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【映画】ウタモノガタリ‐CINEMA FIGHTERS project‐感想

後日追記:主題歌になってた曲発売されないのかなと思ってたらDVD特典にしてきよった…!笑 「東京」フルで聞くと本当に素敵。ライブで聞きたいですねぇ。

今日は日比谷で15:40からの舞台挨拶付きのウタモノガタリを見てきました。

上映前の舞台挨拶だったので登壇された方が核心を避けつつ話そうとして下さるのが面白かったです…笑 ネタバレ回避して喋るの難しいですよねw 加藤雅也さんが健二郎さんからスニーカーの話を聞いたとおっしゃっていて、いつもの健二郎さんやん…!!とファンは微笑ましい気持ちになったことでしょう。笑 DEEPの皆さんのアカペラ歌唱が聞けたのも素敵でした~(*´ェ`*)

 以下、ネタバレ&考察っぽいものありの感想になりますので、これから見るという方はお気をつけ下さい。因みに映画評論的な視点ではなく、あくまでLDHファンとしての感想になります。/追記:記事分けずに残りの感想も追加しました。

 

 

「ファンキー」

ウタモノガタリはがんちゃん主演のファンキーからスタート。2041年の日本が舞台ですが、なんだかちょっと文明が退化したというか…退廃した雰囲気が漂っています。6つの中で私はこれが一番謎で、上手く飲み込めませんでした。ストーリーというよりも何故ファンキーなのかというのがよく分からず。。あと、水の中のシーンがちょっと不気味で…。がんちゃんが演じる純司の誕生日と母親の命日が3/11だったのと津波を連想させるシーンがあったので恐らく東日本大震災を意識してのことだと思います。

終盤の水が溜まってきて部屋の中だけはなく街の中まですべて水で覆われるシーンを見た時に思ったのですが、純司を兄貴と慕ってくれる取り巻きももしかして生きている人間ではなかったのかな…?というか純司も……?リリックストーリーBOOK(入場者特典)では“純司の強く純粋な想いが奇跡を起こした”と書かれていますが、離れ離れの場所で二人とも亡くなってしまって、後悔の念がああいう状態を引き起こしたのではと思ってしまいました。

最後のシーンは水の中で母親(らしき女性)と対面したけれど水中なので言葉が伝わりません。もどかしく思いながらダンスで気持ちを表現し、母親を笑顔にすることに成功します。やっと悔いが消えて、二人はこの世への未練を断ったと私は解釈しました。

 

主題歌「東京」by 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE

切ない片思いの曲です。「蛍」「恋と愛」よりもっと王道ドストレートなバラード曲だなと感じました。この曲で単純に男女のラブストーリーにしなかったのはかなり好感が持てます。「私が綺麗じゃないってことは 誰より私が知ってるから」の登坂くんの歌声がめちゃくちゃ心にしみました…。とても良い曲なので是非フルで聞きたいです。

 

「アエイオウ」

さっき「ファンキー」が一番謎だったと書いたけど、この「アエイオウ」もまた別の意味で結構謎でした。これは誰かの考察を読まないと自分では全然上手く書けなさそうです…。亜嵐くん演じるひかるはなかなかに酷い男でしたね。。でも恋人のちかは誰の子を身ごもっていたのだろう。リリックストーリーBOOKには“真逆に見えるが実は表と裏でひとつ”というものがテーマになっているようなので、恋人に対しては貞淑な女の子が実は裏の顔は…というのもテーマに沿った設定だったんですよねきっと。

最後の保育園のシーンは回想じゃなくて、数年後の未来ですかねぇ。空襲警報っぽいのが鳴ってたので戦争になったということでしょうか。

特命を受けた部分の回収もなかった気がする(最後に砂浜に打ち上がってたのがそうなのかな?)のでもう少し周りを固めつつ、しっかり尺を取ってストーリーを見たかったなぁと思わせる作品でした。ショートフィルムなのでそこは仕方ないですが。

 

主題歌「何もかもがせつない」by GENERATIONS from EXILE TRIBE

この曲が一番好きでした!数原くんほんと上手いなぁ。彼の声めっちゃ好きです。曲調が好みだったのもあって、ストーリーの???の部分がいい具合に昇華された気がします。笑

 

「幻光の果て」

過去に囚われて身を滅ぼす系の話はそこまで珍しくはないですが、狂気とも思えるほどの執着と、過ぎ去った二度と戻らない過去だからこそ輝きが増すという程度に差はあれど人間なら思い当たる部分がありそうなテーマで非常に興味深かったです。

リリックストーリーBOOKにはあの女性のことを“かつての恋人”というような書き方をしてないんですよね。“かつて海で人生で最高の“光”と出会い”という書き方なのがちょっと引っ掛かります。人間じゃなかったのか…?バーかクラブかでびしょ濡れで座ってたのもなんだか不思議でしたし。。ヨシヤの見た幻覚か…。

幼馴染のカオルが飛び込んでキスしたシーンはストーリーのどの辺りに影響していたのか気になります。目を覚ませ!今あなたの目の前にいるのは私!という意味だったのでしょうか。

