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【感想】RIKU 1st 写真集「Life is Beautiful」――人としてのまっすぐな美しさ(1/8 トークイベント感想)

2021年12月23日、THE RAMPAGE(以下、ランペ)のボーカルのひとりであるRIKUくんの初の写真集が発売された。


Amazon商品ページ

ランペを知っている人であれば、メンバー16人のうち、RIKUくんがこのタイミングで写真集を出すというのは少し意外に思ったかもしれない。RIKUくん推しのわたしでさえ、いつかは出してほしいなと思いつつ、なんとなく順番が回ってくるのはもっとあとになると思っていた。本人もそれに近いことを思っていたのか、オファーをもらったとき「僕よりももっと他に出すべき人がいると思った」と明かしている。
ただ、「僕にはできないことだと思っていたので、本当に嬉しかったです」と続け、やるとなったからには最高の状態で臨みたいとボディメイクに励んだとある。帯にある“史上最高ボディで挑んだ”はただのアオリではない。彼は、ボーカルでありながらパフォーマーのように、いやそれ以上に体を鍛え上げ、ライブでは安定したボーカルを披露しながらキレッキレに踊る…そんな人なのだ。

RIKU、本名・青山陸。1994年8月10日生まれ。埼玉県出身。

www.ldh.co.jp

幼いころはサッカーが好きで、漠然とサッカー選手になりたいと思っていたが、しだいにプロになるのは難しいと悟ったと言う。母に連れられて訪れたEXILEのライブでHIROさんからファンサをもらい、ATSUSHIさんとTAKAHIROさんの歌声で涙を流すファンに衝撃を受けて歌手を志す。10年続けたサッカーを辞め、EXPGに特待生として入学。VBA2で二次敗退するも、VBA4でランペのボーカルの座を川村壱馬吉野北人とともに勝ち取る。その後二度の武者修行を経て、現在16人ダンス&ボーカルグループとして活躍中。

youtu.be

こうしてまとめてしまうと、彼のアーティストとしての人生は比較的順風満帆に見えるかもしれない。実際は、多くの苦悩と壁と、デビューが決まってからの休止期間1年というもがき苦しむ時間、そして現在も己を厳しく律し鍛え続けるストイックな姿があった。……と、オン・オフさまざまな表情を楽しめる写真のページはもちろんなのだが、100問100答およびインタビューページで語られる内容に、1回目のアリーナツアーでファンになった新参者(わたし)は多く感じる部分がある1冊となっている。

RIKUくんは、一般的に見ても“男前”の部類だ。ファンの欲目が完全にないとは言い切れないが、初めて見たときもカッコいい子だなと思った。加えてゴールデンレトリバーのような大型犬っぽい人懐っこさと優しさ、そして包容力。年下ながらそんな雰囲気を感じさせるのがRIKUくんの魅力だ。

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写真はAmazon商品ページより

だが、本人は容姿にあまり自信がないという。謙遜してそう言う部分もあるだろう。しかしランペには「プリンス組」と呼ばれる(PRINCE OF LEGEND出演のとりわけ人気の高い)4人のメンバーがいて、さらにうちふたりは同じボーカルなのだから、仕方がないのかもしれない。ボーカルでありながら役者や雑誌の特集にも引っ張りだこなふたり。誇らしいと語りながら、少し引け目を感じている……RIKUくんには時折、そういった影が垣間見える。
明るく、仲間思いで、努力を怠らない人。誰もが認めるストイックさとボーカルの実力を持ちながらも不安そうな部分が一瞬露呈する。それは彼が常に上を目指し、現状に満足しない故の姿なのかもしれない。
以前、そんな彼にもっと自信を持ってほしい、あなたの歌で景色が変わった人がここにいるよと(ひとりよがりながら)記事を書いたことがあった。

kuraxkura.hatenablog.com

この記事を書いたのがもう2年弱前ということに驚いた。その間、ランペはコロナの影響でアリーナツアーが中止になり、ホールツアーを敢行し、アリーナツアーをリベンジし、東京ドーム公演2DAYSを成し遂げた。RIKUくん個人では、舞台で座長を務め、レギュラーのラジオや番組、ナタリーさんの連載企画などなど本当に多方面で活躍してきた。
そして、今年2月からは主演のミュージカルも予定されている。(キャパ500の会場でチケ取りに必死だった……😂)

natalie.mu

写真集のタイトルになっている「Life is Beautiful」は、直訳すると「人生は美しい」。RIKUくんの思いがこもった、そしてそれを体現するように努力を続けるRIKUくんにぴったりな言葉だ。アーティストになるという夢を叶えたから人生が美しいものになったわけじゃない。RIKUくんは自分の歌やパフォーマンスを自分が満足のいくクオリティで応援してくれているファンに届けようとしてくれる。もう十分だとこちらが思うのに、彼はまだ先へ、上へと高みを目指し続けている。

1月8日(土)にTSUTAYAオンラインで購入し、当選した500名を対象にオンライントークイベントが開催された。(このスクショだけなら許されるだろうか……)

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当選者向けということで詳しく書いていいかどうか分からないながら、ぽつぽつ感想を綴っていた。いくつかツリーで繋げているので興味がある方は参照いただければと思う。

アザーカットを見せながら撮影時の裏話などもたくさん話してくれた。スタッフさんとの話が多く、誰からも愛され、人懐っこいRIKUくんだからこその雰囲気だったんだろうなというのが伝わってきた。ツイートもしたが、お尻が見えている写真がかなり際どいので使われないだろうと思ったらLDHからもOKが出て自分自身驚いたそうだ。笑
また、写真集にも書いてあったが、壱馬くんの次に(グループ内で写真集を出すのが)自分でいいのかと思ったが、やるからには最高のものをお届けしたくて体作りを頑張ったことについても触れていた。減量や水抜きをして臨んだ撮影が終わったあとはフラフラで、自力で歩くのも大変だったそう。撮影後に食べたいものを聞かれてフルーツサンドと答えて、スタッフさんが用意してくれたのを食べたときは久しぶりの甘いものに血管がどくどくいってた…!と話していて、そんな状態になったこともないのでひたすらすごいなぁと感心しながら聞いていた。
チャット欄があり、そこに投稿されたコメントを読みながら質問に答えるコーナーもあった。RIKUくんはそれらを読みながら「ここにいるみなさんは、僕のこと好きで好きで仕方がない方ばっかりだから優しいな~笑」といったことを言ったときがあった。何気ない言葉だったのかもしれないが、普段どんな棘のある言葉にさらされているのだろうか……と少し考えてしまった。当選した500名は紛れもなくRIKUくんファンしかいないので、本当に優しい空間だった。いつも彼にはそういった空間で生きていて欲しい。

イベントは1時間半あり、そのあとメールでサンキューメッセージの動画も送られてきた。とても幸せで満ち足りた時間だった。また、TSUTAYAツイッターでもRIKUくんのコメント動画と写真が上がっていた。

コロナでなければ対面イベントだったのかな。RIKUくんもファンの皆さんの顔が見たいと言っていたが、スタッフさんと画面のコメントに向かって1時間半しゃべるのはけっこう大変だっただろう。それでもラジオで鍛えたトーク力もありとてもスムーズに進行していた。アーカイブもあるので、あとでもう一度見直そう。

2022年はTHE RAMPAGEとしてはもちろんだが、RIKUくんが個人でもさらに飛躍する年になればいいなと思う。

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SHIBUYA TSUTAYA EVENT 公式ツイートより