外観。入り口にはこんな張り紙も……!インスタでも聖地巡礼歓迎と書いてくださっていたが本当だった。(通常版のトレカだろうか?CD購入されたのかな)ありがたく店内へ。
イエンちゃんが触れていたジャケットは飾られており、店員さんに声をかけて写真撮影。店内はそれほど広いスペースではないのでお客さんが多いときは難しいかもしれないが、タイミングを見計らえば大丈夫そうだ。
古着はなかなかいいお値段がしたので、少し見させていただくだけにして店を後にした。メンズっぽいものが多いかな…?と思ったが個性的なものや可愛らしいものもあり、あまり古着(というよりファッション)に明るくないわたしには新鮮で楽しかった。
さて、ようやく運河パークへ。来た道をほぼ戻るという荒ぶり……!遠方から来て現場のついでに巡る方には、この辿り方はおすすめしない。なかなか足腰がやられる。
16:10ごろ 運河パーク駅到着
友人が中華街に来たことがないと言うので、AFFECTからは少し中華街の中を通って桜木町駅あたりまで歩いた。普段よりは人が少なめだったが、それでもちょっと歩きづらいので急ぎの場合は避けたほうがいいだろう。
桜木町駅側からは橋を渡って運河パーク駅のほうへ歩いて行く。YOKOHAMA AIR CABINに乗ってみるのもいいかもしれない。橋の上は桜が綺麗でそこでも立ち止まって撮影をした。このときには雨は止んでいて、友人が撮ったイエンちゃんと桜の写真がとても綺麗だった。
ワールドポーターズの前あたりが、Twitterに投稿されたスンミンくんの写真の撮影スポットだ。こちらも友人がかなり頑張ってその構図に近づけて撮っていた。一眼レフを持ったガチ勢(おそらく撮ってた位置的にSTAYさんだった……?)もいらっしゃった。ここは広めの場所になっていて、そこまで妨げにはならないのでじっくり悩みながら写真を撮れそうだ。
公式Twitterより(天気が違うとかなり違う景色に見える)
さて、横浜は制覇したので都内で残りの撮影地を巡ろう。しかしもう夕方にさしかかっており、案外時間がないことに気付く。
16:47 みなとみらい駅出発
まずヒョンジンくんの撮影地、三田国際ビルに行くと決め、みなとみらい線~東横線(直通)で武蔵小杉駅まで行き、そこでホーム向かいの目黒線に乗り換え、芝公園駅まで行くことにした。
赤羽橋駅がもっとも近いが、乗り換えがやや面倒なのと、目黒線は空いているのでほぼ確定で座れるので個人的にはこのルートがおすすめだ。みなとみらい線の特急のタイミングが合わなければ、急行で日吉で目黒線に乗り換えてもいいだろう。1時間弱で到着する。
18:00ごろ 三田国際ビル前到着
芝公園駅からは徒歩10分弱で三田国際ビルのあるあたりに到着する。東京タワーがかなり近い。途中でライトアップされ、桜と相まった姿がとても綺麗だった。特に外国人観光客がたくさん写真撮影をしていた。
ヒョンジンくんはMVではこのあたりを歩いているシーンがある。まっすぐ東京タワーを見据える普通の歩道。「ここにいたなんて信じられないなぁ……」と思いながら写真を撮った。自分たちの前にもSTAYが写真撮影をしていた。道路標識や看板、街頭など目印になるものが多く写っているので構図にはあまり悩まないだろう。ただ、公式Twitterの写真を同じように撮るのはなかなか難しくしっくりこない感じはあった。
公式Twitterより(横向きで撮ればよかったな…)
人通りが少なかったのでミニぬいも。ちょうど新しいぬい服が今日届いて(不在通知が入っていた)オレンジの可愛い服が間に合わなかったのが惜しかった。
このあと、せっかくなのでスキズが来日時によく行っていると思われるファミリーマート(から撮影した東京タワーをバックにした写真をみんながよく上げている)まで行くことにした。徒歩10分弱といったところだろうか。御成門駅が最寄りだ。
わたしは昨年夏、今年の1月と訪れていたため、今日で3回目となった。これまで同様、今日もおそらくSTAYと思われる若い女の子のグループがファミマの前で写真撮影をしていた。すっかり聖地と化している……!ここもヒョンジンくんがインスタに上げていた写真とまったく同じ構図で撮るのが難しい。どうしても右の看板や柱が写ってしまうのだが、ヒョンジンくんの写真にはそれがないのだ。。不思議。
この時点で19時に迫っており、都バスに乗るのが難しく(わたしがバスが苦手というのもちょっとあって。。)今日は見送りにして、渋谷へ移動することにした。神奈川県民だが、横浜に行くより都内のほうが出やすいのでもう少し晴れた日中にリベンジしたい。
19:30ごろ 27MCM到着