それにしても舞台挨拶で監督がおっしゃってた通り、本当に沖縄?!というような寒々しい海の景色でした。トロピカル感なんてゼロ!!日本海と言っても良いくらいの…笑

 

主題歌「Baby Shine」by DEEP

この曲もかなり好きな感じでした。歌の入りが良かったですね。光に誘われて、自ら海に向かい沈んでいく後ろ姿…生きづらそうだったヨシヤにとってはもしかしたらあれが幸せになる唯一の方法だったのかも。

 

「Kuu」

セリフが一切なく、ひたすらダンスでの対話が続く不思議な物語に魅了されました。ダンスでの対話がなかったらアン(石井杏奈さん)は早々に殺されてしまっていたかもしれないですね。途中弓で射られるシーンが有りましたがアンは助かってたのであれは避けたのか…外したのか…細かいですがちょっと気になりました。笑

映像はこの作品が一番好きです。美しい雪の渓谷と民族衣装のような彩り鮮やかな装いで踊るアン、ハナ(山口乃々華さん)、テン(坂東希さん)が素敵な作品でした。

最後にダンスがシンクロして(と思う)お互い敵じゃないよというのが通じて、アンを受け入れるシーンにはホッとしました。怪我早く手当てしてあげてよぉ!と思っていたので。笑

あとこれは完全な妄想ですがアンを抱きしめるシーンで頭の羽根の飾り皆一緒じゃない?!と思って、もしかして何らかの理由で昔に村を追放された女の子=アンが故郷に戻ってきて、段々故郷のダンスを思い出して、私は部外者じゃないよ仲間だよというのを証明できたのかな~とか考えてました。

 

主題歌「あの子のトランク」by DANCE EARTH PARTY

Shizukaさんの美しい歌声が響く美しい曲。ちょうど前日の健二郎さんのANNにShizukaさんがゲストに来ていたので、一層印象深かったです。この曲ももう1回聞きたいなぁ。

 

「Our Birthday」

青柳さん主演の王道ラブストーリー。最愛の恋人を亡くし失意の中、仕事仲間とも距離をおき、新しく現れた女性にも心を許せない…そんな奏(青柳さん)が幸せだった過去を振り返りながら過ごす誕生日…。恋人も同じ誕生日ということでその辺りのくだりや出会いも短い中でしっかり描かれていて、すっと世界観に入っていけたのもあって私は6つの中でこの作品が一番好きです。

リリックストーリーBOOKには““永遠の愛”は何物にも縛られることなく、決して輝きを失うものではないと、この映画は教えてくれる”と書いてありますが私が受け取ったメッセージは少し違いました。「幻光の果て」でも書きましたが過去は二度と戻らないからこそ輝きを増し、いつまでも自分の心を縛ります。愛した恋人はもうこの世には居ないと分かっていても前へ進むことが出来ない奏の姿に胸が締めつけられました。恐らく彼がかつての恋人と過ごした時間以上に幸せに感じる瞬間は生涯無いでしょう。

余談ですが私は人を好きになったり愛したりという感覚があまりよく分からないタイプの人間なので(ものすごく好き!好きすぎて苦しい!とかが分からない)こういうラブストーリーを見ると感情移入はしにくいですね。物語としては楽しめますが。

 

主題歌「How about your love?」by JAY'ED&鷲尾玲奈

この曲はストーリーとマッチした切なく美しい曲調で、お二人の美声がぴったりでした。歌詞は悲恋…愛するが故に上手くいかず、恋が破局へ向かう様子を表しているように思います。

 

カナリア

TAKAHIROさん主演の作品でこれまたかなり暗鬱としたストーリーでした。撮影の一部が福島県津波の被害があった場所で行われたようで、かなり生々しい荒れた町並みが映し出されていました。恋人を亡くした亮(TAKAHIROさん)が牛たちが食べる草を燃やしたシーンは彼のやりきれない思いをひしひしと感じ、また田舎の行き場のない閉塞感みたいなものもかなり辛かったです。(私自身出身は周り一面田んぼの田舎なので。)

出産を控えた牛を鈍器で殴ろうとして辞めて、生まれたばかりの子牛にミルクをあげる。新しい命に触れて亮は今後変わっていくんだろうなぁという希望が見えた終わり方だったので後味はあまり悪くなかったと思います。

 

主題歌「Canaria」by EXILE TAKAHIRO

TAKAHIROさんの美声…!いやーLDHのボーカルは美声パラダイスですね!シンプルだけど綺麗なメロディの曲でした。ウタモノガタリの最後のエンドロールに相応しい曲だったのではないでしょうか。

 

おわりに

実はCINEMA FIGHTERSは1つ目は見ていません。なので今回が初めてでした。映画はまあまあ好きですがショートフィルムというのは殆ど見たことがなく、楽しみ方ももう一つ分かってない状態だったので今度はLDH以外でも色々見てみたいですね。

評判はなかなか厳しいようですがちょっとした非日常を味わうという意味ではいい体験だったなと思います。