ここにたどり着くのが結構大変で、マップを検索すると新南改札(新南口?)がもっとも近いと出るが、線路を横切れる場所がかなり遠く結局相当な遠回りになってしまう。(歩道橋が工事中というのが重なってさらに……)そのため、西口から出て歩いたほうが結果的には近いかもしれない。
どちらにしても駅からはある程度歩くのと、細道?裏道?も入っていくので土地勘がないと不安になるかもしれないが、Googleマップを信じて歩いていけば出会える。方面的には渋谷から代官山に向かっていく。
店内は確かテーブル席が6つでこじんまりとしていた。チェーン店などと違い、少し雑多な印象があるがそれが逆にいい味を出していた。BGMは平成初期のJ-POPがずっと流れており、かなりテンションが上がった。Whiteberryの『夏祭り』、ZONEの『secret base~君がくれたもの~』、ラルクの『New World』などなど。
ちょうどタイミングよく入れたが、予約をしていないとすぐには入れないこともありそうだった。もんじゃ焼きが有名なお店だが、ハンくんもMVではもんじゃ焼きを食べていない。わたしたちもお好み焼きにした。ハンくんが座っていた席に偶然座るのはおそらく結構難しいので、こだわりがある人は前もって予約(+お店に相談?)が必要かもしれない。
普段料理をしないが、ひっくり返すのはうまくいったので、ハンくんとデートをした際は(ない話)わたしがひっくり返してあげられるななどと思った。お好み焼きはとても美味しかった。サイドメニューは軟骨ハンバーグ(おろしが乗っていてさっぱり)と棒餃子(タレの味が最高にうまい。鉄板に乗っていてアツアツ)を頼んだ。どちらも美味しかったので、また別のメニューも食べにきたいなと思った。
20:30ごろ タワーレコード渋谷
最後はタワレコ。週末は混雑するイメージのある店内だが、さすがにこの時間は空いていた。5Fへ行きバンチャンくんのシーンのスキズの棚へ。『TOP』にまだハイタ券が入っていると聞いたのでちょっと買おうかと思ったが悩んだ末にやめてササッと退店。
心残りはありつつも……なんとか最後まで撮影地巡り完了!
ちなみに合計歩数は28,677歩!!在宅勤務をしているとほぼゼロに近い日もざらにあるのでこんなに歩いたのは久しぶりだった。
撮影地巡りを終えて
冒頭にも書いたとおり、3月25日は、スキズの韓国デビューの日。特別な日にこうしてSTAYの友人とMV撮影地を回ることができたのはとても充実した時間だった。桜の季節ということでいたるところで花見もできて、天気は残念な面もあったが、後半は雨も上がり渋谷ではこんな景色も見ることができた。
スキズを好きになって、楽しいことももどかしいことも嬉しいことも悲しいことも…これまでのオタ活では味わったことのない感情や経験をたくさんしてきた。この年齢になると若いころに比べて、新鮮な驚きや初めての経験というのはどうしても減っていくのに、スキズはそれらを次々にわたしにもたらしてくれる。ただ、「ずっと、永遠にSTAYでいるよ」と口に出すのはまだはばかられる。ミーハーで移り気な自分が、それを実現できるのかまだ自信がない。でもきっと彼らの魅力はこれからも増すばかりで、今自信がないと言ったわたしもいつかすっかり虜にして包んでしまうのだろう。
K-POPアイドルが生きる世界は、ほんの一部を知っただけのファンでさえ、とても厳しく大変な世界だと想像する。次々と話題性のある若手グループがデビューし、大衆人気が爆発し、チャートを席巻することも珍しくない。かと思えば実力はあるのになかなか芽が出ず、去っていくアイドルも存在する。
そんな厳しい世界にいながら、まっすぐにファンと向き合い、自ら作り出した楽曲と作り上げたパフォーマンスをもって、全力で心から届けてくれるスキズがわたしは好きだ。彼らが重ねてきた努力と苦労がどんなものなのか、ファンが事細かに知ることはできない。それでも簡単な道ではなかっただろう。5周年を迎えてくれて、本当にありがとう。
彼らより10も年上の自分は、彼らの永遠よりはきっと少し短い。いつまでアイドルを追いかけるのかそれこそ未知数だ。それでも彼らが行く道を、もっともっと羽ばたく未来を、見てみたい。そしてできれば実を結ぶ応援の仕方で、彼らを微力ながらでも支えられる存在になれたらと思う。8人がこの先どこまで行くのか本当に楽しみだ。
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— Stray Kids (@Stray_Kids) 2023年3月24日
*1:そういう設定でデートを楽しむというオタ活があるらしい。夢女子は奥が深い。